陸上自衛隊 岩手駐屯地創立57周年記念行事見学記録


 2014年6月8日(日曜日)


 陸上自衛隊 岩手駐屯地創立57周年記念行事を見てきました。
 岩手駐屯地には、第9戦車大隊、第9特科連隊、第9高射特科大隊、第387施設中隊などの部隊が配置されています。

 戦車大隊と特科連隊が主体となる訓練展示には、74式戦車6両、155mm榴弾砲4門が参加し、多数の空砲射撃が行われ、迫力がありました。

 6月に開催される駐屯地祭は、梅雨時期と重なってしまうので、天候状態に不安があります。
 この日は、大宮駐屯地創立57周年記念行事と重なりましたが、岩手・大宮駐屯地は、自宅からの距離に大差は無く、どちらの駐屯地祭に行くか悩んだものの、天気予報の降水確率が低い岩手駐屯地に行くことにしました。
 式典の途中では、傘を必要としない程度の小雨が一時的に降ったものの、何とか天候は持ち堪えてくれました。

 今回は4ページに分割して、第1ページには装備品展示、第2ページには観閲行進、第3ページには訓練展示、第4ページには訓練展示終了後に行われた装備品展示を中心に紹介します。

 午前8時20分ころの会場の様子です。
 空には晴れ間が見えるものの、厚い雲が広がっています。
 ここに来る途中に通過してきた仙台市付近は豪雨でした。
 会場には多くの車両が並べられていました。
 観閲行進に参加する車両総数は、他の駐屯地祭と比較して規模が大きいです。
 3トン半水タンク車です。
 会場では、砂埃を防ぐために散水作業が行われていました。
 旧型の73式大型トラックがベース車両になっています。
 3トン半水タンク車です。
 こちらは、3・1/2tトラックがベース車両です。
 駐屯地正門近くには、退役した装備品が展示されています。
 式典の開始まで時間があるので、駐屯地内を見て歩くことにしました。
 観測ヘリコプター「OH-6D」です。
 61式戦車です。  60式装甲車です。
 60式自走106mm無反動砲です。
 昭和35年に制式化され、平成20年までの長年に渡って配備されていました。
 T-6型航空機(基本練習機)です。
 装備品の名称は、案内板に記載されたもので紹介します。
 35mm二連装高射機関砲(L-90)です。  155mm(M2)加農砲です。
 第二次世界大戦中、アメリカ軍が開発した火砲です。
 155mm榴弾砲(FH70)です。
 写真右上の155mm加農砲と基本的構造は変わりありませんが、最大射程距離、軽量化、操作員の省力化など、大幅に性能が向上しています。
 88式地対艦誘導弾です。
 八戸駐屯地の第4地対艦ミサイル連隊の装備です。
 新型の12式地対艦誘導弾の配備が進められていますが、東北方面隊への配備は、まだ先になりそうです。
 野外入浴セット2型です。
 暖簾には、「青森ねぶたの湯 第9後方支援連隊補給隊」と表示されています。
 オートバイ(偵察用)です。


 冬期用の個人装着装備が展示されていました。
 スキーのソールには、多数の半円形の凹みが付いており、ビンディングの形状も独特です。
 12.7mm重機関銃です。
 89式5.56mm小銃です。
 89式5.56mm小銃は、「89式多用途銃剣」が取り付けられていました。  人命救助システムの装備品の一部です。
 微光暗視眼鏡の体験コーナーです。
 「JGVS-V8」が展示されていました。
 体育館には、写真パネルが展示されていました。
 岩手県では東日本大震災において、5,800人以上もの死者・行方不明者の被害を受けています。
 岩手県内や他県での災害派遣活動の様子も紹介されていました。  史料館です。
 館内の展示品の紹介は省略させて頂きます。
 10.5センチ榴弾砲です。
 史料館前には、2門の火砲が展示されていました。
 15.5センチ榴弾砲です。
 74式戦車を模した標的戦車です。(嘘)
 リヤカーに戦車のハリボテを付けたもので、駐屯地の部隊が開設した飲食店の玉こんにゃくを移動販売するために使用されていました。
 73式小型トラックです。
 最近では更新が進んでいるため、見る機会が少なくなりました。
 105mm戦車砲弾の弾薬箱です。
 91式105mmTKG、多目的対戦車榴弾などと表示されています。
 1箱に2発入りで重量が69.2kgもあるようです。 
 式典開始の時間が迫ってきたので、会場に戻ってきました。
 会場では、消防自動車が散水作業を行っていました。
 会場に整列した74式戦車です。
 間もなく観閲部隊が入場します。