陸上自衛隊 第6師団創立51周年・神町駐屯地創立57周年記念行事見学記録


 2013年6月23日(日曜日)


 第6師団創立51周年・神町駐屯地創立57周年記念行事を見てきました。
 記念行事が開催された神町駐屯地は、山形県東根市にあり、第6師団司令部、第20普通科連隊、第6後方支援連隊、第6施設大隊、第6通信大隊、第6飛行隊、第6特殊武器防護隊などの部隊が配置されています。

 師団創立の記念行事だけあって、規模が大きく、各駐屯地から師団配下の部隊が集結して、人員約1,500人、車両約300台、航空機7機が参加しました。
 この日は晴天に恵まれ、来場者は約16,000人にも登ったようですが、駐屯地の敷地は広く、混雑はそれ程感じられませんでした。

 今回は4ページに分割して、第1ページには装備品展示と観閲式、第2ページには観閲行進、第3ページには訓練展示、第4ページには装備品展示などを紹介します。

 ポスターの画像は、第6師団のホームページから転載しました。
 第6師団のホームページは、こちらです。
    http://www.mod.go.jp/gsdf/neae/6d/

 装備品展示の様子から紹介します。
 オートバイ(偵察用)です。
 開場から間もない時間ですが、既に多くの来場者がいます。
 オートバイは、2台も展示されていました。
 製造から半年程度の新車です。
 1/2tトラックです。
 フロントガラスを前方に倒しているので開放感があり、このままの状態で海岸線でも走ったら爽快だろうなと思えます。
 運転席の様子です。
 ドアの内側には、89式小銃が置けるようになっています。
 標準型の乗員数は6名乗です。  高機動車です。
 4列ベンチシートにできそうなほど、車幅は広いです。
 大型の車体を活用して、対戦車ミサイルや通信機器などのプラットホームとして流用されています。
 1/2tトラックの運転席は乗用車と変わりありませんが、高機動車はトラックのようなデザインです。
 標準型の乗員数は10名です。  軽装甲機動車です。
 展示車両ではないので、近くには人が集まっていませんでした。
 今回の駐屯地祭では、軽装甲機動車の車内の公開は行われていませんでした。
 この車両の通常時の乗員は4名です。
 病院天幕の中には、衛生科の機材が展示されていました。
 心肺蘇生訓練用の人形です。
 AEDが取り付けられています。
 医療機器には、市販品と同等のノートパソコンが接続されています。
 心拍数や血圧、動脈血酸素飽和度、呼吸数などが表示されています。
 野外電気冷蔵庫です。
 容量は60リットルで、医薬品や血液などの低温保管に使用されます。
 左側は野外高圧滅菌器で、手術器械などを滅菌する装置です。
 救急包帯、止血帯、AEDパッドなどです。  野外入浴セット(2型)です。
 山形 花笠の湯と書かれたのれんが掛けられています。
 東日本大震災での入浴支援にも使用されており、震災の様子を伝える写真やブログなどを見ることができます。
 シャワーも完備されているので、快適に使用できそうです。  ボイラーは、1時間に5.4tのお湯を沸かすことができます。
 1度に約30人を収容でき、1日約1,200人が入浴できます。
 野外炊具1号(改)です。
 何かを調理しているようです。
 駐屯地祭では、野外炊具で調理した食事が提供されることもあります。
 隊員が携行する装備品です。
 銃器類は展示されなかったようです。
 最近の駐屯地祭では、展示された銃器に手を触れることが禁止される傾向にあり、今後は展示が行われなかったり、縮小されるのかもしれません。
 
油圧ショベルですが、グラップルを使用した実演が行われていました。 
 偵察ボート(2人乗)です。
 施設科に配備された装備で、東日本大震災では人命救助や捜索、物資運搬などに使用されました。
 偵察ボート(5人乗)です。
 5人乗には、9.9馬力のげん外機(エンジン)が取り付けられます。  第一空挺団の展示ブースです。
 第一空挺団は、観閲式終了後に、ヘリコプターからのパラシュート降下を展示しました。
 空挺傘(パラシュート)などが展示されていました。  観閲部隊が集合し始めたので、会場に向かうことにしました。
 救護所として、病院天幕が設営されていました。  会場に展開した155mmりゅう弾砲です。
 会場に整列した第6師団所属の隊員約1,500人です。
 間もなく観閲式が開催されます。
 観閲式の開始です。
 観閲指揮官が入場します。
 警務隊の白バイが先導しています。
 観閲指揮官を務める第6師団長が乗車する車両です。  最後は第6師団の師団長旗です。
 
 観閲官巡閲です。
 観閲式の内容は省略します。
 著名な来賓を紹介します。
 写真左側 : 防衛大臣政務官を務める佐藤正久参議院議員
 写真右側 : ファッションデザイナーのコシノジュンコ女史
 この日は陽射しが強くて、気温も上昇しました。
 観閲行進を前に、埃が巻き上がるのを防ぐため、第6後方支援連隊と第6特殊武器防護隊が散水しました。
 3トン半水タンク車には、キャビンに装甲板を増設したモデルもありました。