サバイバルゲームに適したWWIIドイツ軍装
(余談編)


1 なぜドイツ軍なのか?

 ここでは、個人的にドイツ軍装を始めるのに影響されたものの一部を紹介します。

 強烈マシン ドイツ兵器大図鑑

 ジャガーバックス(立風書房)’79年発刊
 内容は小学生にも分かり易い内容で、漢字には「ふりがな」がふってあります。
 しかし、子供向けとは侮れない充実した内容です。
 カラー写真やイラストを多用し、一般的な銃器や重火器の他、取り上げられることの少ない暗視装置、フリーゲルファウスト、対空ミサイル、国民軍向け簡易銃器などの兵器も解説されています。
 また、主要な戦闘が行われた戦場の解説や軍装写真に至るまで、この1冊にドイツ軍関係資料が凝縮されています。
 TAMIYA NEWS 資料写真集5 ドイツ戦場写真集2

 田宮模型から出版された写真集です。
 1/35ミリタリーミニチュアシリーズのプラモデル製作のための参考資料として発売されたと思いますが、プラモ専用にしておくには勿体ないです。
 この本が発売されていた頃は、タイガーTやW号H型などの主力戦車が1,000円、歩兵8体セットのものが300円、歩兵4体セットが200円で、現在の価格の約半額でした。
 Cross Of Iron(クロス・オブ・アイアン)

 シュミレーションゲームと言えばPCゲームを連想する方が多いと思いますが、これはボードゲームです。
 アバロンヒル社から発売されていた戦闘指揮官(スコードリーダー)の拡張キットの一つで、東部戦線の戦闘を取り上げています。
 武装親衛隊のユニットが登場しますが、火力や士気が高く、黒地に白抜き文字でカフタイトルの様なデザインが渋いです。
 改良版の「アドバンスド・スコード・リーダー」シリーズが輸入販売されていますが、入手し易いように国内会社でライセンス販売して欲しいです。
 現在でも友人とプレイすることがあります。
 シュミレーションゲームマガジン TACTICS 5号

 Hobby Japan社から’82年に発刊されたシュミレーションゲーム専門誌です。
 最初は融月刊でしたが、後に月刊化されました。
 シュミレーションゲームの人気が薄れるとともに、PCゲームやロールプレイングゲームに移行したために発行部数が減少し、廃刊になってしまいました。
 現在は一部のマニアのために、Game JOURNAL誌やCOMMAND MAGAZIN誌などの専門誌が発刊されています。
 シュミレーションゲームでは、一般的にドイツ軍の部隊は攻撃力や防御力などの能力が高く設定されていますが、大戦末期ともなると、連合軍の大部隊を相手に、僅かな精鋭部隊と能力が低い雑多な部隊の運用に悩まされることになります。
 このHPでも関連記事の掲載を考えています。
 第二次大戦 ドイツのスーパー兵器

 廃刊になってしまった戦車マガジンの’84年に発刊された別冊号です。
 この本の題名も凄いですが内容も凄いです。
 全162ページの写真集で、実戦配備された数少ない兵器や試作兵器を取り上げており、掲載されている写真は希少なものばかりです。
 ミリタリー関係書籍で解説されるドイツ軍試作兵器は、イラストしか掲載されていないものが多いですが、写真が掲載されているので、実物の状態を確認できます。
 ミリタリー専門誌が発刊しただけに、専門的な解説が添えられており、資料的な価値があります。
 黒騎士物語

 Hobby Japan 1985年2月号別冊
 ホビージャパン誌の82年3月号から連載された小林源文著書の同名の劇画(漫画)の単行本です。
 物語は第二次大戦1943年秋、キエフ南部から始まるドイツ装甲部隊、通称黒騎士中隊の戦いを描いた戦争劇画です。
 小林源文氏の作品の中では、オメガJなどと並ぶ傑作だと思います。
 左の画像は初版の表紙ですが、日本出版社から再販されています。
 また、世界文化社から黒騎士物語外伝が発売されています。
 ADVANCED大戦略98II 公式ゲームガイドブック

 徳間書店 1999年12月発刊
 SEGAから発売されたPCゲームソフトの攻略本です。
 このゲームは、プレイヤーが独軍兵器(部隊)を開発・生産・指揮して、スペイン内乱から欧州大戦を経て、最終的にはアメリカ本土決戦に勝利して、第三帝国を世界の覇者に導くという恐ろしい設定になっています。
 ゲームは単調ですが難易度は高く、1日1時間ずつプレイしても、完全勝利するには3ヶ月から半年はかかります。
 個人的には「PLATOON LEADER」の独軍版を発売して欲しいです。
 表紙のデザインは、無用な誤解を招く虞があり、問題があると思います。
 ラスト・オブ・カンプフグルッペ

 大日本絵画 2001年発行、全368ページ
 大戦末期のドイツ軍部隊等の実録戦記です。
 枢軸国軍、米軍等を含む12の部隊の編成や戦闘状況が、多くの写真や画像によって、詳しく説明されています。
 ドイツ軍主体の内容ですが、大戦末期のドイツ軍の実状を知ることができます。
 現在も入手可能で、続刊も発売されています。

2 HPタイトルの由来

 このホームページのタイトルの「Die Letzte Kampfgruppe」とは、ドイツ語で「最後の戦闘団」という意味です。
 Kampfgruppe(カンプフグルッペ)とは、第2次大戦時のドイツ軍では、戦車部隊を含む機動的な戦闘には師団という単位が大きすぎたため、特定の作戦や行動時において、師団内から戦車、機械化歩兵の基幹戦闘部隊の他に、砲兵、工兵、対空部隊等を抽出して戦闘部隊を編成することがありました。
 作戦内容や状況によって、規模や構成は様々であり、他の師団から部隊を編入したり、残存部隊が組み入れられることもありました。
 Kampfgruppeには、その部隊の指揮官名等を付けて、「パイパー・カンプフグルッペ」、「ハンセン・カンプフグルッペ」等と呼んでいました。
 大戦末期の絶望的、そして混乱の状況下で、優勢な連合国軍に果敢に戦い続けたドイツ軍を、サバイバルゲームやシュミレーションゲームなどで再現したいと考えて、このタイトルにしました。