海上自衛隊 平成24年度自衛隊観艦式 事前公開見学記録


 2012年10月11日(木曜日)


 観閲式は、自衛隊の最高指揮官である内閣総理大臣、防衛大臣が部隊と装備の観閲を行う式典で、自衛隊の創設を記念して行われる定例行事です。
 海上自衛隊の観艦式、航空自衛隊の航空観閲式、陸海上自衛隊の観閲式(中央観閲式)が毎年交替で行われおり、平成24年は自衛隊観艦式が行われました。

 自衛隊観艦式は、観閲式当日の他に事前公開が2回行われ、私が行ったのは事前公開2回目ですが、自衛隊観艦式当日のプログラムと差異はありません。
 当日配布されたパンフレットによれば、参加艦艇40隻、参加航空機33機と大規模なもので、艦艇による訓練展示は、祝砲発射、戦術運動、潜水艦の浮上、ヘリコプター発艦、洋上補給、高速航行、IRデコイ発射で、航空機による訓練展示は、対潜爆弾投下、IRフレア発射、US-2による離着水が行われました。

 今回は3ページに分割して、第1ページには乗艦から観閲式前までの様子、第2ページには艦艇受閲、第3ページには航空部隊受閲や訓練展示を紹介します。

 海上自衛隊のホームページ(http://www.mod.go.jp/msdf/)では、自衛隊観艦式について紹介しています。

 海上自衛隊のHPに応募要領が公開されます。
 当選すると、先に乗艦券当選通知が郵送され、後日、チケットと案内状が郵送されます。
 乗艦する艦艇は、主催者側が指定します。
 横浜新港近くの歩道橋上から見た乗艦場所の様子です。
 横浜の他には、横須賀と木更津が乗船場所となっています。
 写真左側 : 護衛艦「やまゆき」
 写真右側 : 潜水艦救難艦「ちはや」
 ゲートで手荷物検査を受けた後、乗艦場所に向かいます。
 乗艦受付時間は午前7時から8時までです。
 午前7時20分ころですが、早くも艦橋には多くの見学者が集まっていました。
 乗艦場所の様子です。
 手前側は「やまゆき」の乗艦場所、奥側は「ちはや」の乗艦場所です。
  
乗艦時に観艦式予定表やパンフレットなどが手渡されます。
  
 観艦式は、相模湾沖で行われます。
 「ちはや」の予定表なので、艦上で行われたイベントなどは他の艦艇と異なります。
 「ちはや」の飛行甲板の様子です。  「ちはや」の艦橋から見た入場ゲート付近の様子です。
 「やまゆき」の艦橋の様子です。  「ちはや」の艦橋からは、護衛艦「ひゅうが」が見えました。
 出航時間は午前8時50分です。
 出港まで時間があるので、艦内を見て歩くことにしました。
 DSRV格納庫の様子です。
  
 写真左側 : DSRVの左側には、潜水管制室があります。
 写真右側 : 潜水管制室の前には、DSRVなどに使用する多くの酸素・空気送気口が装備されています。
 DSRV格納庫上部に装備された巻上機です。  DSRV主蓄電池用充電器です。
 潜水艦救難艦「ちはや」と潜水艦救難母艦「ちよだ」の救難活動が紹介されていました。
 災害派遣や航空救難などで活躍しています。
 食堂の様子です。
 休憩所として開放されていました。
 食堂には、ちはやカレーのレシピが紹介されていました。
 海上自衛隊のホームページには、多くのレシピが紹介されています。
 「ちはや」の艦内神社は、海の守護神として信仰されている金比羅神社が祀られています。
    
 写真左側 : DOC室(減圧室)
 減圧症を防止するため、潜水員が深海での作業を行うには、DOC室で数日間をかけて、身体に加圧や減圧を行います。
 写真中央 : 深海潜水装置の概要説明
 写真右側 : 3次元ソナー機械室
  
 通路に設置された非常用呼吸器です。
 使用時間は6分間以内に厳守と表示されています。
 写真左側 : 通路の様子です。
 荒天時に備えて、通路にはベンチが設置されています。
 写真右側 : 海洋生物付着防止装置制御盤
 操縦室の様子です。  出港準備が淡々と進められています。
 タッチパネル式のモニターが使用されていました。
 衝撃などの耐久性が要求される護衛艦には、使用されてないそうです。
 通路に設置された主機危急停止レバーです。
     
 酒保です。
 ショーケースには、「ちはや」グッズが陳列されています。
 写真左側 : 洗面所の様子です。
 写真右側 : トイレの洗浄には海水が使用されており、レバーを回して流します。
 自衛艦旗の掲揚の様子です。  「やまゆき」に掲揚された自衛艦旗です。
 「ちはや」の自衛艦旗は真上になるので、掲揚された状態が分かり易い「やまゆき」を紹介しました。
 輸送艦「くにさき」が出港しました。  出港前の飛行甲板の様子です。
 混雑しています。
 出港の様子です。
 「ちはや」は、バウスラスターとスタンスラスターを装備しているので、接岸と離岸にはタグボートを必要とせず、スムーズに行えます。
 「やまゆき」の出港します。
 余談ですが、このタグボートには、それぞれ「KAGA」、「ISE」と船名が表示されていました。
 「ひゅうが」が出港準備をしています。
 横浜ベイブリッジの下を通過する様子です。  「ひゅうが」が横浜ベイブリッジを通過する様子です。
 ベイブリッジが低く感じられます。
 護衛艦「ちょうかい」です。
 各港から出港した艦艇が集結しつつあります。
 護衛艦「いせ」です。
 試験艦「あすか」です。
 木更津港から出港してきました。
 「ちはや」に続く艦艇です。
 写真左側から「あすか」、「ひゅうが」、「やまゆき」です。
補給艦「ましゅう」です。
護衛艦「くらま」です。
 護衛艦「いなずま」です。  水中処分母船「YDT-03」です。
 観艦式進行をサポートする補助艦艇と思われます。
 手旗展示の様子です。
 艦上では、幾つかのイベントが行われました。
 高台の上に見えるのは、防衛大学校です。
 暫くの間、観光遊覧と洒落込みます。
 浦賀水道は、1日700隻もの船舶が往来します。
 多くの貨物船や漁船などが擦れ違って行きます。
 操船中の艦橋内の様子です。
 操船の様子は間近で見ることができます。
 航海の難所と言われる場所ですが、淡々とした様子で操船が行われていました。
 艦橋内から前方を見た様子です。
 回転翼機「SH-60J」が間近を通過しました。  外海に出た様子です。
 続々と護衛艦が集合してきました。
 護衛艦「あたご」と「ちょうかい」です。  護衛艦「あたご」です。
 護衛艦「ちょうかい」です。  後方には、護衛艦「いなづま」、補給艦「ましゅう」、「ひゅうが」、「やまゆき」が見えます。
護衛艦「いなずま」です。
試験艦「あすか」です。
護衛艦「ひゅうが」です。
 「ちはや」の前方を行く艦艇です。
 写真右側 : 護衛艦「いなづま」
 写真左側 : 試験艦「あすか」
 「ちはや」に続く艦艇です。
 写真右側 : 護衛艦「やまゆき」
 写真左側 : 訓練支援艦「てんりゅう」
 護衛艦「やまゆき」です。  訓練支援艦「てんりゅう」です。
 「あたご」と「ひゅうが」です。
 「ひゅうが」は「あたご」よりも遠い位置にありますが、それでも大きく感じられます。
 「くらま」と「ひゅうが」です。
 新旧のヘリコプター搭載護衛艦です。
 「ひゅうが」の飛行甲板には、多くの見学者が見えます。  遠くの海上には、多用途支援艦「えんしゅう」が見えました。
護衛艦「あたご」です。
護衛艦「ちょうかい」です。
護衛艦「くらま」です。
 観閲隊形が整いました。
 観閲部隊は先頭から「ゆうだち」、「くらま」、「ひゅうが」、「ちょうかい」、「あたご」の順番です。
 観閲付属部隊は、観閲部隊と併走しており、先頭から「いなづま」、「あすか」、「ちはや」、「やまゆき」、「てんりゅう」の順番です。