JR常磐線再開通記念イベント「未来に羽ばたけ!心のつながり」見学記録

 2016年12月11日(日曜日)


 JR常磐線再開通記念イベント「未来に羽ばたけ!心のつながり~相双はつづくよどこまでも~」を見てきました。

 このイベントは、福島県相馬郡新地町にあるJR新地駅前広場で開催されました。
 新地駅は、東日本大震災の大津波によって全損し、付近の線路も押し流され、大きな被害を受けました。

 この日の前日の12月10日には、被災したJR常磐線の一部復旧し、運行が再開しました。
 今回再開した区間は、宮城県の浜吉田駅~福島県の相馬駅の23.2kmであり、この区間の再開によって、常磐線は宮城県の仙台駅~南相馬市の小高駅まで間が復旧しました。
 東日本大震災から5年9ヶ月が経過しましたが、常磐線の全線再開通には、更に約4年の長い年月がかかる見込みです。

 このイベントでは、室屋義秀氏によるエアショーが午前と午後の2回行われました。
 運行再開を祝福するこのイベントでは、様々なステージイベントや地域物産品の販売、観光列車フルーティア号の運行なども行われましたが、ここでは、室屋氏のエアショーに絞って、簡単に紹介することにしました。

 このイベントが開催された福島県相馬郡新地町は、福島県の沿岸部の最北部に位置しており、宮城県に隣接しています。  東日本大震災で発生した津波によって、新地駅は全損しました。
 現在の新地駅は、以前の場所から約100m内陸に移設されました。
 国道6号線から新地駅へのアクセス道路から見た様子です。
 津波に備えるため、かさ上げされた用地に移設されています。
 新築された新地駅です。
 白色の駅舎はモダンな雰囲気で、駅前は広々としています。
 前日には、相馬駅から浜吉田駅間の運転が再開されました。
 新地駅では記念式典が行われ、首相や県知事なども出席しました。
 午前のエアショー開始時間の約3分間ですが、室屋義秀氏が操縦する機影が見えました。
 一部には晴れ間が見えるものの、雲が厚く広がっていました。
 遠くを旋回しています。
 新地駅の南側から見ていましたが、比較的混雑が少なく、会場のDJも聞こえます。
 エアショーの開始です。
 スモークを発出しました。
 少しづつ会場に近付いてきました。
 観光列車フルーティア号の到着に合わせて、会場に登場するようです。
 フルーティア号と並走して会場に登場しました。
 フルーティア号は減速しているため、まだ駅には見えません。
今回のエアショーは、午前・午後共に、今年導入されたばかりのエクストラ300SCが使用されました。
 急上昇して・・・  室屋ロールです。
 前回、エクストラ300SCの飛行を見た時には、会場から遠く離れていましたが、今回は近くから見ることができました。  急上昇して・・・
 空中で停止しています。  架線と比較すると、低空を飛行していることが分かります。
 駅舎近くの線路沿いは混雑していました。  レッドブルカラーのエクストラ300Sと比較すると、エンジンパワーが15HPアップ、空虚重量が25kg軽量化されています。
 300Sは機体底面が窓のように透明になっていますが、300SCは機体色になっています。
 右翼のレクサスのマークは、太陽光向きによって変色します。  白色に見えます。
 赤色・ピンク・オレンジ・黄色・緑色にも見えるようですが、曇空のためなのか、鮮やかなカラーの発色は見られませんでした。
今度は、フルーティア号の発車に合わせて飛行しています。
 フルーティアふくしまは、土・日曜日、祝日限定で、東北本線の郡山駅~仙台駅、磐越西線の郡山駅~会津若松駅を運行する観光列車で、福島県産フルーツなどを使用したオリジナルスイーツやドリンクのサービスが付いています。  約15分間のエアショーが行われました。
 エクストラ300SCは、北に向かって消えて行ったので、仙台空港からのリモートなのかもしれません。
 午前のエアショーは以上で終了です。

午後のエアショーの様子を紹介します。
国道6号線から見た新地駅の様子です。
 午後は常磐線の東側から見ることにしました。
 釣師浜漁港の様子ですが、沿岸部では現在も復旧工事が進められています。
 新地駅の南東側にある釣師浜海水浴場です。
 付近は防潮堤の建設工事が進められているので、再開はまだ先になりそうです。
 新地駅の東側は飛行エリアのため、立入禁止に規制されています。
 少し遠いのですが、見通しが良さそうな南東側から見ることにしました。
 新地駅から約800mも離れてしまいました。
 更に逆光気味なので、場所の選定を誤ってしまいました。
 午後のエアショーは午後2時20分から開始されました。
 この時期は、この時間でも陽の傾きが大きくなります。
 一部に青空が見えたので、鮮やかにスモークが引かれることがありました。
 距離が離れているので、撮影枚数は少なくなりました。  左翼のレクサスのマークが、ピンク色に発色しているように見えます。
 午後は、大空にお絵かきが行われました。  スマイルマークです。
 風が強いので、スモークがすぐに消えてしまいました。
 機体が近付くこともありましたが逆光でした。
 また来年のエアショーを楽しみにしています。
 遠くから見たので、地上との高度差が感じられました。
 低空を飛行していることが感じられると思います。
 午後のエアショーも約15分間行われました。
 西の空に消えて行ったので、ふくしまスカイパークに戻ったようです。
 福島市に戻った時には、天候が急変して吹雪になっていました。
 以上で今回のイベントレポートを終了します。