海上自衛隊 令和元年度自衛隊観艦式見学中止記録

 2019年10月15日(日曜日)

 令和元年度自衛隊観艦式は、今年4年振りに開催される予定でした。
 ミリタリーイベントに行く場合には、事前に自衛隊のホームページやtwitterなどから、ポスターやプログラム、写真などを集めておき、終了後、自己のホームページ作成に使用させて頂いています。
 今回は、7年振りに観艦式に行けることになりましたが、台風19号に伴うの災害派遣のため、直前になって開催中止となりました。
 しかし、これまでに収集した資料を無駄にしたくはないので、開催案内から中止まで経過を紹介することにしました。
 次回の観艦式の参考にして頂ければと思います。

 観艦式について、海上自衛隊のホームページから引用して説明すると、「自衛隊の最高指揮官(内閣総理大臣)が艦隊を観閲することにより、部隊(隊員等)の士気を高め、国内外に自衛隊の精強さをアピールすることまた、国際親善や防衛交流を促進することや、国民の皆様に自衛隊に対する理解を深めていただくことを目的としています。 海上自衛隊では昭和31年「自衛隊記念日」が定められ、翌32年に「自衛隊記念日行事」の一環として観艦式を実施することとされました。今回の観艦式は、平成14年度の国際観艦式を含め29回目となります。」とされています。

 画像の多くは、以下から引用しました。
  海上自衛隊のホームページ
   https://www.mod.go.jp/msdf/
  防衛省・自衛隊(災害対策)
   https://twitter.com/ModJapan_saigai
 7年前に開催された「平成24年度自衛隊観艦式」事前公開で撮影した写真です。 左側は護衛艦「くらま」、右側は護衛艦「ひゅうが」です。 「くらま」は前回開催された「平成27年度自衛隊観艦式」で観閲艦を務めましたが、その後退役しました。
 受閲艦艇部隊ですが、壮大なスケールです。 4年前に開催された観艦式の抽選には落選したので、今回の当選を願うばかりでした。
 海上自衛隊の令和元年度観艦式のホームページです。 観艦式の日程や乗艦券の応募方法などが説明されました。  今回の観艦式は、第1回観艦式事前公開が10月12日(土)、第2回事前公開が10月13日(日)、観艦式当日が10月14日(月・祝)に開催が決定されました。
 締め切り終了後に保存した画面なので、応募期間中の画面とは異なります。 乗艦券の応募は専門サイトから応募します。 年齢制限がある「青少年券」と制限のない「一般券」から応募できました。  専門サイトから会員登録して、必要事項や本人確認のために写真登録などをするので、多少手間がかかります。 令和元年度観艦式の応募期間は、8月1日から8月31日までの1ヶ月でした。
 専門サイトに表示された申込み結果です。 第1希望から第4希望まで全て落選しました。 僅かな可能性ですが、繰上抽選に希望を託しました。  メールでも落選が通知されました。
 海上自衛隊は、10月5日から14日までを「フリートウィーク」として、様々なイベントを開催しました。
 同日、海上自衛隊横須賀基地で開催されたイベントのプログラムです。
 フリートウィークの様子ですが、イベント日和の晴天です。 神奈川県はとても遠いので、イベントを見に行くことはできませんでした。
 一部の日を除いて、このイベント期間中は、満艦飾と電灯艦飾も行われました。  電灯艦飾の様子です。
 一般公募には落選しましたが、直前になって、観艦式当日に護衛艦「いずも」に乗船できることになりました。 「いずも」は海上自衛隊最大の護衛艦です。  観艦式の「いずも」の行事時程です。 「いずも」は今回の観閲式で、観閲艦を務める予定でした。
 第1回事前公開の4日前には、台風19号の接近により、観艦式の可否が検討中であることが公表されました。 天気予報やニュース番組では、台風19号の勢力は大きく、注意が呼びかけられました。  同日、第1回観艦式事前公開と第2回観艦式事前公開の中止が決定されました。
 10月9日からの満艦飾と電灯艦飾が中止されました。  この時点では、観艦式の開催が可否は、台風の通過次第と思っており、台風情報を注視していました。
 出典:気象庁ホームページ(http://www.jma.go.jp/jma/index.html)
 開催2日前の10月12日午後6時の予報です。 前日には遠く離れそうです。  10月13日午後0時には、台風は影響は無いと思えました。
 前日、観艦式中止が決定されました。  観艦式の開催は、最後まで期待していました。 台風19号は非常に大きく、JRが計画運休や大型店が臨時休業を予告するなど異例の対応でした。 先月の台風15号の被害の大きさを見れば、過小に期待することに大きな誤りがありました。
 台風19号に伴う災害派遣に万全を期すため、観艦式は中止となりました。  観艦式開催予定日の2日前から、多くの都県から災害派遣要請がありました。
 川崎港で予定されていた砕氷船「しらせ」の一般公開も中止となりました。  観艦式は中止となりましたが、その代わりに艦艇公開が行われることになりました。
 このイベントでは、多くの護衛艦が公開されました。 詳しくは確認していませんが、横須賀だけも14隻の護衛艦を見られたのかもしれません。  今回予定されていた観艦式当日のプログラムを紹介します。 今となっては、幻のプログラムです。
 カナダ、中国、シンガポール、イギリス、アメリカ、インド、オーストラリアの7ヵ国が参加する予定でした。 これは過去最多の参加国のようです。  訓練展示のプログラムです。
 観艦式の3日前、Twitterに「防衛省・自衛隊(災害対策)」の公式アカウントが開設されたばかりでした。 台風19号の災害派遣活動の様子が伝えられており、被害の大きさが感じられます。  台風19号の災害派遣では、観艦式に参加を予定していた護衛艦「かが」も、救援活動を行いました。
 私が住む町でも大きな被害を受けました。 台風19号について、気象庁のHPから一部を転載すると「多くの地点で12時間降水量等の観測史上1位の記録を更新し、10月12日に北日本と東日本のアメダス地点で観測された日降水量の総和は観測史上1位となりました。」  10月13日に開催が予定されていた「陸上自衛隊福島駐屯地創立66周年記念行事」も中止されました。 福島県の台風19号による被害は、死者32名、全壊から床下浸水の住家被害は21,000棟以上にも上りました。
 予約していたホテルから送り返して頂いた手荷物です。 今回の観艦式は新幹線を利用、事前にホテルに荷物を運送し、手荷物を減らして旅行を楽しむ予定でした。  台風19号の災害派遣活動は、11月30日に終了しました。 今回は残念でしたが、次回の観艦式は、10年ぶりの見学ができることを期待します。