1 BDUを選択する サバイバルゲームでの使用に適した、第二次世界大戦時のドイツ軍装と題しているので 史実に近い軍装を再現する。 サバイバルゲームでの使用に適した装備内容にする。 装備品は全てレプリカまたは代用品の新品で、中古実物は使用しない。 必要最低限、低価格な装備に限る。 ことを条件に紹介します。 この条件に適したものは、「M44迷彩服」などの迷彩服と思いますが、その前にドイツ軍の軍服について簡単に説明します。 2 ドイツ軍の制服 WWIIドイツ軍の制服の特徴は、独特な形状のヘルメット、青みがかかったグレーの制服、黒色のロングブーツなどで、映画や書籍などで見る機会も多いと思います。 この制服は複製品でも一般に高価で、ウール製なので着用すると暑く、重く、汚れやすく、肌触りも快適とは言えないので、ゲームでの使用には適しません。 この生地は、冬物のジャケットやコートをイメージしてもらえば解りやすいと思います。 制服は大戦前から大戦末期に至るにつれ、形状が簡素化され変化して行き、年式によって数種類が存在します。 ここでは「M44迷彩服」を中心に取り上げて行きますが、制服の方が迷彩服よりもドイツ軍らしく見え、階級、所属部隊、兵科、年代等を設定して、様々な記章や勲章を選択して取り付ける楽しみがあります。 3 ドイツ軍の迷彩服 WWIIドイツ軍の代表的な迷彩服は、「M44迷彩服」です。 M44は、大戦末期の1944年5月から武装親衛隊(SS)に支給されていました。 ドイツでは、大戦初期には迷彩生地のポンチョやスモック、ヘルメットカバーなど、限定的に迷彩衣料が使用されていましたが、試行錯誤を繰り返した後、迷彩戦闘服を完成させました。 M44迷彩服の利点と欠点を挙げて、主な特徴を説明します。 (1) 利点 ○ 比較的、安価で入手しやすい。 それでも上下帽子の3点セットで 28,000円くらいします。 ○ 季節によっては、迷彩効果が期待できる。 茶色が基調で、秋季には迷彩効果が期待できます。 ○ 各種記章の取り付けが省略できる 腕章1個を取り付けるだけで十分です。 階級章は原則不要です。その他の記章、勲章なども不要です。 ○ 洗濯が容易で汚れが目立ちにくい。 ○ 生地が薄手なので夏期の着用に適する。 (2) 欠点 ○ 生地が薄い 藪に引っかけて破れる虞があります。 当然、リップストップではありません。 ○ 生地の品質が悪い 良く言えば、大戦末期の物資不足で低下した質感が表現されていると言えます。 縫製は貧弱で、ボタンの取り付けなども貧弱です。 ○ 迷彩効果が低い 利点と反しますが、茶色を基調としているので、夏季には目立ち易いです。 迷彩パターンが安っぽく見えます。 ○ ヒストリカルな設定範囲が狭い 普通にゲームを行う上では関係ありません。 M44は1945年5月に制式化されました。(資料によって異なる。) そのため、ノルマンディー上陸作戦以降くらいしか再現できません。 なお、武装親衛隊は、「ヒトラーに忠誠を約束した私設軍」などとも表現されることもあるので、抵抗を感じる方は別の選択をすることを薦めます。 4 その他の迷彩服 M44迷彩服の他にも、数種類の迷彩服の選択肢があります。 (1) 「M43迷彩服」 最近S&Grafから発売されました。 「M43」は、「M44」よりも生地が丈夫で、比較的、迷彩効果に優れた配色がされています。 独軍BDUでは、サバイバルゲームに最も適していると思います。 緑色系と茶色系の2種類迷彩色が用意されており、好みの配色のものを購入することができます。 それでも、緑系は茶色の配色が多く、草木が繁茂する季節には適しません。 (2) 「スプリンター迷彩服」 国防軍で使用された迷彩服です。 サムズミリタリ屋やカンプバタリオンのHPで確認できます。 (3) 迷彩スモック 迷彩服ではありませんが、迷彩スモックや迷彩生地のポンチョも多用されていました。 多くの種類の迷彩パターンがあります。 多くの場合、制服との組み合わせになるので、制服に関する知識が必要になります。 勿論、迷彩服との組み合わせも問題ありません。 (4) その他 イタリアから降伏後に、接収した生地で作製した迷彩服もありました。 少数なので、ここでは除外します。 |