サバイバルゲームに適したWWIIドイツ軍装 (番外編) |
「私は、『Arno Frisch』、ベルリン夜間戦闘防衛隊に所属している。 我が軍の戦況は極めて厳しいが、ゲルマンの鋼鉄の意志をもって困難を克服する。 今回は特別に、我々に配備された最新装備を紹介しよう。」 |
「はじめに断っておくが、管理人は友人からHPが面白くないと指摘されたので、今回は旧日本軍弱小列伝というHPを手本に、皆様から愛される魅力あるHP作成を試みた。 このHPの管理人からは一応の承諾を得ているので問題は無い。 ここでは三流お笑い芸人以下のギャグしか盛り込めなかったが、これは管理人の本意ではない。 また、ツッコミ役はフリー素材の萌え画像を探すつもりだったが、適当なものが見つからなかったので、当たり障りのない顔文字で代用することにした。 ところで・・・・管理人を誹謗した貴様。サバゲーもやらないくせに生意気なんだよ。 貴様に崇高なゲルマン魂とサバゲーの面白さと奥深さが分かるのか。 改正銃砲刀剣類所持等取締法が施行されて『Kar98k』をデチューンする前に、至近距離から1.2JのBB弾を眉間に撃ち込んでやろう。」 |
「それからもう一つ。管理人はフィギア収集を趣味としているオタクではない。 これから紹介する装備は、極めて希少な装備品であり、写真などの資料も少ないため、管理人は資料的な意味で購入したものである。誤解の無いように念のため。」 |
「それでは本題に入ろう。 始めに『MP44』を紹介する。 MP44の性能は 全長 940mm、全備重量 5.21kg、本体重量 4.1kg、銃身長 421mm 口径 7.92mm、装弾数 30発 作動方式 ガス・オペレーテッド方式、ライフリング 4条 有効射程距離 約500m、危険区域 約800m 初速 685メートル/秒、発射速度 毎分500発 使用弾薬 Kurzpatrone pp 43、弾薬サイズ 7.92mm×33mm 弾薬重量 16.7グラム、弾頭重量 6.95グラム ここでは便宜上、特に説明がない限り、MKb42、MP43、MP44、StG44を総してMP44として説明する。」 |
「少し長くなるが、MP44の開発の経緯を簡単に説明しよう。 第一次世界大戦時、各国のボルトアクションライフルは、1km弱程度での射撃も可能であるように設計されていたため、実包の装薬量は多く、射撃時の反動が大きい欠点があった。 一方、短機関銃は、塹壕戦や市街戦での近距離の制圧効果を得るために、連射時に反動の少ない拳銃弾を使用することで開発された。 短機関銃は近距離では大きな火力を得られたが、拳銃弾を使用するために有効射程距離は短い欠点があった。 第二次世界大戦時のドイツ軍には、機関銃が多数配備されており、小銃手が機関銃を援護する戦術が取られていたが、機関銃は重量が重く機動性に欠き、柔軟な戦術には対応できなかった。 実際には、兵士個人が機動力を犠牲にせずに、制圧効果の高い銃器を装備することが理想であったが、ライフル弾を使用した自動火器は重量が重いうえに反動が大きく操作性を欠いた。 ドイツ軍は射撃戦が多くの場合、400m以下で行われていことを分析し、装薬量を減らして連射時の操作性を向上をさせた短銃弾を開発した。 そして 1942年、この銃弾を使用する「MKb42」が完成した。 この銃は、中距離では単射で精密な射撃ができ、近接戦では連射に切り替えて制圧射撃もできた。 また、短銃弾は実包の重量が軽量になり、携行弾数の増加にも貢献している。 これらの点から見ても、『MP44』には現用軍用銃の原点であると言えるだろう。 『MKb42』は政治的な理由から標準火器として認められず、大量生産に移行できなかったが、後に制式採用されると、細かな改良を加えられながら『MP43』、『MP44』、『StG44』と改名され、約42万挺も生産された。 その多くは東部戦線に配備され、イワンどもを相手に猛威を振るったのだ。 詳しいことは関係書籍を参考にして欲しい。」 |
「ちなみに、ドイツ語を和訳すると 『MKb42』のMKb(Maschine Karabiner)は、機関騎兵銃 『MP43』のMP(Maschine Pistole)は、機関けん銃(短機関銃) 『StG44』のStG(Sturm Gewehr)は、突撃銃 を意味する。 銃器の性格とは異なる名称が付けられて、変遷していったのは、政治的な理由である。」 |
「他には?」 |
「ドイツ軍の代表的な軍用銃を比較すると、次の通りになる。 なお、画像は『ENDOの部屋』に公開されている鉄砲アイコンというフリー素材を使用させて頂いた。 一応、管理人のENDO様からの承諾は得ているので問題ない。」 |
Kar98k | MP40 | MP44 | |
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画像 | |||
種別 | ボルトアクションライフル | 短機関銃 | 突撃銃 |
全長 | 1,108 mm | 833 mm(ストック延伸時) | 940 mm |
重量 | 約 3.9 kg | 約 4.0 kg | 約 5.2 kg |
使用弾種 | 7.92mm×57 モーゼル弾 |
9mmパラベラム弾 | 7.92mm×33 クルツ弾 |
射程距離 | 約 800 m (※1) | 約 200 m | 約 500 m |
装弾数 | 5 発 | 32 発 | 30 発 |
生産開始 | 1935年(※2) | 1940年 | 1944年 |
※1 銃器が有する概ねの有効射程。命中精度を考慮すると、400m程度と思われる。 スコープを装着して狙撃兵が使用する場合には、700〜800m位になるが、1,000m位の距離でも狙撃することがあった。 ※2 生産開始は、その銃が生産された年を示す。 実際には、Kar98kの原型のGew98は1933年、MP38は1938年、MKb42は1942年から生産されている。 |
「どうだ。MP44の性能は。 中距離では単射で精密な射撃を行い、近距離では制圧射撃、さらには、軽機関銃のように火力支援を行うこともできた。 そうした汎用性から見ても、少々重いことを除いては、手堅く造られた銃器を言えよう。」 |
「カタログ上には表れないが、MP44は連射時の反動は少なく、操作性が優れており、命中精度も良好だった。 構造が簡単で整備性と信頼性に優れており、プレス加工の部品を多用して生産性も重視されていた。 さらに、生産性を向上させた『StG45』も開発されたが、大量生産を行う前に終戦を迎えた。」 |
「ちなみに、アメリカ軍の『M16A1』は、1966年登場で、その性能は 全長 990mm、重量 3.35kg、使用弾種 5.56mm×45、装弾数 20発(30発弾倉あり) である。 アメリカ軍は、我がドイツが誇るMP44と肩を並べる軍用銃を開発するまでに20年を要したのだ。 M16が軽量なのは、アルミやプラスチックを使用したからに過ぎない。 初期のM16は動作不良が多発し、使用弾薬など様々な問題点を抱えていた。」 |
「ドイツ降伏後に接収されたMP44は、戦後、東ドイツ軍、ユーゴスラビアなどの東欧諸国、フランス外人部隊などが使用した。 現在も第三世界諸国で使用されていると言われている。 MP44は射撃性能だけではなく、信頼性などが高く、驚異的な潜在的能力を備えていると言えよう。 ソマリア民兵がMP44を所持した写真を見たことがある。 もしかすると、M733を装備した米兵と交戦したのかもしれない。」 |
「MP44の猛威に打ちのめされたソビエト軍は、無能ゆえに戦後、MP44を模倣して『AK47』を開発したのだ! 現用の主力軍用銃は小口径弾が使用されているが、これはMP44の開発意図が手本となっていると言える。 MP44は、歩兵戦術を根底から覆すことになった優れた銃器を評価されている。 つまり、MP44を開発した我がナチスの科学力はァァァァァァアアア 世界一ィィィイイイイである。」 |
「大変な時期によくがんばって、そこまで生産しましたね。 MP44の性能は否定しませんが、MP44は戦局の流れを変えるほど効果があったのでしょうか? 突撃銃は1942年末から生産されていますが、1943年の東部戦線のドイツ軍が約350万人と考えると10人に1人しか配備できなかったことになります。 無論、西部戦線にも配備されていますし、戦闘で消耗していくので、大まかな目安でしかありません。 結局のところ一部のエリート部隊にしか配備さていないワケでしょう。 大戦末期のドイツ軍の歩兵火器は、多くの場合がボルトアクションライフルで、旧式小銃や捕獲兵器が使えるならまだマシですが、満足に動作せず、暴発の危険性が高い粗悪な銃も使われていました。 単発式の旧式銃で、自動ライフル装備のアメリカ軍には不利です。」 |
「少しばかりのSS精鋭部隊がいても、それよりも多くの士気は最低、装備も最低、作戦能力も最低、ろくな戦闘もせずにすぐに降伏する役に立たないイタリア軍やルーマニア軍が最前線に配備されている危険性の方がはるかに高いと思います。 此奴らがしっかりと働いていれば、スターリングラードで第6軍が簡単に包囲されることはなかったでしょう。」 |
「MP44を模倣した兵器と言いましたが、ドイツ軍の120mm迫撃砲はソビエト軍のコピー兵器(つまり盗作)、G43小銃の内部機構はトカレフの模倣(つまり真似)、パンター戦車のプロトタイプはT34を模倣したものです。 ソビエト軍の兵器が自軍よりも優れていたり、自国で満足に開発できなかったものは、ドイツ軍が真似したものもあり、世界一の科学力と言い切るのは勘違いが甚だしいです。 それに、AK47はMP44の内部機構とは異なります。」 |
「真似ではない。捕獲した兵器を参考にして、たまたま同じ設計になっただけに過ぎない。 このMP44が、ソビエト軍が真似しようとしても真似できない優れた銃器だったか教えてやろう。」 |
「このMP44には、赤外線暗視装置が装備されている。 ドイツでは第二次世界大戦中に、既に赤外線暗視装置を開発し、実戦配備していたのだ。 つまり、このMP44は、我がゲルマン民族の最高知能の結晶であり誇りであるゥゥゥ!!」 |
「この赤外線暗視装置は、『Zielgerat1229』とか『Vampir Nachtjaeger』、『ZG1229』と呼ばれており、国防軍とSSに約310台が配備されたと言われている。 IR暗視装置装備したパンター戦車や、大型IR暗視装置を装備した『Sd.Kfz.251/20』と共に夜間戦闘を行い、連合軍を恐怖に陥れることになっていた。」 |
「赤外線暗視装置の上部は赤外線照射装置で、下部は望遠式暗視鏡で構成されている。 赤外線を照射して、目標から反射された赤外線を暗視鏡で増幅して捕らえ、夜間でも狙撃することができたのだ。」 |
「ドイツでは1936年頃からAEG社で暗視装置の開発が着手された。 1942年には車載用暗視装置の試作品が完成した。 その試験結果が有効と判断され、1943年中頃から生産が開始された。 暗視装置はパンター戦車等に搭載され、1944年後半には歩兵用の暗視装置が生産された。」 |
「暗視装置のバッテリーは、このように背負って携行されていた。(と思う。) 軍事専門誌に掲載された写真と酷似しているので、本物を忠実に再現してモデル化したと思われる。(本当かな?) 管理人がオタクではなく資料的価値を見出してフィギアを購入したことが分かってもらえると思う。決して自己弁護ではない。」(くどい。) |
「僅かな新兵器がどれだけ戦況を左右したのでしょうね? 専用のサイレンサーが開発されていたようですが、フラッシュサプレッサーは無かったと思います。 IR暗視装置の視認距離は『Sd.Kfz.251/20』で 1,500m、パンター搭載型で 400m、小銃用のものは 100メートル程度です。 これでは、敵に簡単に射撃位置が発見されてしまいます。 歩兵用IR暗視装置が開発されたのは、車載用が配備されたよりも後のことです。 パンター戦車がIR暗視装置を使用した戦闘記録は目にしたことはありますが、歩兵用IR装置の戦闘記録が見られないので、有効な戦果は得られなかったとも思われます。」 |
「仮にドイツ軍がIR暗視装置を装備して夜間奇襲を行ったとします。 歩兵用IR兵器の照射距離は、照明弾で十分に照射される範囲内なので、絶対的に有利な状態ではなくなります。 待ち伏せや不意打ちの様な場合の反撃には、榴弾での反撃が有効だと言われていますが、歩兵用IR兵器の有効距離は、バズーカの射程より短いのですよ。 アメリカ軍は自動ライフルを標準装備しており、ドイツ軍よりも機関銃、火炎放射器、爆薬などを多く装備し、弾薬も豊富で、戦車や砲兵の支援も受けやすかったので、総合的な火力は高かったです。 これでもドイツ軍が絶対的有利で、自軍の損害が皆無な戦闘を行うことができたのでしょうか?」 |
「仮にソビエト軍が夜間戦闘で限定的な敗北しても、数日中に重砲支援を受けた大戦車軍団が「ウラーーーッ」と押し寄せるでしょう。 政治局員を伴ったソビエト軍兵士は、献身的に命を投げ出して、機関銃や狙撃兵が待ち構え、地雷が埋設されたキルゾーンにも、凶暴兵となって猪突していきますが、これは、まるでスターシップ・トゥルーパーズのバグズのようです。 コミッサールは、ドイツ軍新兵器を物ともしない、ソビエト軍の恐るべき殺戮兵器です。」 |
「ドイツ軍が夜間戦闘を有利に行うことを迫られた一つの理由に、制空権の喪失があります。 昼間は、戦闘爆撃機がドイツ軍部隊をタコ殴りにしていました。 大戦末期の連合軍戦闘爆撃機は、大戦初期のシュトゥーカよりも重武装で、例えばハリケーンには40mm機関砲やロケット弾が搭載されており、パンター戦車の装甲を易々と貫きました。 ドイツ軍の大部隊での攻撃は航空攻撃の標的となやすく、また、航空攻撃の及ばない夜間に部隊移動することが多々ありました。 また、連合軍の絨毯爆撃は壮烈で、ドイツ軍には為す術もありませんでした。」 |
「せっかくの最新装備も、赤外線照射器と赤外線暗視スコープで約3kg、MP44が約5kg、バッテリー等の装備品が約13kg、しめて20kg強。 それに弾倉6本で携行弾数約170発、銃剣、その他の携行品。 ガスマスクや飯盒、毛布などを一緒に携行しろとは言いませんが、装備重量はこれで何キロになりますか? 奇襲攻撃の後に追撃戦を行うには、無理があります。 主に防戦に使用されていたとも言われています。 また、当時の赤外線暗視装置は高電圧が必要で、この時代のバッテリーや消費電力等の性能も疑問で、連続使用時間はどれだけなのか疑問です。」 |
「第二次世界大戦時の兵器、特に電子機器などは、大型で重く、現用兵器とは比較にならない低い性能であることは仕方のないことだ。 歩兵が使用できるレベルまで小型化した。その偉業は大いに賛美されることなのだ。」 |
「夜間戦闘部隊の編成は、通常部隊とは別に編成する必要があります。 昼間の戦闘部隊とは別に夜間戦闘部隊を編成しなければなりません。 兵士は睡眠や休憩が無くしては十分な戦闘は出来ないのです。 兵力の不足に悩むドイツ軍にとっては人員、装備共に少なく、夜間戦闘による大攻勢は机上の空論です。 兵力で勝る連合軍は、戦略爆撃を昼間は米軍が行い、夜間は英軍が行って間髪のない爆撃を行いました。」 |
「MP44は、銃口先端に外装式擲弾発射器を取り付ければ、榴弾も発射できた。 対戦車用成形炸薬弾も発射でき、「Panzergranate 61」の貫通力は30度の角度で80mmだった。(もしかすると120mm?)」 |
「パンター戦車の車体正面の装甲厚が80mmなので破壊できることになりますね。 擲弾の弾道は弧を描いて着弾するので、傾斜された装甲に直角に近い角度で命中するでしょうが、パンター戦車が意外と脆弱なことが露見されました。 この兵器は、最大射程250mとありますが、これはKar98kに装着したときのデータと思われます。 専用の空砲を使用して擲弾を発射しますが、MP44用は装薬量が少ないはずなので、射程距離はもっと短くなると思います。 イワンとはいえ戦車でノコノコと射程内に入って駆られるほどバカではないでしょう。 射程距離に入る前に、搭載機関銃や榴弾での準備射撃をして制圧するはずで、歩兵の援護もあるでしょう。 対戦車兵器の貫通力が、戦車の装甲厚を上回れば破壊できると思ったら間違いで、命中弾が乗員を殺傷して無力化するか、弾薬や燃料を誘爆させて破壊する必要があるのです。 小さな弾頭では炸薬量が少なく、命中箇所によっては小さな破孔を開けるだけになるかもしれません。 この兵器が大量に配備されてドアノッカーなどと揶揄されなかっただけ幸いです。」 |
「MP44には、ZF4スコープを装着でき、狙撃にも使用できる。」 |
「MP44は、400m前後での射撃戦を前提として開発されたのでは? MP44の使用弾は発射薬が少なく、長距離の射撃には不向きです。 また、狙撃にはボルトアクションライフルが構造上有利です。 MP44は、一応、狙撃することもできるおまけ機能と考えるべきではないでしょうか。 スコープは様々な種類がありましたが、画像のスコープは銃前方寄りに装着されています。 銃を構えた際に目の位置から、スコープの接眼部まで遠くなってしまいます。 初期のKar98kに使用されていたZF41スコープもアイリリーフが遠く、狙撃兵からの評判は悪かったようです。」 |
「『Vorsatz』という曲射用銃身も装着できた。 これは、銃身先端に湾曲した銃身を装着して、敵側の射線に身を乗り出すことなく、建物や塹壕内、車両内から射撃することもできた。 いわば、一方的に射撃戦を行うことができた。 フォーアザッツは銃身の曲射角度が、30度・40度・90度が開発された。 約500器が配備されたと言われる。」 |
「フォーアザッツの有効射程距離は? 命中率は? 威力は? 銃身寿命は? 弾丸の直進エネルギーを、湾曲した銃身で強引に曲げてしまうので、間違いなく弾丸の貫通力が低下することがわかります。 力学的に考えても、射撃時の反動が銃口と反対方向にかかり、銃本体の向きを変えることになります。 射撃反動が少ないとは言え、連射での命中精度は劣り、小さな反射鏡を通しての照準なので、更に命中精度は劣ると思います。 湾曲した銃身は、約200発から300発撃つと壊れたとも言われています。 接近戦は、敵兵が突如何処から現れるのか分からない状況があります。 そうした状況下に曲射用銃身を取り付けていたら咄嗟に応戦できず、危険極まりないと思います。 無力とは言いませんが、有効な効果があったのかは疑問です。 Web検索すれば、実物の写真を見つけることができます。」 |
管理人も『サバゲーでこんなのあったらな〜』と思ったことがありましたが、もしゲームで使用するなら卑怯極まりないことです。 ドイツ軍にしても戦争に勝つためとは言え、プロイセン騎士道に反すると思います。」 |
「これらの兵器が配備されたころには、小規模な作戦的勝利ができたとしても、どうせ戦争に負けることがわかっていたのですから、戦後復興のために人的消耗をできる限り抑えるように、安価な対人地雷を大量生産するべきだったのでは? 巧妙に偽装を施せば、敵は勝手に自滅してくれます。 無論、地雷敷設はドイツ国外に限りますが。 結局、クラウゼヴィッツの『戦争論』は知っていても戦争経済を知ることはできなかったのでしょう。」 |
「MP44は、これまで説明した通り、世界最高の軍用銃であり、様々な付属品が用意され、あらゆる状況に対応できた。 第二次世界大戦時に、このMP44よりも優れた軍用銃は存在しない。 つまり、我がナチスの科学力はァァァァァァアアア 世界一ィィィイイイイ」 |
「アーノさんは二等兵のくせに随分と生意気で知ったかぶりなことを言うんですね。 敵国中華製フィギアの分際で。 Web上のカタログには、なぜかアーノさんの階級だけが表示されていないのですが、箱には『SCHUTZE』、つまり『SS二等兵』と表示されていましたよ。 裏側には『Made in China』と表示されていました。 日常英会話はできなくても、一般消費者の目は誤魔化されません。 それに、今さらルドル・フォン・シュトロハイム少佐の真似言をしても、知る人は少なくウケません。年がバレますよ。(誰の?)」 |
ドイツ兵 | 「ざわざわ・・・」「ザワザワ・・・」 |
「う…うろたえるんじゃあないッ! ドイツ軍人はうろたえないッ 人間の偉大さは ―恐怖に耐える誇り高き姿にある― ギリシアの史家プルタコスの言葉だ。」 |
「ドイツ軍兵器には優れた兵器もありましたが、絶対数が少なくその戦力を発揮できませんでした。 ドイツ軍に限ったことではありませんが、新型兵器の多くは稼働率が低く、故障や不具合が多かったのが実状です。 大戦末期の補給を満足に受けられない状況下では、修理や十分な整備ができずに破棄されることもありました。 部品取りに使われたり、道路障害物に使われたものは、少ない資源の再利用がされたと言えるでしょう。 燃料や弾薬の補給が受けられなければ、新兵器とは言えども鉄クズ同然です。 ドイツ軍の重戦車は、故障や燃料欠乏によって放棄されたものも少なくないそうです。 兵器だけではありません。 電撃戦に見られた戦術面で優れたドイツ軍も、大戦末期には優秀な将官が罷免され、無意味な死守命令が頻発されるなどして、作戦指揮も麻痺していきます。 前線ではベテラン兵士を失い、戦闘経験の少ない海軍・空軍の補充兵や、少年や老人といった新兵で増員されることになります。 開戦時にはロクな戦闘もできなかったアメリカ軍やソビエト軍でしたが、多くの失敗から学び、作戦能力は向上していきます。」 |
「私が着用している迷彩服を見て欲しい。 これは、ドイツが最後に開発した『ライバームスター迷彩服(Leibermuster)』である。 カーキ色の下地に薄茶色、薄緑色、黒色による4色迷彩で、近代的な配色がされている。 ドイツは大戦初期から様々な迷彩服などを配備しており、世界に先駆けて迷彩戦闘服を有効に使用した軍隊と言える。」 |
「さらに、この迷彩服の黒色の部分はカーボンが含有されており、赤外線暗視装置に効果があると言われている。 陸上自衛隊は現用迷彩服でようやく赤外線暗視装置対策を施したが、我がドイツでは60年も前に対応していたのだ。 ブァカ者がァアアアア ナ チ ス の 科 学 は 世 界 一 チ イ イ イ イ !!」 |
「BDUの丈が短いですね。物資欠乏で生地の使用を少なくするために丈を短縮した合理的で涙がましい努力ですね。 第二次世界大戦前のドイツ軍服は、ワッペンや重そうな飾りが沢山ついていましたが、戦争が長期化するにしたがって、無駄な飾りは無くなり、生地も粗悪になりみすぼらしくなっていきますね。 大戦末期には、軍服さえ支給されなかった兵士も沢山いたのですよ。 赤外線防護に効果があったとしても、連合軍にIR兵器は装備されていたのですか? こうした過剰で無駄な努力は、戦車の装甲表面にセメントを塗ったり、満足に走行することもできない電気モーター駆動の重駆逐戦車を生産したことなどからも懲りていないことが伺えます。」 |
「米軍も迷彩服の開発していました。 ドイツ軍は迷彩服や迷彩スモックなどを多用していたので、米兵が迷彩服を着用していたら独兵と見間違われて友軍から誤射されたりしたので、欧州戦線での使用は中止されたのです。 動かずにジッとしていれば、確かに迷彩服は有利ですが、OD色の戦闘服もそれほど不利なワケではないです。 この迷彩服のサンプルがドイツのダッハウで発見されているようですが、実戦配備されているのか疑問視もされています。 結局、最新装備を身に付けていたとしても、戦争に負けたのですから負け犬の遠吠えにしか聞こえません。」 |
「ドイツ軍は、『ラインの守り作戦』では冬期間であったにもかかわらず、M44迷彩服を着用していた兵士が多かったそうです。 防寒服が十分に配備されていなかったことが原因ですが、迷彩服は運用方法を誤れば、目立ってしまい逆効果になってしまいます。 ドイツ軍は、航空攻撃から身を隠すためや、待ち伏せて不意打ちを食らわすために、戦車や軍用車両にも迷彩塗装を施していましたが、大戦末期には必要な塗料も無いために、大戦初期と同じジャーマングレーで塗装されたものもありました。 つまり、大戦末期には物資不足などで、迷彩効果を十分に生かすことができなくなっていたのです。」 |
「アーノさんが着ている迷彩服には国家徽章が付いていないのですか? 帽子にも徽章が付いていませんね。 ドイツ軍お得意の大戦末期における簡略化ですか? それとも製造メーカー側の手抜ですか? フィギア用の小さな帽子ですから、面倒な作業になるので、手抜きとも考えられないことはないですね。」 |
「だがっ、しかしっ、世界に数着しか現存しないと言われている極めて希少なBDUである。 実物は、驚くほど高値で取り引きされているのだ。 おそれいったか〜。」 |
「ついでですので、大戦末期に見られるドイツ軍特有の粗末な装備品も紹介しましょう。 MP44マガジンポーチはカーキ色ですが、これは大戦末期に支給されたものです。 銃剣吊りもカーキ色ですが、革製品から加工が簡単で安価な布製品に変更されたためです。 何故かアーノさんは、マガジンポーチを1個しか持っていませんでした。 パーツが欠品していたのではありません。 最前線にマガジン4本しか持っていないのでしょうか? 下士官や後方部隊は、1個しか支給されていなこともありますが、アーノさんは二等兵とは言えMP44を装備した一線部隊の兵士、しかも一応は武装親衛隊なのです。 マグポーチが足りなかったのか、弾丸の補給ができないから1個しか支給しなかったのか、何の意図があったのか分かりませんが、恐るべき末期症状です。」 |
「このフィギアでは再現されていませんが、これ以外にも、ベルトやDリングサスペンダーも革製から布製に簡略化されています。 雑のうも簡略型が生産されています。 防寒服やズボンのボタンは樹脂製から紙製のものが使われることになります。 装備品が混在していたり、支給されていないところが、大戦末期のお粗末なドイツ軍らしさとも言えるでしょう。」 |
「管理人も大戦末期のドイツ軍装をしているとは言え、大戦末期に招集された補充兵のようなお粗末な末期的ドイツ軍装はしていません。」 |
「映画『ヒトラー最後の12日間』で描写されているとおり、戦闘に参加しているのは子供で、部隊も装備も雑多で、銃を持たない兵士が撤退していますが、これが実態なのです。 ベルリン攻防戦で最後まで屈強に戦ったのは、ドイツ人兵士では無く武装親衛隊の外国人義勇兵かもしれません。 ヨーロッパの格言にこんなのがある… 「老人が自殺する所…その町はもうすぐ滅びる」(シュトロハイム談引用)」 |
「我がドイツは、ジェット戦闘機、ジェット爆撃機、弾道ミサイルを実戦配備していたのだ。 無敵の超重戦車もあと少しで量産できた。 地対空誘導ミサイルが大量配備できていれば、爆撃機編隊も一網打尽にできたのだ。 これらの新型兵器が、あと1年早く配備されていれば、我が第三帝国が世界の覇者になっていたのだ。」 |
「我がドイツは、原子爆弾や円盤型機動浮遊兵器『ハウニブ』も開発していたのだ。 我がナチスの科学力はアアアァァァァァァ 世界一イイイイィィィ・・・・・ |
あ ぼ ー ん。 |
管理人 | 今回紹介した装備は、大戦末期の混乱期に開発された兵器で、生産数も少ないために資料が少なく、誤りがあるかもしれませんがご容赦ください。 マグポーチや雑のうなどを除いては、サバイバルゲーム用の装備として販売されていません。 本題から外れてしまいましたが、今回はフィギアを使用して大戦末期に配備または配備予定の装備を紹介してみました。 今回使用したフィギアはドラゴンモデル ミリタリー12インチフィギュアです。 |