ブライトリング・ジェットチーム ジャパンツアー2013
福島県内広報〈フライバイ〉見学記録


 2013年5月11日(土曜日) ・ 2013年5月12日(日曜日)


 「ブライトリング・ジェットチーム」は、スイスの高級腕時計メーカー「BREITLING」がオフィシャルスポンサーを務める民間では最大のエアロバティックスチームです。
 結成10年を記念して行われているユーラシアツアーの一環として、初めて来日することなりました。

 福島県内での飛行は、BJTジャパンツアーの最後のイベントとして、東日本大震災の被災地応援フライトが行われたもので、5月11日には、福島県内上空でのフライバイ、5月12日には、小名浜港上空でのディスプレイフライトが予定されていました。
 残念な結果となりましたが、悪天候のため、5月11日のフライバイでは、福島県内の主要都市の上空を飛行するはずが、飛行経路は縮小され、5月12日のアクロバット飛行は、中止になってしまいました。

 簡単な説明ですが、航空ファン2013年7月号には、BJTジャパンツアーや福島県内でのフライト様子など、4月号などでは、ユーラシアツアーが特集されているので、興味が持たれたなら有れば見ることをお勧めしたいと思います。
 航空ファンの写真や記事を見ると、中止になったことが惜しまれます。

 その後、7月10日の福島県の地方新聞に「ブライトリング・ジェットチーム」が8月上旬に来日し、再び福島県内を飛行することが発表されました。
 8月7日と8月8日の2日間、福島県内のフライバイとふくしまスカイパークでエアショーが開催され、幸いにも見ることができました。

 ブライトリング・ジャパン株式会社のホームページでは、BJTについて紹介されています。
    http://www.breitling.co.jp/

 2013年5月11日(土曜日)

 福島市内での、フライバイの様子です。
 飛行ルートには花見山が入っていたので、近くに高い建物が無い阿武隈川堤防で撮影する予定でしたが、BJTの通過に僅差で間に合わず、惜しい写真になってしまいました。
 午前9時45分ころ、福島市渡利で撮影した写真です。
 撮影場所に向かって歩いていると、エンジン音が聞こえてきました。
 遠くにBJTの編隊が見えたので、急いでカメラを構えました。
 機体の背面を見せて旋回しています。
 もう少し距離が近くて、電線が無ければ、良好な写真が撮影できたかもしれません。
 遠方を通過するのと眺めるだけで終了しまうと諦めましたが、旋回してこちらに向かってきました。  徐々に大きくなる機影
 電線が邪魔になりました。  機体底部の文字が見えてきました。
 最後に電線の隙間から写真に収めることができました。
 青空であれば、スモークが映えた写真になったはずです。
 瞬く間に視界から消えてしまいました。  今回、写真を撮影した福島市渡利地内の114号線歩道です。
 ここから約100m先の阿武隈川堤防で撮影する予定でしたが、僅差で間に合いませんでした。

2013年5月11日(土曜日)


 フライバイの撮影に間に合わなかったことや、僅かにしか実見しかできずに消化不良な気分だったので、フライバイを見た後、すぐに福島空港に駐機するBJTの機体を見に行くことにしました。
 福島空港には、BJTを一目見ようと、多くの人が集まっていました。  午前11時10分ころの様子です。
 着陸から1時間近く経過していると思われます。
 給油が行われていた最中でした。
 BJTが使用する機体は、チェコ製の高等ジェット練習機「アエロ L-39C アルバトロス」です。
 主に東側諸国の空軍の練習機をして、採用されています。
エプロンに駐機するBJTの各機の様子です。
 先の写真からも分かるように、エプロンから近い位置から機体を見ることができました。  旧フェアチャイルド社の「メトロⅢ」です。
 ツアーをサポートするための資材やパーツなどの運搬に使用されているようです。
 翼内タンクに燃料を補給しています。  機体にペイントされたBJTのマーキングです。
 航空自衛隊の燃料タンク車との違いにも関心が持たれます。
 積載している燃料は、JET A-1です。
 少し後方から見た様子です。
 整然と整列した機体は圧巻です。
 民間のエアロバティックスチームとしては、最大規模の7機で編成されており、1機は予備機と見られます。
 機体の整備が点検が進められています。  ドイツ製の「エクストラ300S」というアクロバット専用機らしいです。
 翌日、小名浜港上空でアクロバット飛行を行いました。
 見学・送迎デッキから見た様子です。
 福島空港は、国内線が2路線しかないローカル飛行場ですが、駐車場や送迎デッキは無料で利用できます。
 翌日のアクロバット飛行は中止になりましたが、福島空港まで足を運んで機体を見ておいて良かったと思います。
福島空港の近くの高台は展望スポットになっており、滑走路やエプロンが見渡せます。
 福島空港で見かけた他の航空機も撮影してみました。
 アメリカ製の「Robinson R66」です。 
 アメリカ製の「Bell 412EP」です。
 福島県消防防災航空隊のヘリコプターです。

 2013年5月12日(日曜日)


 この日は、小名浜港上空でBJTのアクロバット飛行が行われる予定でしたが、悪天候のために中止になってしまいました。
 幸いにも、予定時間から大幅に遅れましたが、福島市に在住しているパイロット、室屋義秀氏のアクロバット飛行は行われました。
 正直なところ、今までは民間機には、あまり興味がありませんでしたが、福島市郊外には、ふくしまスカイパークという飛行場があり、曲技飛行競技会などのイベントが開催されているようなので、機会があれば見たいと思います。
 午前9時20分頃の会場の様子です。
 この後、中止になるとは予想もし得ない青空が広がっています。
 メイン会場といわき市観光物産センターいわき・ら・らミュウの様子です。
 この方向には、マリンタワーが見えるはずなのですが、霧が立ちこめてきました。  霧のため、洋上のクレーンの先端が見えなくなっています。
 昨日と同じ轍を踏まないように、良好な写真の撮影ができそうな埠頭で、開始時間を待つことにしましたが、汐風が冷たく、長時間待ち続けることはできませんでした。  大型映像装置でBJTの飛行の様子が上映されていました。
 映像を見たり、飲食をしたり、歩き回ったりして、福島空港からBJTが離陸するのを待ちました。
 午前10時30分から予定されていた室屋義秀氏のデモフライトでは、会場上空を飛行したものの、厚い霧でほとんど見えませんでした。
 午後1時40分から、再度、デモフライトが行われました。
 このデモフライトでは、BJTの飛行が可能かどうか、会場上空の天候を確認する目的もありました。
 単機ならまだしも、高速のジェット機で、各機が密接した飛行となれば、安全のため中止するしか無かったのかもしれません。
 海面ギリギリまで降下して、急上昇しています。  天候回復が見込めないと判断して、メイン会場から離れて、帰宅途中でしたが、それでも間近で見ることができました。
ブルーインパルスの飛行展示と比較すると、より低空で会場近くを飛行しました。
 最終演技の様子です。
 会場上空を急旋回した後、沖合の雲中に消えて行きました。
 残念ながら、BJTは中止になりましたが、アクロバット飛行を最後に見ることができて良かったと思います。