山本五十六記念館見学記録


 2011年11月22日(火曜日)


 本年12月23日から、映画「聯合艦隊司令長官 山本五十六」が上映されすが、映画を鑑賞する前に、新潟県長岡市にある「山本五十六記念館」を見学してきました。
 記念館の近くには、復元された山本五十六の生家が建つ「山本記念公園」や、山本五十六の遺品などが展示された「如是蔵博物館」があり、こちらも見学してきました。
 「山本五十六記念館」と「如是蔵博物館」は、写真撮影が禁止されているので、今回は写真が少なめです。
 山本五十六についての説明は、ここでは省かせて頂きますが、映画上映を記念して、多くの書籍が出版されているので、興味を持たれた方は、購読されることを薦めます。

 「山本五十六記念館」について

 展示室は1フロアのみなので、決して広くはありませんが、展示品は、出生や家系などに関する資料から家族・知人などに宛てた手紙、外交武官時から連合艦隊司令長官時のもの、その他ゆかりの品々などが中心です。
 展示室中央には、昭和18年4月18日、山本長官が搭乗し、ブーゲンビル島上空で撃墜された一式陸上攻撃機の左翼部分や長官坐乗の椅子なども展示されています。
 私は開館直後に入館して空いていたので、案内係の方の説明を受けながら見学することができました。
 予備知識を得てから見学に望んだつもりでしたが、約30分に渡って様々な説明を聞くことができました。
 見学する機会があれば、是非、説明を受けることを勧めます。
 詳しくは、山本五十六記念館のホームページを閲覧して下さい。

 山本五十六記念館のホームページはこちらです。
    http://yamamoto-isoroku.com/

 「山本記念公園」について

 記念館の近くには、山本五十六生誕の地があります。
 山本五十六の生家が建っていた場所が公園になっており、復元された生家や銅像があります。
 生家には管理者は常駐していませんが、玄関は開放されているので、家の中に入って見学することができます。

 「如是蔵博物館(にょぜぞうはくぶつかん)」について

 山本五十六と親交があった「野本互尊」が設立した資料館です。
 野本互尊(野本恭八郎)は、人の生き方について、互尊独尊という思想を確立した実業家であり、山本五十六は、この思想に共鳴した人物と言われています。
 資料館は、戦前に建設された3階建ての建物で、長岡空襲の被災を免れて、当時の姿を残しています。
 館内には、長岡出身の偉人の遺品や資料が展示されています。
 山本五十六に関する資料は、資料館2階にあり、日露戦争の日本海海戦で負傷した際、手当に使用した血染めの手拭いや実際に着用した軍服、天皇陛下から賜った義指などが展示されています。

 山本五十六記念館です。
 館内の写真撮影は禁止されているので、写真は外観を撮影したこの1枚だけです。
 山本五十六記念館近くにある山本記念公園です。  この公園は、山本五十六の生家があった場所で、現在は公園になっています。
 生家は長岡空襲で焼失していますが、戦後に復元されています。
 山本元帥誕生地記念公園記と記された石板です。
 山本五十六に関する説明と、昭和33年11月3日、山本元帥景仰会が山本元帥胸像を安置したことを記しています。
 生家の正面です。
 左側に玄関がありますが、開放されているので、家の中に入って見学することができます。
  
玄関内には、写真や生家の説明が表示されています。
 1階には、4畳半間、8畳間、7畳間、台所、便所、2階には、2畳間、6畳間、6畳程の板の間があります。
 写真は1階8畳間です。
 落ち着いた感じがする8畳間です。
 清掃や管理が行き届いています。
 7畳間です。
 映画「聯合艦隊司令長官 山本五十六」のパネルが置かれていました。
 山本五十六の石膏像です。
 霞ヶ浦から引き揚げられたコンクリート像から型取りしたものです。
 この型から公園の銅像が作られています。
  
 ノスタルジーを感じさせる台所です。
 この時代の家事労力は、相当大変なものだったと思います。
 写真左側は1階廊下、右側は階段です。
 豪雪地なので、冬には冷たい隙間風が吹き込んだことと思われます。
  
 2階の山本五十六の勉強部屋です。
 僅か2畳の狭い部屋で、2階の天井はとても低くなっています。
 公園の奥には、山本五十六の胸像があります。
 昭和18年秋に茨城県の霞ヶ浦海軍航空隊に建てられた山本元帥の銅像が原型になっています。
 山本五十六の銅像は終戦直後に、連合軍の手に渡ることを阻止するため、霞ヶ浦に沈められました。
 戦後に回収された上半身部分から採型して、この銅像が製作されました。
 こちらは「如是蔵博物館」です。
 長岡駅の側にありますが、この場所だけ時代の流れに呑まれていない感じがします。
 無人なので、見学の際は呼び鈴で管理人に連絡して案内してもらいます。
 館内は写真撮影が禁止されています。

 山本五十六に関する資料は、今回紹介した「山本五十六記念館」、「山本記念公園」、「如是蔵博物館」以外にもあります。
 映画上映を記念して、イベントも開催されます。

・新潟県立歴史博物館
 山本五十六の死後に与えられた元帥刀「山本五十六元帥刀拵(やまもといそろくげんすいとうこしらえ)」が所蔵されています。
 常設展示特別公開「山本五十六」が平成23年12月20日から平成24年1月22日が開催されます。

・長岡市立中央図書館
 来年1月29日まで、図書館が所蔵する山本五十六関連資料が展示されます。

・長興寺(ちょうこうじ)
 山本五十六が眠る墓があります。

・長岡市郷土史料館
 長岡の先人として、一部に山本五十六の資料が展示されています。

・阪之上小学校伝統館
 山本五十六の母校です。
 山本五十六に関する資料も展示されています。
 一般公開していますが、見学には事前に連絡が必要です。

・長岡高校記念資料館
 山本五十六の母校です。
 山本五十六に関する資料も展示されており、一般公開されています。

・長岡戦災資料館
 1945年8月1日、長岡市は大規模な空襲を受け、市街地の8割が焼失し、1,480人が亡くなりました。
 山本五十六に関する資料は無いようですが、長岡空襲に関する資料などが展示されています。

 他にも長岡市には、山本五十六ゆかりの地や戦災に関する慰霊碑などがありますが、詳しくは他のホームページに委ねることにします。