1 ミリタリーイベントの魅力
ミリタリーイベンは、これまでに紹介してきた記事をご覧いただければ、内容が分かるかと思います。
自衛隊の駐屯地や基地などの施設には、普段は入ることはできませんが、創立記念行事などのイベント開催時には、一般開放されることがあります。
駐屯地祭で行われる訓練展示では、大砲や機関銃などの空包射撃、戦車の走行、ヘリコプターの低空飛行などが行われますが、DVDやインターネットで配信される映像からは実感できない迫力を体感することができます。
また、普段は見ることができない様々な装備品や自衛隊の活動状況なども展示されます。
2 イベントの選定
ミリタリーイベントは、主に
・防衛省、陸上自衛隊のイベント
・海上自衛隊のイベント
・航空自衛隊のイベント
・在日アメリカ軍のイベント
・常設されている資料館や博物館などの施設で開催される特別展など
に大別されると思います。
自分の興味があるイベントや、開催場所までの距離や都合などで選択すれば良いと思います。
(1) 防衛省、陸上・海上・航空自衛隊のイベント
陸上自衛隊の駐屯地は、全国に点在しており、創立(創設)記念行事などの名称で駐屯地祭が開催されています。
海上自衛隊は基地以外においても、地方港で護衛艦や補助艦艇などを一般公開したり、体験航海などを行うことがあります。
航空自衛隊の基地では、航空祭が開催されますが、レーダーサイトや高射隊などが配置されている分屯基地でも、開庁祭などのイベントが開催されることがあります。
自衛隊のイベントは、自衛隊の広報活動、協力団体・個人への謝儀、一般向けのファンサービスのようなものでもあり、様々な催し物やご当地グルメなどの飲食、ショッピングなども楽しむことができます。
私は主に自衛隊のイベント情報を下記ホームページから収集しています。
防衛省・自衛隊
http://www.mod.go.jp/index.html(トップページ)
http://www.mod.go.jp/j/publication/events/map/index.html(全国イベントマップ)
陸上・航空・海上自衛隊の主要なイベントは、防衛省の「全国イベントマップ」のページで公開されています。
陸上自衛隊
http://www.mod.go.jp/gsdf/index.html(トップページ)
陸上自衛隊HPでは、イベント情報が上記防衛省・自衛隊HPの全国イベントマップにリンクされています。
海上自衛隊
http://www.mod.go.jp/msdf/index.html(トップページ)
http://www.mod.go.jp/msdf/formal/info/event/index.html(イベント情報)
航空自衛隊
http://www.mod.go.jp/asdf/index.html(トップページ)
http://www.mod.go.jp/asdf/pr_report/event/index.html(イベント情報)
http://www.mod.go.jp/asdf/pr_report/blueimpulse/schedule/(ブルーインパルス・イベントスケジュール)
全日本防衛協会連合会
http://www.ajda.jp/index.html(トップページ)
http://www.ajda.jp/ajda0800eventinfo.html(イベント情報)
全日本防衛協会連合会のホームページでも、自衛隊のイベント情報が公開されています。
陸上自衛隊広報センター
http://www.mod.go.jp/gsdf/eae/prcenter/index.html(トップページ)
陸上自衛隊広報センターでは、毎月様々なイベントが開催されています。
自衛隊募集ホームページ
http://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/index.html(トップページ)
http://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/contact/index.html(地方協力本部のリンク)
地域イベントなどは、各都道府県の自衛隊地方協力本部でしか紹介されないこともあります。
自衛隊募集ホームページには、全国の地方協力本部がリンクされています。
この他にも、方面隊、師団、駐屯地、連隊などの部隊、基地や分屯基地、附属機関などがホームページやFacebook、twitterを開設していることがあり、イベント情報も発信しています。
防衛省の全国イベントマップには掲載されないイベントも多くありますが、自衛隊地方協力本部のホームページやSNSには開催が予告されることがあるので、確認する必要があります。
(2) 在日アメリカ軍のイベント
在日アメリカ軍もホームページを開設していることがありますが、英語で公開されているため、翻訳サイトを利用すれば、イベント情報を収集できることがあります。
また、ミリタリーイベントの開催予定を集約しているWEBサイトも幾つかあるので、情報収集に利用させて頂いています。
(3) 資料館や博物館などの施設で開催される特別展など
資料館や博物館などでは、特別展が開催されることがあります。
例えば、航空博物館では、第二次世界大戦時の実物の航空機が展示されることもあります。
このようなイベントは、自衛隊関連のホームページに公開されることが少ないので、広く情報収集をする必要があります。
|
|
このページを公開した理由の一つに、今後はミリタリーイベントに出掛ける機会が少なくなることがあります。 活動のピークに達したこの時期に、これまでの活動を総括することにしました。 また、ミリタリーイベントの紹介には、客観的な視点に努めてきましたが、この機会に自分が思うことを書き記すことにします。 |
駐屯地祭での訓練展示の様子です。 155mm榴弾砲は、駐屯地祭ではよく見られる装備ですが、間近で見る空包射撃の迫力は圧巻です。 |
航空祭では、ブルーインパルスの飛行展示や戦闘機による機動飛行などを見ることができます。 |
駐屯地祭や航空祭を紹介する書籍も販売されています。 このガイドブックは、東日本大震災の発生から約半年後に発売されたものですが、この年の航空祭の開催予定を調べるために購入しました。 観光・旅行雑誌でも、ミリタリーイベントを特集することがあります。 |
富士総合火力演習や自衛隊観艦式なども迫力がありましたが、個人的にミリタリーイベントで最も印象に残っているのは、習志野駐屯地見学ツアーです。 空挺隊員の訓練の一部を体験することができました。 |
|
(4) 事前に申し込みが必要なイベント
護衛艦の体験航海やヘリコプターなどの体験搭乗などは、事前に行われる公募に当選しなければ、参加できません。
富士総合火力演習は、事前申込みが必要ですが、高い抽選倍率に当選しなければなりません。
自衛隊では毎年、陸上・海上・航空自衛隊の持ち回りで観閲式を行っています。
陸上自衛隊の観閲式予行や海上自衛隊の観艦式では、一般公募が行われますが、航空自衛隊の航空観閲式のチケットは限定されているので、入手は非常に困難だと言われています。
(5) 自衛官の受検希望者を対象にしたイベント
自衛官の受検希望者や応募資格者を対象にしたイベントや、優先して参加できるイベントも行われており、自衛隊地方協力本部が公募することがあります。
また、富士総合火力演習は、29歳以下の人が一緒に行く場合には、当選倍率が低くなります。
3 交通手段
イベントへの交通手段は、自動車の使用、公共交通機関の利用、旅行会社が募集するバスツアーなどが考えられます。
(1) 自動車の使用
私は殆どの場合、自動車を使用して行っています。
時間に制約されず、観光旅行などを含めることができ、自由に行動できることが大きな利点です。
数名で乗り合わせて行くことが出来れば、高速道路通行料金や燃料代を折半できるので、費用を抑えることができます。
駐屯地によっては、一般来場者用の駐車場が無かったり、離れた場所に準備されていることがあるので、事前にホームページで調べる必要があります。
(2) 公共交通機関の利用
首都圏への移動は、電車が便利だと思います。
新幹線を利用した場合、福島駅から東京駅までの往復は、通常料金で17,900円もかかります。
自動車を利用した場合、福島市から東京駅付近まで往復の高速道路通行料金は、通常料金で14,560円もかかります。
他に燃料代や駐車料金も掛かり、渋滞する首都圏の道路を運転せずに済み、移動時間の短縮をも含めると割安になります。
新幹線の乗車券は、割安で購入できる方法も幾つかあるので、利用することをお勧めします。
また、イベントによっては、駅から会場までシャトルバスが運行されることもあります。
今までには、自衛隊観艦式は新幹線とタクシーを利用し、富士総合火力演習は新幹線やレンタカーなどを利用しました。
(3) バスツアーの利用
福島市では、三沢基地航空祭や横田基地友好祭などのバスツアーが募集されました。
費用は日帰りプランで、保険料を含めて10,000円程度です。
個人で自動車を使用して行く場合や、新幹線を利用するよりも格安になります。
首都圏の渋滞を運転する労力や、駐車場を探す手間が無いことも魅力です。
ミリタリーツアーは人気があるようなので、早めに申し込みをしないと、募集が締め切られてしまいます。
欠点は、行動が制限されるので、会場での時間が十分に確保できないことなどがありますが、価格から見れば、大きな問題にはなりません。
今までには、横田基地友好祭とヨコスカフレンドシップデーにバスツアーを利用しました。
|
|
富士総合火力演習は、実弾等を使用した演習が一般公開される人気のイベントです。 平成26年の当選倍率は約24倍、平成27年は約29倍にもなり、チケットの入手は非常に困難です。 インターネットオークションでは、高値でチケットが売買されていますが、購入してまで見に行くことは自分の本意では無いので利用しません。 |
イベント近くになると、旅行代理店の広告にツアー募集が掲載されます。 |
|
4 注意点について
(1) 気象状況を考慮した準備
これまでに行ったイベントの天候は、
晴れ 53%、くもり 25%、雨 21%、雪 1%
(2018年4月現在、ミリタリーイベント見学記録に掲載したページから主観的に算出)
でした。
航空祭に限定すると
晴れ 54%、くもり 8%、雨 38%
でした。
(一時的な雨の後に晴れた場合も、雨に算入)
雨に降られる確率は低くはありません。
山間部の天気は変わりやすいので、天気予報の降水確率が0%以外の時には、雨具を準備しています。
夏季の降雨であれば、雨に濡れても、体温の低下に気にすることはないので、終了後に着替える衣類と履物を準備しました。
秋季になると、体温が奪われるので、上下レインコートに傘、防水性の靴を準備しました。
降雪の時には、防寒着を着込み、長靴を履きました。
猛暑が予想される時には、速乾性の長袖、ズボンを着て、通気性がある歩きやすい靴を履きました。
日焼け止めクリームを使用して、何度か塗り直すようにしました。
(2) ミリタリーイベントは過酷な場合があります。
航空祭では、オープニングフライトから見たいので、朝早くから開門を待っています。
基地は非常に広いので、門からエプロンまでは、長い距離を歩くことになります。
三沢基地の場合、正門からエプロンまで約1.5km、エプロンの開放地区は約1.5kmあります。
駐車場からゲートまでと、イベントに合わせて会場を歩き回るので、炎天下を10km近く歩くこともあります。
一部の格納庫は、休憩所として開放されますが、直射日光を避けられる場所は限られるので、猛暑日には、十分な熱中症に対策が必要です。
熱中症対策には、水分の補給が有効ですが、仮設トイレの数には限りがあり、長い列ができます。
昼食時間帯には、飲食物の販売店も非常に混雑するので、早めの行動を勧めます。
第一空挺団降下訓練始めは、真冬の1月に開催されます。
千葉県は温暖な地域ですが、日の出前は非常に寒く、早朝から開門を待つには、十分な防寒対策が必要です。
(3) 身分証明書の準備
在日アメリカ軍の施設では、身分証明書が必要な場合があります。
例えば、パスポート、自動車運転免許証と記載印字票か本籍が記載された住民票などです。
詳しくは、開催場所のホームページなどで公開されるので確認してください。
入場時に身分証明書の提示を要求される場合や、無いこともあります。
ただし、入場時に要求されなかった場合でも、入場後に無作為に提示を要求されることもあるようです。
(4) 交通事故には十分な注意を
駐屯地や基地の多くは、市街地から離れたところにあります。
遠方の駐屯地に出向いて、交通事故を起こした場合には、帰宅することが困難になりかねません。
自動車を使用する場合には、交通事故に十分な注意が必要です。
|
|
吹雪や濃霧の場合もあります。 台風の接近で激しい雨が降っていても、イベントは開催されます。 |
過去には、駐屯地祭が災害派遣のために直前で中止されたことがありました。 出掛ける前にホームページやSNSを確認することを勧めます。 |
暑さでは、猛暑日となったヨコスカフレンドシップデーとヨコスカサマーフェスタが最も過酷でした。 十分な熱中症対策が必要です。 |
|
5 せっかくの機会なので、記念写真を
ミリタリーイベントでは、迫力あるシーンや滅多に見ることができない装備品が展示されることがあるので、記念に写真を撮影しています。
(1) 少し長くなりますが、カメラの変遷を紹介します。
このホームページの公開時から暫くの間は、2004年に購入した「SONY Cyber-shot DSC-P73」を使用していました。
410万画素、光学3倍ズームと性能が低い上にバッテリーの消耗が早く、多くの写真を撮影するには不向きで、メモ程度の写真しか期待できませんでした。
2008年に、初めての一眼レフカメラとなる「Nikon D60」を購入しました。
広い会場での撮影には、標準レンズでは不十分だったので、その後、安価な望遠レンズを購入しました。
ダブルズームレンズに慣れてくると、レンズ交換の手間や、屋外での交換時に埃の混入の不安があったので、広角から望遠まで1本のレンズでカバーできるように、「TAMRON
16-300mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD MACRO」を購入しました。
2011年には、「PENTAX Optio WG-1」を購入しました。
建物内や機内などの撮影には、コンデジの方が撮影し易く、防水性能、防塵性能、耐衝撃性能、耐寒性能を備えているので、悪天候時の一眼レフカメラのバックアップとしていました。
2014年には、2台目のデジタル一眼レフカメラ「Nikon D3300」に更新しました。
D60は10秒で2枚程度しか連続撮影ができず、フィルムカメラに遠く及びもしない画質に問題を抱えていました。
D3300はNikonで最も安い入門機ですが、過酷な環境で使用することがあるので、故障しても買い換えの費用が軽減されること、新型機が発売された場合に乗り換えを視野に入れたこと、空撮の機会は少ないこと、家族が共用して使用することから選択しました。
2015年には「Nikon COOLPIX S33」を購入しました。
「WG-1」が4年程度で故障したたので、後継機種を買う気にはなりませんでした。
店頭販売価格が13,000円程度と安価で、防水性はこれまでの経験から重宝したので選択しました。
ただし、トイカメラ程度の機能と画質しかありません。
2018年現在、イベントには、「Nikon D3300」と「TAMRON 16-300mm(Model B016)」の組み合わせと、「Nikon
COOLPIX S33」の2台持ちで出掛けています。
低価格で画質が向上した本体と、広角から望遠まで撮影できるレンズの組み合わせは、航空機に例えるなら安価なマルチロールファイター「SAAB GRIPEN」のようです。
混雑する装備品展示では、近くに寄って入場者の写り込みを避けて全体を撮影できたり、遠くの航空機を撮影することもできますが、空撮ファンは絶対に容認できない画質です。
カメラ本体の画質が向上したものの、レンズが足を引っ張っているので、ミリタリーイベント以外で使用することは少ないです。
|
|
このホームページの公開当初に使用していた「SONY Cyber-shot DSC-P73」です。 |
その後購入した「Nikon D60」です。 屋外でレンズ交換をしたくないので、「TAMRON 16-300mm(Model B016)」を購入しました。 |
D60の画質はフィルムカメラには及ばず、購入した後もミリタリーイベント以外では使用を続けました。 |
|
|
|
|