海上自衛隊 護衛艦さわぎり見学記録

 2017年7月15日(土曜日)


 7月15日・16日の2日間、宮城県仙台港において、海上自衛隊の護衛艦「さわぎり」が一般公開されました。

 護衛艦「さわぎり」は、あさぎり型護衛艦の7番艦として建造され、平成2年3月に就役しました。
 現在は第13護衛隊に配備されており、佐世保基地を定係港としています。

 仙台港では、昨年は護衛艦「あきづき」、2年前は護衛艦「ちくま」、3年前は補給艦「はまな」、4年前は護衛艦「みょうこう」、5年前は護衛艦「きりしま」「さざなみ」と多彩な艦艇が一般公開されているので、今年は何が公開されるのか楽しみにしていました。

 今年は、「さわぎり」と「あさゆき」の2隻が停泊したのですが、一般公開されたのは「さわぎり」だけでした。
 艦上は混雑しており、十分な写真が撮影できなかったので、さわぎりの艦上から見た「あさゆき」の写真も合わせて紹介します。

 画像の一部は、自衛隊宮城地方協力本部のホームページから引用しました。
   http://www.mod.go.jp/pco/miyagi/
あさぎり型護衛艦 (DD"ASAGIRI"Class)
基準排水量
3,500t(3,550t)
馬 力
54,000馬力
主機械
ガスタービン4基2軸
乗 員
約200名
速 力
約30ノット
主要寸法
長さ 137m、幅 14.6m、喫水 4.48m
主要兵装
62口径76ミリ速射砲1基、SSM装置一式、短SAM装置一式、アスロック装置一式、3連装短魚雷発射管2基、高性能20ミリ機関砲2基、哨戒ヘリコプター1機
同型艦
152「やまぎり」、153「ゆうぎり」、154「あまぎり」、155「はまぎり」、156「せとぎり」、157「さわぎり」、158「うみぎり」
 括弧内のデータは、「さわぎり」のものです。
 データは、海上自衛隊のホームページ及びパンフレットから転載しました。 
写真は、海上自衛隊のホームページから引用しました。
  http://www.mod.go.jp/msdf/

   
 この夏、福島県と隣県で開催された主な艦艇一般公開は、茨城県大洗港で「あさゆき」と「さわぎり」、福島県相馬港で「すずつき」、新潟県新潟西港で「まつゆき」、
山形県酒田北港で「まつゆき」と「のとじま」でしたが、仙台港での一般公開しか都合がつきませんでした。
 
 自衛隊宮城地方協力本部では、TwitterとFacebookを利用して、リアルタイムで情報発信しています。
 左側は初期に公開されたチラシですが、何度か情報が追加されて、右側の最終版になっているので、再確認が必要です。
 会場付近には駐車場が無いので、多賀城駅から運行されたシャトルバスを利用しました。
 シャトルバスは、10分毎に運行されました。
 この日の一般公開は午後1時からですが、9時台から運行されていました。
 シャトルバスの時刻表も、宮城地本のTwitterとFacebookで案内されました。
 時間に余裕を持って、午後0時0分発のシャトルバスに乗車しました。
 まだ混雑はありません。
 多賀城駅から会場までは、約10分程で到着しました。  港湾設備があるため、全体が撮影できません。
 乗艦までの待ち時間の間、外観などを見ることにしました。
 マストに掲げられたさわぎりの旗です。
 「剛強無双」「疾風迅雷」と表示されています。
 艦対艦誘導弾(ハープーン)です。
 さわぎりに掲げられた旗です。  あさぎり型護衛艦の特徴の一つ、大型のヘリコプター格納庫です。
 回転翼哨戒機 SH-60Kです。  午後0時40分から、入港歓迎行事が行われます。
 入港歓迎行事です。
 乗艦待ちの列に並んでいたので、近くから見ることができませんでした。
 特殊防火衣を着た隊員です。
 宮城地本のマスコットキャラクター「まもる君」です。
 スマートフォンを操作しています。
 プログラムを撮影して、TwitterとFacebookを更新しています。
 午後1時から一般公開が開始されました。  さわぎりに乗艦します。
 左舷中央から乗艦して船首に向かいます。  アスロックランチャーです。
 潜水艦を攻撃する魚雷を投射します。
 62口径76ミリ速射砲です。
 127mm砲(5インチ砲)と比較すると非常にコンパクトです。
 砲身が低く向けられているので、マズルブレーキの状態を近くから見ることができました。
 ライフリングが確認できました。  船首の様子です。
 左側は「あさゆき」、右側は「さわぎり」です。
 「さわぎり(あさぎり型護衛艦)」は、「あさゆき(はつゆき型護衛艦)」の次に建造された護衛艦ですが、差異を比較して見ると、興味深い部分があります。
 「あさゆき」のマストです。
 あさぎり型護衛艦の後期建造艦は、三次元レーダーと呼ばれる八角形のOPS-24レーダーを装備しています。
 「あさゆき」のマストです。
 「あさゆき」は艦齢30年にもなります。
 「はつゆき型護衛艦」は老朽化が進んでいるため、殆どが退役しており、一部は練習艦に転用されています。
 「あさゆき」は一般公開されなかったので、装備の状況を撮影し易かったです。
 見学コースに沿って、「さわぎり」と「あさゆき」を撮影したので、分かり難いかもしれません。
 「あさゆき」の76mm速射砲です。
 マズルブレーキの形状は、さわぎりと異なります。
 「あさゆき」のアスロックランチャーです。
 「あさゆき」の膨張式救命いかだです。
 「さわぎり」の見学コースは、船首から右舷を通って、後部甲板に移動します。
 「あさゆき」の洋上給油装置です。
 海上自衛隊の中では古い艦艇ですが、各部には古さが感じられません。
 「あさゆき」は一般公開されませんでしたが、自衛隊受験対象者には特別公開されたようです。  「さわぎり」の3連装短魚雷発射管です。
 混雑しているので、詳しくは省略します。
 「あさゆき」の3連装短魚雷発射管です。
 この装備は改良が加えられながら、最新型の護衛艦にも装備されています。
 「さわぎり」の見学コースの床面や壁面の突起物には、赤色のリボンが結び付けられて、つまづきや接触などの注意喚起がされていました。
 「あさゆき」の後部甲板に積載されていた高速小型水上標的1形です。  はつゆき型護衛艦は、近い将来、全艦退役することになります。
 この機会に是非、乗艦してみたいと思いました。
 「あさゆき」の後部甲板は、3段の高さになっています。  「あさゆき」後部甲板です。
 「さわぎり」の短SAM装置です。
 短距離艦対空誘導弾(シー・スパロー)を発射します。
 模擬弾が装填されています。
 安定翼は取り外されています。
 「さわぎり」の後部飛行甲板です。  混雑していたので、今回はSH-60Kの詳しい紹介は省略します。
 格納庫です。  格納庫は大きく、ヘリコプター2機を収容できる広さがあります。
 格納庫のロッカーに表示された収納物です。
 潤滑油や洗浄剤、様々な色の塗料が保管されているようです。
 格納庫前で配布されていたパンフレットです。
 見学コースは以上で終了です。  埠頭から外観を見ることにしました。
 今回の一般公開では、埠頭での陸上自衛隊の装備品展示は行われませんでした。
 ヘリコプター格納庫は、船幅一杯に拡張されています。  左後方から見た艦橋の様子です。
 左前方から見た艦橋の様子です。  あさぎり型護衛艦の特徴の一つ、後部マストです。
埠頭側が「さわぎり」、後方が「あさゆき」です。
あさぎり型護衛艦は、はつゆき型護衛艦よりも、排水量が約500t増加しています。
 船首方向から見た様子です。  先程、まもる君が撮影していたプログラムです。
 この他には、格納庫でファッションショー、ラッパ・サイドパイプ吹奏、SCBA早着替え、立入検査隊ミニ演劇、三味演奏が行われました。
 次の予定があるので、76mm主砲の武器操法展示のみを見ることにしました。
 少し距離は離れますが、艦上よりも良く見えると思ったので、埠頭から見ることにしました。
 旋回しています。
 最大仰角です。  埠頭では、午後2時から、陸上自衛隊東北方面音楽隊の演奏会が行われました。
 以上で護衛艦さわぎりのリポートを終了します。