グロス・ドイッチュラント2


タイトル グロス・ドイッチュラント2
(C)GENERAL SUPPORT
メーカー 株式会社ジェネラルサポート
http://www.general-support.co.jp/
価格 12,800円
2007年6月29日発売
ジャンル 戦略級シュミレーションゲーム
第二次世界大戦の欧州戦線を再現します。
プレイヤーは、枢軸国陣営の全てを操作します。
難易度 難易度 7
ルールブック1冊(154ページ)
兵器・人物図鑑1冊(62ページ)
ゲーム期間 キャンペーンシナリオは、1939年9月第1週から1946年8月第4週まで
ゲーム規模 マップは、ヨーロッパ全土と北アフリカ、中東の一部を含む。
1ターン約1週間(1/4ヶ月)
兵士1個分隊、戦車1両、航空機1機、ミサイル1発、資源・燃料・弾薬などは1トン単位
動作環境 CPU Pentium200(PentiumII300以上推奨)
メモリ 96MB(128MB以上推奨)
Windows98SE以上
※1 難易度は、10段階評価で「1」が最も易しく「10」が最も難しい。あくまで個人的な主観です。
※2 著作物の引用は、ジェネラルサポート社の規定に従っています。

1 ゲーム概要
 グロス・ドイッチュラント2は、第二次世界大戦の欧州戦線をシュミレートした戦略級PCゲームです。
 詳しくは、ジェネラルサポート社のホームページで紹介されているので、そちらを先に読まれることを勧めます。
 ルールブックは、インストール手順や一覧表などを除くと実質110ページ弱ですが、この手のシュミレーションゲームをプレイしたことがあれば、それほど難しくは感じられないと思います。
 戦闘などの行動には、様々な状況により修正値が加算されることや、幾つもの数値でデータ化された兵器などが、難易度を高くしているように思えますが、イメージとして把握していれば、データを詳しく覚えなくてもゲームを進めることができます。
 同社から発売されている「太平洋戦記」と比較すれば、遙かに難易度は低く、1ターンあたり10〜30分程度で進められるので、膨大な時間を掛けずに、ゲームを進めることができます。

2 攻略とゲームの紹介
 グロス・ドイッチュラント2のゲームを進めながら、このゲームの紹介も併せて行います。
 ゲームは、シナリオ1「ヨーロッパキャンペーン2」を選択し、シナリオ設定は変更せず、エディタ機能は使用せず、フランス、イギリス、ソ連に対して、最も有利な条件で講和を行うことを条件にゲームを進めました。
 ここで行うゲームの攻略は、正攻法では無く、実際の部隊や兵器の運用、国際情勢などには捕らわれず、ルール上で行える手段を取り、プログラムの盲点を突いた部分があります。
 プレイ中には、兵力や補給不足、悪天候などによって停滞した部分もあるので、より早く勝利を収めることも可能と思います。

 ジェネラルサポート社の著作物の引用に関する制限に従い、画像の枚数などを制約しているので、十分に説明ができないところがありますが、御了承下さい。
 ゲームの途中で不利な結果が発生した場合は、リセットしてやり直しています。
3 ゲーム開始
 ゲームを進める上で、戦略方針は短期決戦としましたが、ヨーロッパ全土の占領を目標にすることも、ジェット機や重戦車の配備を待つことも、空母艦隊を編成することも可能で、選択の自由度は高いと思います。

(1) 総合戦略の策定

 ドイツや枢軸諸国、占領地の資源採掘の安定化や、兵器開発や増産体制の確立などを待って戦争を遂行することは、連合国の兵力増強にも繋がるので、連合国の生産体制が整う前に、降伏させることが重要と判断して、短期決戦を主針とします。
 ポーランド戦を終了させた後、早急にフランスに進攻を開始して、フランスを連合国から脱落させれば、当面の連合国陣営はイギリス1国のみになります。
 フランス占領後は、早急にイギリス本土上陸作戦を実施して、イギリスを降伏させれば、アメリカの参戦を挫折させることができ、一時的に交戦国は存在しなくなります。
 その後は、友好中立国の参戦を待ち、最低限の準備が整い次第、ソ連に宣戦布告し、枢軸国陣営を勝利に導くことにします。
 兵力の不必要な損失を防ぐため、中立国への進攻は行わないことにします。

(2) 政策

 外務省と宣伝省の活動ポイント配分を増強します。
 科学兵器の開発ポイント配分は、電波兵器を増加し、ロケット兵器を減少します。
 友好中立国のフィンランド、ルーマニア、ハンガリー、ブルガリアの早期参戦を促し、ドイツが不足している資源を産出する一般中立国との親独度を増加させ、経済交渉を行えるようにします。
 徴兵年齢を下げることによって、ドイツ国内の国民士気が下がるため、士気高揚を優先して行い、生産性の向上に努め、次いでイタリア、占領地の資源採掘根拠地と工場立地根拠地の士気と治安の回復に努めることにします。

(3) 陸軍の戦略

 開戦時から、徴兵年齢を引き下げて行き、兵員の補充に努めることにします。
 終戦までには、ティーガーやパンター戦車の開発は間に合わないと予想されるので、V号戦車系、W号戦車系、銃砲系を重点開発します。
 当面は、W号戦車D型、迫撃砲を生産し、中型対戦車砲が開発されれば、生産に加えることにします。

(4) 空軍の戦略

 航空機の生産に必要とするアルミ生産量が乏しいことと、航空攻撃での航空機の損失は著しことから、対英戦が本格化するまでの間、防空戦以外の航空機の使用は控えて、温存することにします。
 戦略爆撃は、大型爆撃機の生産コストと損失の割には、効果が低いことから、行わないことにします。
 航空機の運用を控えることで、飛行場の設営に必要とするセメントの消費を抑えることもできます。
 英仏空軍は、開戦時からドイツ国内の軍需工場に爆撃を行うため、防空用として戦闘機の生産を優先し、対仏戦の状況推移により、バトル・オブ・ブリテンを見据えて、急降下爆撃機の増産に切り替えます。
 航空機の開発は、メッサーシュミット系の増強と、フォッケウルフ系が開戦時から夜間戦闘機を開発できるので増強し、開発が完了したら、ユンカース系の増強に変更します。

(5) 海軍の戦略

 大型艦の建造には、多くの鉄を消費することと、対英戦終了までには完成しないことから、完成間近の巡洋艦「ブリュッヒャー」以外の艦船の建造は全て中止します。
 英本土上陸作戦を早期に実行するために、開戦時から造船所の建設を優先して進め、Uボートの増産体制を整えます。
 このゲームは、戦闘での兵力の消耗が著しく、損害を補充することは容易ではありません。
 1ヶ月間に動員できる兵員数以上を、1回の戦闘で損失することが多発するので、兵力不足には悩まされることになります。

 兵力不足に困窮を強いられるため、ソ連と英米連合軍を相手に、二正面作戦を行うことは、非常に困難です。

 徴兵年齢を下げると、国民士気が低下するため、資源採掘や兵器生産が低下しますが、動員数を2倍に増加させることができます。
 陸上兵器の操作員、航空機の搭乗員、艦船の乗員に必要とする人員は、歩兵の動員数とは無関係に確保されるので、兵器生産数を増強することで補うことにします。

 英本土上陸のためには、ドーバー海峡の制海権の確保しなければなりません。
 強大な海軍力を保有するイギリスに対して、制海権を確保するためには、生産コストの低いUボートを大量生産し、艦隊決戦に使用するすることが効果的と思われます。
(6) 全体マップ

 様々なマップが用意されており、ゲーム中には、必要な情報を表示させて、状況を確認しながら進めることができます。
 マップ上に表示されている青色の点が枢軸国の根拠地(主要都市)、赤色が連合国、黄色が中立国です。
 登場する国家は23ヶ国、根拠地は373箇所もあります。


 第1ターン(1939年9月 第1週)

 第1ターンのみ、ターンの進行手順を解説しながら説明します。

(1) 天候決定フェイズ

 陸上・海上の天候が決定されます。
 季節や地域によって、天候の種類や確率が異なります。

(2) イベントフェイズ

 根拠地でのストライキ、蜂起の発生、将軍の登場、入院、病死、連合国の兵器開発などの情報が報告されます。
 このゲームでは、天候が大きな影響を及ぼします。
 陸上戦のみならずく、航空攻撃の可否、航空部隊の移動や補給の可否、上陸戦闘の可否、工場建設の効率など、戦局を大きく左右することになります。
(3) 活動ポイント配分フェイズ

 ここでは、「外務省」、「宣伝省」、「内務省」、「諜報部」に活動ポイントを振り分けます。
 合計40ポイントを「13」〜「7」の間に増減させることによって、必要な政策を強化することができます。
 ゲーム初番では、外務省と宣伝省を増加し、内務省と諜報部を削減することにしました。
 外務省の活動強化により、友好中立国のフィンランド、ルーマニア、ハンガリー、ブルガリアの早期参戦を実現し、資源を保有する一般中立国との親独度を増加させ、経済交渉を行えるようにします。
 宣伝省の活動強化により、国民士気を高揚して、生産性を向上させます。


 内務省は、治安度の上昇、スパイ摘発が行えます。
 諜報部は、スパイ潜入、破壊工作、暗殺が行えます。
 バージョンアップにより、スパイ活動を抑制できるようになったものの、破壊工作や将軍の暗殺は、非常に目障りに感じます。
(4) 科学兵器開発フェイズ

 「海洋兵器」、「電波兵器」、「ロケット兵器」の開発にポイントを配分します。
 海洋兵器はホーミング魚雷やシュノーケルなど、電波兵器はレーダー、ロケット兵器はV1、V2、対空ミサイルなどです。
 開発ポイントはの配分は、合計30ポイントを各兵器に「13」〜「7」の間で配分します。
 ポイントを多く振り分ければ、その分多く、各ターンに開発ポイントが加算されて行き、必要開発ポイントに達すれば完成します。
 例を挙げれば、開発ポイントの配分を操作せずに、V1ロケットの開発を進めた場合、完成には、213週間(4年5ヶ月1週間)かかりますが、重点開発すれば、開発期間を約30%短縮できます。
 ここでは、電波兵器の開発を増加して、ロケット兵器を削減することにしました。
 対英戦を早期に終了させる計画なので、ロケット兵器の完成は間に合いません。


 連合国も、対潜兵器やレーダーを開発して配備します。
 VT信管は無いので、ドイツに有利になっていると思います。
(5) 陸軍開発フェイズ

 陸上兵器は、シャーシの種類によって分類されています。
 科学兵器開発と同様に、開発ポイントを「13」〜「7」の間で配分します。
 陸軍・空軍・海軍開発は、必要開発ポイントが80%に達すると試作が完了し、最大値に達すれば生産を開始することができます。
 試作が完了すれば、その兵器の開発を中止することができ、その分、次の兵器の開発を早く開始することができます。
 例を挙げれば、Y号戦車系は、ティーガー1型(ポルシェ砲塔) → ティーガー1型 → エレファント → ティーガー2型(ポルシェ砲塔) → ティーガー2型 → ヤークトティーガー → グリーレ → マウスの順番で開発されますが、重点開発して、試作完成時に開発を中止して、順調に開発が進めば、ティーガー2型は、2年9ヶ月2週間で開発できるので、1942年6月頃には生産を開始することも可能です。
 ここでは、V号戦車系、W号戦車系、銃砲系の開発ポイントを増加して、装甲車系、X号戦車系、Y号戦車系を削減することにしました。
 ティーガーやパンター戦車は、対ソ戦終了までに、開発が間に合わないことが予想されますが、万が一、長期戦にもつれ込んだ場合、W号戦車では、T34/85やスターリンに苦戦するので、T号自走歩兵砲が完成した後、Y号戦車系のポイントを「10」に戻すことにします。


 初期設定により、試作完了に必要とする開発ポイントの比率を変更することもできます。

 W号戦車と比較して、パンターやティーガー戦車は、生産に多くの鉄を消費し、工程数が多く、故障率も高く、燃料消費も大きいので、有効に活用するには、国力や戦況などを考慮する必要があります。

 回転砲塔を装備する戦車は、攻撃の優先順位が高く、固定砲塔の自走砲は低いので、戦車の優位性が再現されています。
 そのため、W号戦車D型とV号突撃砲A型を比較すると、火力は同じで、V号突撃砲が耐久力と生産コストで優れていますが、W号戦車D型が有利と思われます。

 このゲームでは、兵員輸送車や装甲車の有効性は、ほとんど無いので、戦車と火砲の生産に絞ることにします。

 中型対戦車砲を開発できれば、同時にイタリア軍も生産することができます。
 貧弱な戦車しか開発できないイタリア軍の対戦車火力を強化することができます。
(6) 空軍開発フェイズ

 航空機は、製造メーカーにより分別されています。
 開発手順は、陸戦兵器と同様です。
 ここでは、メッサーシュミット系とフォッケウルフ系の開発ポイントを増加して、ハインケル系とユンカース系を削減しました。
 フォッケウルフ系は、ゲーム開始時から夜間戦闘機Do17カウツが開発できます。
 Do17開発終了後、ユンカース系の重点開発に変更します。
 急降下爆撃機は、ユンカース系でしか開発されませんが、低高度爆撃での命中率が高く、効果が期待できます。


 フォッケウルフ系は、開始時から夜間戦闘機Do17カウツが開発できます。
 英仏空軍は、ゲーム開始時からドイツ国内の工場に夜間爆撃を行ってきますが、夜間戦闘機で無ければ迎撃することができません。

 ドイツ軍は開発が進めば、ジェット戦闘機やジェット爆撃機を開発することができますが、連合軍も、強力な航空機を開発してきます。
 ドイツには、B29やB36に匹敵する重爆撃機は開発できません。
(7) 海軍開発フェイズ

 潜水艦、駆逐艦、水雷艇を開発します。
 海軍開発には、ポイント配分はありません。


 開発されるのは、潜水艦、駆逐艦、水雷艇のみです。
 戦艦や空母、巡洋艦は、未完成艦や計画艦も含めて、全ての艦種を最初から建造することができます。
(8) 採掘フェイズ

 国内や占領地の都市から資源を採掘します。
 採掘される資源は、石炭、鉄鉱石、ボーキサイト、セメント、原油の5種類です。
 第1ターンには、石炭27,000トン、鉄鉱石18,000トン、ボーキサイト360トン、セメント3,600トン、原油6,900トンを採掘しました。
 このゲームでは、兵力不足と共に、資源不足にも悩まされることになります。
 特に、セメントとボーキサイトの不足は深刻です。
(9) 資源加工フェイズ

 採掘された資源を資材に加工します。
 工場の生産量1につき、鉄5トンには鉄鉱石10トンと石炭5トン、アルミ1トンにはボーキサイト10トン、燃料10トンには原油20トン、人造石油(燃料と同じ)には4トンは石炭8トン、弾薬4トンには鉄4トンを必要とします。
 ゲーム開始時の国家備蓄は、鉄36,000トン、アルミ1,000トン、燃料30,000トン、弾薬14,000トンであり、これに加工した鉄9,000トン、アルミ36トン、燃料7,050、弾薬7,040トンが加算されます。


 第1ターンには、アルミは36トンしか加工されません。
 Bf109Eの生産には、アルミ1トン、Ju87Bには2トンを必要とするので、国家備蓄は早々に枯渇します。

 このゲームでは、陸上部隊と航空部隊は、根拠地間の移動で燃料を消費しません。
 戦闘に参加した場合のみ燃料が消費されます。
(10) シャーシ生産フェイズ

 戦車や装甲車のシャーシ部分を生産します。
 戦車と装甲車は、シャーシ部分と車体上部の2段階に分けて生産することになります。
 また、共通するシャーシの戦車や自走砲は、シャーシを流用して改修することができるので、例えば、前線に配備されているV号戦車F型を引き上げて、V号突撃砲A型に改修すれば、新たにシャーシを生産する必要は無く、生産コストを抑えることができます。
 ここでは、若干コストが高いものの、対戦車・対部隊火力に優れるW号戦車D型を生産することにします。


 シャーシ工場は、ドイツ国内に3ヶ所しかありません。
 連合国や中立国には存在しないので、占領により増加させることはできません。
 最大値まで工場を増築したとしても、1ターンに生産可能なシャーシは、W号戦車であれば370両分、Y号戦車であれば296両分しか生産できません。

 ゲーム開始時から、試作すら行われていないY号U型やマウスなどのシャーシを先行生産して、ストックすることができてしまいます。
(11) 陸戦兵器生産フェイズ

 戦車や火砲などの兵器を生産します。
 生産済みのシャーシの車体上部を生産して、戦車や自走砲などを生産することができます。
 火砲の生産には、シャーシを必要としません。
 迫撃砲は、生産工程や鉄の使用量が少なく、火力も程々にあり、走破力に優れているので、最大量を生産することにしました。
 第1ターンは、W号戦車D型を45両、迫撃砲を165門を生産しました。


 シャーシと車体上部を合計した鉄の使用量と生産工数は、Sdkfz251装甲兵車が「9/4」、U号戦車が「9/6」、V号戦車F型が「19/8」、W号戦車D型が「20/8」、X号戦車D型が「45/12」、Y号戦車1型が「56/13」となります。
(12) 徴兵フェイズ

 第1週のみ、歩兵の徴兵が行われます。
 ドイツ軍のみ、徴兵年齢を1ヶ月ずつ増減することができます。
 年齢を下げることで、通常の2倍の動員ができますが、国民士気が低下します。
 少しでも兵力不足に対処するため、徴兵年齢を下げ続けることにします。
 第1ターンには、歩兵2,144ユニット動員しました。
 降下歩兵は、空挺作戦に成功すれば、有利な効果が得られるのですが、歩兵に対して4倍のコストがかかるので、編成しないことにします。


 1945年開始シナリオでは、徴兵年齢が16歳0ヶ月まで低下しています。

 国民士気が低下しても、宣伝活動によって、簡単に回復させることができます。
(13) 航空機/ロケット生産フェイズ

 航空機やロケット兵器を生産します。
 爆撃による被害を防ぐために、防空用としてBf109Eを生産し、陸戦兵器工場やシャーシ工場などがある根拠地に配備します。
 最低限の戦闘機の配備が完了したら、対英戦に備えてJu87Bの生産に切り替えます。
 航空機による攻撃は消耗が激しいので、必要最低限の爆撃しか行わないことにして、対英戦に備えて温存します。
 大型爆撃機は、アルミの使用量を生産工数が多いので、生産しません。
 第1ターンには、Bf109E戦闘機を178機生産しました。


 この時期には、仕様が決定されているとは、到底考えられないV2や対空ミサイルなどのランチャー(発射台)が先行生産できます。
 不満があるのなら、生産しなければ良いだけのことですが。
(14) 艦艇建造フェイズ

 艦艇の建造、解体などを行います。
 大型艦艇の建造には、大量の鉄を必要とするので、完成間近の巡洋艦「ブリュッヒャー」以外の艦船の建造は中止します。
 開戦時に生産可能なUボートは、「U7B」、「U9A」などがありますが、両者を比較すると、「U9A」は、生産コストや鉄の消費が若干多いものの、艦尾魚雷が1門多いことや、速力や耐久力が若干多いことから、「U9A」を生産することにします。


 開戦時には、キール、ウィルヘルムハーフェンで2隻ずつしか建造できません。

 艦船の建造には、多くの鉄を消費し、長い建造期間を必要とします。
 例を挙げれば、ビスマルク級は、41,700t・2年10ヶ月3週間、シャルンホルスト級は、34,800t・2年5ヶ月間、ドイッチュラント級は、11,170t・9ヶ月3週間、Z1型駆逐艦は、1,600t・1ヶ月2週間、U7B型潜水艦は、700t・3週間です。

 イギリス海軍に対抗できるだけの大型艦の建造は困難なので、イギリス艦隊の殲滅には、建造期間の短いUボートを大量に建造することが有効と思われます。
(15) 外交フェイズ

 活動ポイントを消費して、宣戦布告や経済援助などの外交交渉を行うことができます。
 親独度を上げることによって、中立国との経済交渉を行うことができ、条件を満たすことにより、和平交渉を行うこともできます。
 経済交渉では、不足しているセメントやボーキサイトを入手することもできますが、相手国は、アルミやセメントなどとの交換を要求してくることがあるので、常に成功するとは限りません。
 友好中立国のフィンランド、ルーマニア、ハンガリー、ブルガリアは、親独度を上げることによって、参戦要請に応じ易くなります。
 ここでは、友好中立国の親独度の増加を優先して、早期参戦を実現することと、セメントを産出するトルコ、鉄鉱石を産出するスウェーデンとスペインの親独度を増加させ、経済交渉を行えるように進めます。


 開戦時には、ルーマニアとスペインとのみ経済交渉を行うことができます。

 石油を産出しないイタリアなどには、ドイツの備蓄から譲渡する必要があります。

 イタリアの除く枢軸国の資源や工場は、ドイツの管理下で生産されるので、陸上兵器や航空機、燃料、弾薬などを援助する必要があります。
(16) 海軍フェイズ

 艦隊の編成や航行、海戦を行います。
 海戦の結果などにより、制海権が決定されますが、制海権を確保すれば、上陸戦や海上輸送などを行うことができます。
 開戦時のドイツ海軍は、巡洋戦艦2隻、ポケット戦艦3隻、旧式戦艦2隻、重巡洋艦1隻、軽巡洋艦6隻、駆逐艦22隻、水雷艇11隻、仮装巡洋艦3隻、潜水艦35隻です。
 ここでは、対英戦に備えて、海軍兵力は温存することにします。
 対英戦が好転した時点で、Uボートによる輸送船団の攻撃を行うことにします。


 このゲームでは、海戦と航空戦・地上戦の緊密性は薄く、艦砲射撃による上陸支援や、地上機による艦船攻撃、洋上偵察などは行えません。
 また、艦船の停泊や航行の状態を問わず、陸上機で艦船を攻撃することも出来ません。
 英本土上陸を有利に進めるのために、イギリス艦を爆撃して排除することはできず、逆にティルピッツの撃沈やキール軍港爆撃のような状況も発生しません。

 大規模な艦隊を運用するためには、大量の燃料を必要とします。
 イタリア海軍は、数の上では強力ですが、イタリアの燃料備蓄量は不十分で、原油も産出しないので、活動は大きく制限されます。
(17) 作戦フェイズ

 作戦フェイズでは、根拠地の陸軍や空軍部隊の移動、戦闘、補給、編成が行えます。
 戦闘行動以外には
  1 建設(工場増築、飛行場設営、陣地構築)
  2 治安活動(摘発、一斉摘発、統制強化)
  3 宣伝活動(街頭宣伝、演説会、党大会)
  4 諜報活動(スパイ潜入、破壊工作、暗殺)
  5 部隊新設(陸軍は軍・装甲軍・空挺軍、空軍は航空団・ロケット部隊)
を根拠地一ヶ所につき、それぞれの活動を1つ行えます。
 ポズナニには、ポーランド航空団が配備されているので、航空攻撃を受ける前に進攻し、地上で殲滅する必要があります。
 続いて、ダンチヒ、コセル、ムラバを占領しました。
 航空機の地上攻撃は、損害が大きいため、対英戦が本格化するまで温存することにします。
 西部戦線に配属されているレープ将軍を、ポーランド戦線に転任させます。


 都市の下に表示されている6個の四角は、上段3個が地上軍、下段3個が航空部隊を表しており、黄色に表示されていれば、配置されていること示します。

 敵の航空機を空戦や爆撃で攻撃すると損害が大きいのですが、航空部隊が配置されている根拠地を占領すると、全て航空部隊を無条件で排除することができます。
 悪天候での陸上戦は不利になりますが、敵の航空部隊は撤退することができないので、悪天候でも、攻撃を強行した方が良い場合もあります。
(17-1) 兵器について

 陸上兵器は、歩兵、戦車、突撃砲、自走砲、対空戦車、装甲車、兵員輸送車など214種類、航空機は戦闘機、爆撃機、輸送機など187機種がデータ化されています。
 陸上兵器は、対装甲火力、対歩兵火力、銃撃火力、耐久力などのデータが数値化されています。
 陸上兵器は、火力や耐久力だけではなく、踏破力や故障率も戦闘には重要な要素になります。


 陸戦兵器の火力は、口径と貫通力が、カタログ的な基準で表現されています。
 例えば、イギリス戦車の2ポンド砲は、開戦時から榴弾を使用した火力を発揮するなどの不合理な点も散見されます。

 乗員の練度や作戦能力の優位性などを反映することは、現システムでは難しいと思いますが、火力は、有効射程距離や装填時間、命中精度などを加味して数値化すれば、現実的なデータが再現できたかと思われます。

 大戦末期のドイツ軍歩兵は、徴兵年齢が16歳まで低下したとしても、練度や士気などの低下は反映されません。
 また、徴兵時には、対戦車兵器や突撃銃などが自動的に配備されるので、ソ連歩兵が対装甲火力「1」、銃撃火力「12」、対空火力「0」、アメリカ歩兵が対装甲火力「3」、銃撃火力「12」、対空火力「0」に対して、ドイツ歩兵は、対装甲火力「3」、銃撃火力「18」、対空火力「1」と最強の歩兵して使用することができます。
(17-2) 指揮官について

 開戦時にドイツ軍には、将軍7名、航空指揮官5名、提督2名、潜水指揮官3名が登場します。
 将軍は陸軍部隊、航空指揮官は空軍部隊、提督は艦隊、潜水指揮官は潜水隊に配置でき、戦闘を有利に進めることができるので、戦死などで失われないように注意を払わなければなりません。
 イタリア、フランス、イギリス、アメリカ、ソ連にも指揮官がいますが、イギリス、アメリカ、ソ連の能力は高く、苦戦を強いられることになります。
 ドイツは将軍を9名まで元帥に昇格させることができます。
 昇格すると戦意と忠誠度が上がり、士気が回復し易くなったり、降伏し難くなります。
 将軍は、戦闘に参加する度に、経験値を得て能力が上がりますが、疲労値も加算され、休暇を願い出たり、病気で入院することにもなりかねないので、定期的に交代させて、休暇を与える必要があります。


 優れた将軍を昇格させるよりも、能力の低い将軍を元帥に昇格させて能力を高めた方が有利に進められるように思えます。
 つまり、能力の無い者が偉くなる不本意な人事が行われることになります。

 降格させることもできますが、戦意と忠誠度は「0」になってしまいます。
 降格されたくらいで、やる気を無くすとは、職業軍人としての気質が見られない。

 将軍の疲労値が加算されると、入院したり、伝染病で死亡したりと手を焼かされることになります。

 ドイツ軍が攻勢状態にあると、敵のスパイによって、将軍と航空指揮官が、あっさりと暗殺されてしまいますが、反対にドイツが暗殺に成功する確率は、非常に低いです。
(17-3) 陸戦について

 ポズナニ進攻の画面です。
 1根拠地につき、3個軍が配置できます。
 1個軍は、最大6種類の兵器を各2,000ユニットまで配備できます。
 戦闘はシンプルで、最大9ターンの制限があり、移動と戦闘を繰り返します。
 敵軍を全滅させるか、撤退させれば占領することができます。
 この戦闘では
  枢軸軍参加戦力 8,100ユニット、損害 2,209ユニット
  連合軍参加戦力 4,700ユニット、損害 1,433ユニット
なので、1ヶ月に徴兵できる歩兵が、1回の戦闘で消滅したことになります。


 天候や地形、地表の状況が悪ければ、移動中に多くの部隊が落伍し、戦わずして消滅してしまいます。
 状況にもよりますが、悪天候時には、根拠地攻略を避け、補給や再編成などを行うようにします。

 根拠地攻略に成功すれば、故障したユニットは全て復帰し、落伍したユニットの半数は復帰しますが、失敗すれば失われてしまいます。
(17-4) 航空戦について

 シュバインフルトでの空中戦の画面です。
 フランス空軍は、戦闘機の護衛もなく、飛行場爆撃に飛来しました。
 爆撃目標から150km以内の根拠地に配置されている自軍戦闘機は、迎撃が行える可能性があります。
 迎撃を逃れた爆撃機は、対空砲で反撃でき、残った敵機が爆撃や機銃掃射を行います。


 このゲームでは、まやかしの戦争と言われた状況は発生しません。
 ゲーム開始時から、英仏空軍は、ドイツ国内の工場や飛行場を爆撃してきます。

 夜間爆撃に対しては、夜間戦闘機による迎撃と、大型対空砲の反撃のみが行えます。

 このゲームでは、航空指揮官は、自ら航空機に搭乗して攻撃に参加するので、損害が大きければ、戦死する確率が高くなります。
(18) 整備フェイズ

 迎撃や爆撃などを行った航空機の整備を行います。
 航空部隊ごとに、600ポイントの整備ポイントが設定されており、整備する航空機を決めます。
 単発機は2ポイント、双発機は3ポイント、3発機以上は4ポイントを必要とします。
 整備が行われなかった航空機は、次のターンに使用できません。
 第2ターン(1939年9月 第2週)

 トルン、クトノ、クラコウを占領しました。
 ワルシャワに迫りましたが、ワルシャワの陣地規模は15,000もあるので、次ターンに攻略します。
 主要国以外の国家は、首都も含めて、全ての都市を占領しなければ、降伏しません。
 第3ターン(1939年9月 第3週)

 ワルシャワ、キュルツェ占領し、ポーランド全土の根拠地を占領しました。
 ワルシャワ攻略は、初めにクトノから進行して敵兵力を弱体化させ、続いてムラバからの攻撃で占領しました。
 このターンに行動しなかった部隊は、フランス国境に配転しました。
 このゲームには、アドバイスが付属していますが、ここで紹介されているワルシャワ攻略について、「いったん下がって敵をおびき出す」という作戦は通用しませんでした。
 この作戦は、敵の強固な根拠地に複数の自軍の根拠地が隣接する場合、1ヶ所の根拠地から撤退すれば、根拠地を守備する敵軍が侵攻して来るので、守備隊が減少して攻略が容易くなるというものです。
 PCは、一律に安易な思考をせずに、死守など行動を選択するべきだと思います。
 第4ターン(1939年9月 第4週)

 ポーランドは降伏し、政府はイギリスに亡命しました。
 このターンは、フランス侵攻作戦の最低限の準備を整えます。 
 ポーランド戦における歩兵と陸上兵器の損害合計は、13,947ユニットでした。
 これに対して、歩兵の補充は、2,144ユニット、生産した陸上兵器は、W号戦車D型173両、迫撃砲612門でしかなく、僅か9ヶ所の根拠地しか攻略していないものの、大きな損害を負うことになりました。
 フランス侵攻作戦は次のように計画します。
 中立国のオランダ、ベルギーには侵攻せず、マジノ線要塞で強固に防護されたメッツを突破して、首都パリに進攻することにします。
 オランダ、ベルギーに進攻する場合、フランス国境のトリエル、カールスルーエに最低限の部隊を配置したうえで、オランダ、ベルギー国境に接するブレーメン、エッセン、ケルン、ボンに進攻部隊を配置しなければなりません。
 フランス国境の防備を薄くすると、フランス軍がドイツ国内に進攻するためです。
 ベルギーは鉄鉱石3,000トンを産出し、製鉄所1ヶ所を建設できますが、オランダには資源が無く、自軍が被る損害に見合うだけの利益がありません。
 オランダの地上軍は6,300ユニット、ベルギーの地上軍は9,390ユニットもありますが、これに対して、ドイツ軍は国内の主要都市の防空部隊と、ポーランド国内の警戒部隊と除けば、対仏戦に用意できる地上部隊は、約34,000ユニットしか無く、戦力の補充に時間を費やせば、英仏軍の兵力が増強されることにもなります。
 ドイツ国内からフランスに直接進攻する場合のルートは、要塞化されたメッツとストラスブールの2都市で、どちらも陣地規模が24,000と強靱なものの、メッツに進攻する場合、ライン川を渡河する必要がありません。
 歩兵は、1ヶ月に約2,000ユニットしか補充できないので、兵器工場を増築し、陸上兵器の生産で損害の穴埋めをすることになります。

 中小国は、形だけの抵抗に終わらず、頑強に抵抗し、隙が生じれば、ドイツ国内にも進攻してきます。

 ゲームの初期設定により、戦闘履歴や兵器生産などを保存することができます。
 ただし、生産した兵器種類や数は記録されるものの、損害は総数のみで、兵器の種類までは記録されません。
 第5ターン(1939年10月 第1週)

 ソ連がバルト三国を併合するしました。
 このターンは、フランス侵攻作戦を開始しました。
 史実では、1940年5月にフランス侵攻作戦が開始されましたが、ドイツ領内の主要施設には、開戦時から英仏空軍の爆撃が行われているので、兵力が整うまで対仏戦を伸ばすことはできないと判断しました。
 計画の第一歩として、メッツを攻略しました。
 メッツ攻略戦には、攻撃部隊に保有する全ての戦車と可能な限り、迫撃砲を配備して増強しました。
 攻略には成功したものの、4,291ユニットもの損害との引き換えになりました。


 一般的なシュミレーションゲームのターン制は、プレイヤー或いはPCの一方が、移動フェイズと戦闘フェイズを行った後、イニシアティブを交代して、ゲームを進めます。
 このゲームもターン制ですが、一つの行動を行うごとに、イニシアティブを交代する方式が取られています。
 そのため、敵の陣地を破壊しても、次のPCの手番には修復され、敵の兵力を削いでも、補充を受けて回復されてしまうことが、多分に発生します。
 パズル的な要素が強いので、攻撃の順番を考え、牽制したり、裏を突くなどの策を講じて進めなければなりません。
 第6ターン(1939年10月 第2週)

 バイクス将軍が登用されました。
 メッツからベルダンに進攻して占領したものの、無防備になったメッツがストラスブールからの反撃によって奪還されました。
 この反撃によって、要塞化されたストラスブールのフランス軍部隊は1個軍のみと手薄になり、カールスルーエから進攻して占領することができました。
 根拠地を一度占領すれば、敵の陣地は消滅します。
 メッツが奪還されても、ストラスブールが手薄になるので、簡単に占領することができました。
 第7ターン(1939年10月 第3週)

 ソ連がキーロフ型巡洋艦を就航させたとの報告がされました。
 イタリアが参戦しましたが、このタイミングは早すぎます。
 イタリア軍の参戦により、北アフリカでは、イタリア軍とイギリス軍の戦火の火蓋が切って落とされました。
 イギリス軍がトブルクからガザラに進攻したため、イタリア軍を撤退させました。
 北アフリカのイタリア軍は脆弱なので、トリエステに配置されている3個軍を解散させて、増援として送りました。
 ドイツ軍を北アフリカに派遣するため、1個軍をクラーゲンフルトに新設しました。
 フランスが降伏すれば、地中海のフランス艦隊が消滅し、制海権を得易くなるので、北アフリカへの補充が行い易くなります。
 北アフリカでの反攻は、フランス軍が降伏するまで行わないことにします。
 イタリア国境に接するニースには、重砲や戦車を装備する強力な3個軍が配置されており、アルパイン線要塞で防御されているので、南フランスへの進攻は行いません。
 このターンは、メッツを再占領するに留まりました。


 敵地に一定数のスパイを潜入させていると、連合軍の兵器の開発状況が報告されることがあります。

 対仏戦が経過すると、イタリアが参戦します。
 イタリアは、兵器の生産も可能で、能力は低いものの、将軍もいるので、上手く運用できれば、頼りになる同盟国となります。
 ただし、同盟国軍は、移動や攻撃の命令を拒否することがあります。

 このゲームでは、輸送のルールが恐ろしく杜撰です。
 資源や物資が1トン、兵器が1両(機)単位で細かく再現されいるものの、輸送方法が軽視されているので、補給システムに大きな矛盾を抱えています。

 部隊編成は国内でのみ行えますが、陸軍・空軍ともに1ターンに根拠地を1つしか移動できないので、ドイツ国内からイタリア国内、トリポリを経由してベンガジまで送るのには、17ターン(4ヶ月1週間)もかかります。

 イタリア参戦時の海軍の戦力は、戦艦2隻、重巡洋艦7隻、軽巡洋艦12隻、駆逐艦40隻を保有しています。
 第8ターン(1939年10月 第4週)

 イタリアは慢性的な資源不足なので、艦船の建造工事を全て中止します。
 このターンは、ベルダンから首都パリに進攻して占領しました。
 パリ東部では、フランス軍との一進一退が繰り広げられることになりました。
 ドイツ軍部隊不在となったベルダンが、セダンから反撃を受けて奪還され、今度はドイツ軍が、手薄になったセダンをメッツから進攻して占領したので、ベルダンのフランス2個軍を3方から包囲する形になりました。
 さらに、ストラスブールからミュルーズに進攻して占領しました。
 史実にあるパリの無血占領は行うことができません。

 イタリア国内では、石油を産出しないので、援助する必要があります。
 第9ターン(1939年11月 第1週)

 U9B型潜水艦の基本設計が完了しました。
 フランス政府が和平交渉を求めてきました。
 フランスとの講和条約の選択肢は
   1 全仏領根拠地の保全
   2 全仏領根拠地の保全、ただし艦艇引渡を要求
   3 北仏の割譲
   4 北仏の割譲及び艦艇引渡
   5 北仏、北アフリカの割譲
   6 北仏、北アフリカの割譲及び艦艇引渡
です。
 保全とは、フランス領内からの撤退であり、割譲とは、ドイツの領土として編入することを意味します。
 フランス政府が条件を受け入れれば、休戦しますが、受け入れなければ、戦争が継続されます。
 和平交渉を行わず、移転先の首都を占領し続ければ、無条件降伏します。
 無条件降伏すれば、フランス本国とフランス領の北アフリカの全根拠地がドイツの支配下に入ります。
 無条件降伏の場合は、北仏の割譲による条件よりも、アルミ産出1,000トン、セメント産出3,000トン、精錬所1ヶ所、陸戦兵器工場1ヶ所、航空機工場1ヶ所、造船所1ヶ所を多く得られるものの、根拠地の国民士気や治安度は「0」になり、蜂起の発生を防ぐために、46ヶ所もの根拠地に必要とされる守備隊を配置することが迫られます。
 今回のプレイでは、和平交渉を有利に進めるため、残るフランス国内の都市への進攻を続けることにします。

 フランス政府との交渉は行わなかったため、首都はツールへ移転しました。
 パリの部隊がオレルアンに進攻して占領しました。
 手薄になったパリが、ベルダンからの反撃を受けたものの、撃退することに成功しました。、
 ベルダンのフランス軍は、反撃に失敗して弱体化しており、メッツから3個軍が進攻して占領しました。
 ディジョンを占領しましたが、当分の間、ここから南方のクリュニーには進攻しません。
 クリュニー南方のリヨンには、フランス1個軍が配備されており、十分な兵力を集められなければ、反撃を受けるばかりでなく、北進を許し、次々と根拠地が奪還されることになります。
 ここに割けるだけの兵力の余裕は無いので、戦力が確保できるまでの間、守備隊のみを配備することにします。
 一度、和平交渉が成立すると、その国家に再び宣戦布告することはできません。
 例えば、和平交渉後のヴィシー・フランスの領土を支配下に置くことや進駐することもにできません。
 第10ターン(1939年11月 第2週)

 V号突撃砲A型と中型対戦車砲の試作が完了しました。
 U9B型潜の開発を中止しました。
 ソ連がキーロフ型巡洋艦を竣工させたことが報告されました。
 このターンは、アラスとトロアを占領しました。
 U9B型潜水艦は、U9A型潜水艦と比較して、航海数が「1」増加するだけなので、開発を中止しました。
 第11ターン(1939年11月 第3週)

 ランス、ルーアン、首都移転したツールを占領しました。
 主力部隊が3方に分散しているので、それぞれの部隊の戦力が低下しており、進攻速度が鈍っています。
 第12ターン(1939年11月 第4週)

 V号突撃砲A型、中型対戦車砲の開発が完了しました。
 フランス政府が和平交渉を求めてきたものの、交渉は決裂し、首都はボルドーへ移転しました。
 この時点でのイギリス軍の地上部隊は、ダンケルクに2個軍、カレーに2個軍、ノルマンディーに1個軍が配置されています。
 この部隊が、英仏海峡を渡ってイギリス本土へ撤退することを許すと、イギリス本土攻略で厄介な存在となります。
 敢えて撤退することができない悪天候時に攻略して、殲滅することにします。
 このターンは、ダンケルク、リモージュを占領しました。
 前線に配備しているV号戦車F型を引き上げて、V号突撃砲A型に改修します。
 突撃砲は、固定砲塔で攻撃順番が低いので、改修のみを行い、新たな生産はしません。

 対戦車砲は、枢軸軍と連合軍とも一律に同一データで小型・中型・大型・超大型に大別されています。
 戦車は多くの種類に分けられで登場しているので、火砲も細分化されていればと思います。
 第13ターン(1939年12月 第1週)

 Ju87R軽爆の試作が完了しました。
 このターンは、カレーを占領するに留まりました。
 第14ターン(1939年12月 第2週)

 進攻の速度が遅くなっていますが、これは、少ない兵力を3方面の攻略部隊に分割しているため、各方面に十分な戦力を配備できないことが要因になっています。
 そのため、1方面の攻略が終了すれば、主戦力を必要とする方面に転属させて増強した後、進攻する方法を取っています。
 このターンは、ノルマンディーを占領しました。
 第15ターン(1939年12月 第3週)

 対英戦に向けて、Uボートの増産を開始しました。
 ベルギーの親独度が「10」を下回りました。
 アブランシュを占領した後、ナントからの反撃を受けましたが死守しました。
 ルマンを占領しました。
 バトル・オブ・ブリテンに向けて、ダンケルク、カレー、ノルマンディーの飛行場の拡張、航空部隊の増強を進めます。
 敵性中立国の親独度は、ほぼ毎ターン減少して行き、「4」以下に下がると、枢軸国に対して参戦します。
 戦局が枢軸側有利の場合には、参戦する事はないので、有利な状況を維持する必要があります。
 第16ターン(1939年12月 第4週)

 ブッシュ将軍が登用されました。
 T号自走歩兵砲の試作が完了し、Ju87R軽爆撃機の開発が完了しました。
 英国がダイドー型巡洋艦を竣工させたとの報告を受けました。
 Ju87B軽爆撃機は、航続距離が200kmしかなく、カレーからロンドンまでの距離しか爆撃できませんが、Ju87R軽爆撃機は、航続距離が500kmに延伸しているので、広大なソ連国内での活用できます。
 ブルターニュ半島への進攻は行いません。
 サンナゼールとブレストには、造船所があり、フランス海軍の艦船が建造中です。
 ここを占領すれば、建造中の艦艇や停泊中の艦艇は失われることになります。
 和平交渉で、艦艇引渡の条件を受け入れれば、これらの艦艇を接収できるので、劣勢なドイツ海軍を大きく増強することができます。
 また、艦艇を解体すれば、鉄を得ることができるので、鉄の備蓄を大幅に増やすこともできます。
 このターンは、シェルブールとナントを占領しました。
 建造中の戦艦、巡洋艦、空母は、船体が完成していれば接収することができます。
 小型艦や潜水艦は接収できません。

 兵力不足で苦しい状況ですが、戦車や火砲などの接収、占領地から義勇兵の募集などは行えません。
 第17ターン(1940年1月 第1週)

 ヘプナー将軍が登用されました。
 ソ連が新型車両「KV2重戦車」を開発したとの報告を受けました。
 フランス降伏が確実となったことから、英本土上陸作戦の実施に向けて、キールに停泊する艦隊と潜水艦隊を出港させて、ドーバー海峡の制海権を確保することに着手します。
 クリュニー、ラ・ロッシェル、移転した首都ボルドーを占領しました。
 KV2重戦車は恐るべき戦車です。
 W号戦車の対装甲火力「28」、対部隊火力「32」、銃撃火力「8」、耐久力「11」に対して、KV2は、「20」、「70」、「12」、「27」であり、さらに、野砲同じ射程距離を持っています。
 ドイツ軍が同等の耐久力を持つ戦車は、W号戦車H型が開発されるまで待たなければなりません。
 第18ターン(1940年1月 第2週)

 バルタザール司令が登用されました。
 英国がダイドー型巡洋艦を竣工させたとの報告を受けました。
 フランス政府が和平交渉を求めてきました。
 フランス政府は、北仏、北アフリカの割譲及び艦艇引渡の条件を受け入れ、不戦条約が締結されました。
 仏大西洋艦隊、地中海艦隊を接収することに成功し、ドイツには戦艦4隻、巡洋艦8隻、イタリアには戦艦3隻、巡洋艦5隻が譲渡されました。
 対仏戦での歩兵と陸上兵器の損害合計は、21,607ユニットでした。
 これに対して、歩兵の補充は、8,960ユニット、生産した陸上兵器は、W号戦車D型999両、迫撃砲3,142門でした。
 また、開戦時に配備されていたV号戦車F型は、100両から35両まで減少しており、全てをV号突撃砲A型に改修しました。
 キールから出港した艦隊のうち、潜水艦隊全てと仮装巡洋艦1隻とウィルヘルムスハーフェンに停泊する潜水艦隊全てをドーバー海峡に終結させました。
 英海峡艦隊は、迎撃出港したため、海戦が発生しました。
 英海峡艦隊は、戦艦4隻、空母1隻、巡洋艦8隻、駆逐艦20隻を保有し、独海軍は、仮装巡洋艦1隻、潜水艦65隻を準備しました。
 この海戦で、仮装巡洋艦1隻、潜水艦4隻の沈没と引き換えに、巡洋艦3隻、駆逐艦20隻を撃沈しました。
 英海峡艦隊の残存艦は、戦艦4隻、空母1隻、巡洋艦5隻となりました。
 イタリア軍は、南フランス国境とチュニジア国境の守備のために、6個軍を貼り付けていましたが、フランス降伏によって、予備兵力に抽出できます。
 史実では貧弱なイタリア軍でも、北アフリカの部隊を増強すれば、十分に反攻に打って出られます。

 潜水艦隊のみをドーバー海峡に移動させても、敵艦隊はハリッジから出港してきません。
 英艦隊を誘き寄せるには、捨て駒となる大型艦1隻を随伴させる必要があります。
(1) 艦船について
 艦船は、戦艦、空母、巡洋艦、駆逐艦、潜水艦、商船など138クラスが登場します。
 兵装は、主砲、副砲、高角砲、機銃、魚雷発射管、爆雷があり、門数や弾数がデータ化されています。
 搭載機数などがデータ化されています。
 装甲は、舷側と甲板が区別され、ミリ単位で再現されています。


 艦船は、武装が最大4種類しかデータ化されていないので、ドイッチュラント級には、魚雷が装備されていません。

 空母を除く艦載機は、偵察機として運用されるので、攻撃には使用できません。
 潜水艦は、駆逐艦からの爆雷による攻撃しか受けないので、航空機は脅威となりません。
 潜水艦は、艦載砲による攻撃は行えません。
(2) 海戦について

 潜水艦戦の画面です。
 地上戦と同様に、簡略化されています。
 1個の艦隊に配備できる総数は、水上艦艦隊で大型艦20隻と小型艦20隻の合計40隻、潜水艦艦隊は10隻までです。
 水上艦による海戦は、始めに空母の艦載機による攻撃が行われます。
 次に砲撃戦が行われますが、射程距離の長い順番から行われます。
 潜水艦は、奇襲攻撃を行えることがあります。


 潜水艦は、爆雷を装備した駆逐艦からしか攻撃を受けません。
 潜水艦は速力が遅いため、敵艦隊を捕捉できる確率が低いうえ、速力の早い駆逐艦を雷撃するのには、命中率が低下するので、大量の潜水艦を揃えて対応しました。
 駆逐艦を排除できれば、一方的に大型艦を攻撃することができます。

 英海峡艦隊を無力化さえすれば、ドーバー海峡の制海権を得ることができます。
 英本国艦隊が妨害に現れることは無いようです。
 第19ターン(1940年1月 第3週)

 V号戦車G型の試作が完了しました。
 ドーバー海峡で海戦が発生、戦艦1隻、空母1隻を撃沈しました。
 ドーバー海峡の制海権を手中に収めた。
 英本土上陸作戦の準備が整いました。
 フランス沿岸都市から上陸可能なルートは、ダンケルク → ハリッジ、カレー → ドーバー、ノルマンディー → ポーツマスのみですが、兵力不足のため、ポーツマス1ヶ所のみに上陸します。
 この場所の利点は、イギリス1個軍しか配置されていないこと、要塞化されたロンドンを迂回して北進でき、後方からロンドンを攻略すれば、テムズ川を渡河せずに済みます。
 フランス北部からの上陸は、ルール上、1ターンに根拠地1ヶ所に3個軍で最大36,000ユニットとして、根拠地3ヶ所合計で108,000ユニットが上陸できます。
 燃料の制約から、戦車や装甲車両は89,991両に制限されるものの、輸送艦や上陸用舟艇などが配慮されていないので、制限の無い上陸作戦が行えてしまいます。

 このゲームでは、制海権を奪ってしまえば、イギリス軍は脆弱であり、「土台が腐った納屋は、入口を一蹴りするだけで倒壊する」ようなものです。
 第20ターン(1940年1月 第4週)

 T号自走歩兵砲の開発が完了しました。
 V号戦車G型の開発を中止しました。
 直前に前線から引き上げたT号戦車187両をT号自走歩兵砲に改修しました。
 英本土上陸作戦を実行に移しました。
 フランス沿岸に準備できた航空機は、戦闘機 850機、急降下爆撃機 3,047機です。
 第1次上陸部隊は、歩兵 4,000分隊、戦車・自走砲 1,344両、野砲 2,000門、迫撃砲 2,700門、対戦車砲 300門しか準備できませんでした。
 始めに、制空権を手中に収めるべく、ハリッジ、ドーバー、ポーツマスの空港に爆撃を開始しました。
 ハリッジとドーバーの航空団を壊滅させた後、ポーツマスに爆撃を加えて陣地を弱体化させました。
 ポーツマスの守備隊は1個軍しかなく、上陸部隊に重砲で射撃を1回行った後、ロンドンに撤退したため、簡単に占領することができました。
 北アフリカでの反攻を開始するため、イタリア軍の補充を行いました。


 上陸戦の場合、防御側の火力が1.9倍に修正されるので、攻略するには、強力な部隊を編成する必要があります。

 T号戦車の武装は機関銃2丁のため、銃撃火力が「12」しかありません。
 T号自走歩兵砲は150mm砲を登載しているので、対装甲火力「10」、対歩兵火力は「70」に大幅に増加します。
 ただし、走破力が「5」から「3」に減少するので、地形や天候などの条件が悪い場合、使用を控えることにします。
 W号戦車のシャーシを生産して、端数の生産ポイントで生産可能な場合のみ、増産することにします。

 ボードゲームでも英本土上陸作戦を題材にしたものがあります。
 GDW社「英本土上陸作戦」では、イギリス本土にドイツ軍部隊を上陸させることは、非常に困難になっています。
 アヴァロンヒル社「第三帝国」でも、イギリス攻略の難易度は高いのですが、このゲームで実行する場合の基本的な戦略は、
1・艦隊を増強する。
(艦隊の建造期間は1年必要なので、計画的な戦略が必要です。また、艦隊には輸送能力もあるので、艦隊を増強しなければ、大規模な上陸部隊を輸送できません。)
2・航空軍を増産する。
(英艦隊を攻撃して減殺します。弱体化できれば、海上輸送での上陸部隊の損害を軽減できます。ただし、連合軍プレイヤーは全力で防空戦を行うことでしょう。)
3・上陸作戦の実施
(装甲軍と空挺軍、航空軍と艦隊の支援を加えて上陸作戦を実施します。当然、軍備増強には経済ポイントの制限があります。)
 第21ターン(1940年2月 第1週)

 ファルケンホルスト将軍が登用されました。
 英国がダイドー型巡洋艦、ルーラー型空母を竣工させたことが報告されました。
 戦艦1隻、巡洋艦5隻を撃沈し、英海峡艦隊を壊滅させました。
 イギリスは、思いがけない愚作を取ってしまいました。
 ロンドンは、2個軍が守備していましたが、そのうちの1個軍をドーバーに転進させました。
 ロンドンの陣地規模は、15,000もありますが、1個軍のみになり、この隙を突いて、にポーツマスから2個軍が侵攻して占領することができました。
 北アフリカでは、ドイツ軍がトリポリに上陸しました。
 マルタ島は、地中海での海上輸送の障害にはならないので、占領や無力化する必要がありません。

 スウェーデンとの経済交渉で得られる鉄鉱石は、無条件でドイツ国家備蓄に移されます。
 通商破壊による損失を受けることが無いので、ノルウェーの戦略的価値はありません。
 第22ターン(1940年2月 第2週)

 英国がダイドー型巡洋艦を竣工させたことが報告されました。
 イギリス政府が和平交渉を求めてきました。
 イギリスとの講和条約の選択肢は
   1 全英領根拠地の保全
   2 アフリカの割譲
   3 アフリカ、マルタの割譲
   4 アフリカ、マルタ、ジブラルタルの割譲
   5 アフリカ、マルタ、ジブラルタル、スカパフローの割譲
   6 アフリカ、マルタ、ジブラルタル、スカパフローの割譲及び艦艇引渡
です。
 最も有利な条件を引き出すため、ここでは和平交渉を行いません。
 イギリスは、マンチェスターに首都を移転しました。
 イギリス軍は、ハリッジに2個軍、ドーバーに3個軍を配置していますが、ロンドンが占領されたため、孤立した状態になりました。
 ロンドンに、ある程度の守備隊を配備すれば、これらのイギリス軍を押さえ込むことができます。
 損害を最小限に抑えるため、ハリッジとドーバーは攻略せずに、攻略部隊は北進させることにします。
 ブリストルとバーミンガムを占領しました。
 北アフリカでは、イタリア軍が攻勢を開始し、ガザラを占領しました。


 第23ターン(1940年2月 第3週)

 ドーバー海峡の制海権を手中に収めたので、潜水艦隊の一部で通商破壊を行うことにします。
 イギリス本土では、レスター、プリマスを占領しました。
 北アフリカでは、トブルク、メキリを占領しました。
 第24ターン(1940年2月 第4週)

 ソ連が新型爆撃機「Su-2軽爆」を開発したことが報告されました。
 制海権を確保できたので、旧式のU2潜水艦を解体して、鉄の備蓄を増やすことにしました。
 英海峡艦隊が再編され、駆逐艦6隻が出港しましたが、5隻を撃沈しました。
 リバプール、ノッティンガムを占領しました。
 第25ターン(1940年3月 第1週)

 初期型警戒レーダーの開発が完了しました。
 英海峡艦隊の残存していた駆逐艦1隻を撃沈しました。
 英本土西側沿岸では、Uボートの群狼作戦によって、SC8船団の巡洋艦1隻、駆逐艦9隻、仮装巡洋艦4隻、商船13隻、商船12隻を撃沈しました。
 Uボートは1隻沈没した。
 首都移転したマンチェスター、シュールズベリ、カーディフを占領しました。
 北アフリカでは、バルディアを占領しました。
 イギリス輸送船団は、数隻の巡洋艦や駆逐艦が護衛しています。
 ポケット戦艦1隻で、通商破壊作戦を成功させることはできません。
 第26ターン(1940年3月 第2週)

 クライスト将軍が登用されました。
 英国がダイドー型巡洋艦とルーラー型空母を竣工させことが報告されました。
 イギリス政府はエジンバラにへ首都を移転しました。
 北アフリカでは、ハルファヤを占領しました。
 英本土では、燃料の補給が追いつかず、進攻速度が停滞しています。
 イギリス本土の部隊への補給は、海を越えて輸送することになるので、悪天候だと行うことができません。
 第27ターン(1940年3月 第3週)

 W号戦車F型の試作が完了しました。
 カーライル、ヨークを占領しました。
 北アフリカでは、シジバラニを占領しました。
 第28ターン(1940年3月 第4週)

 イギリス降伏も確実になったので、形式上、アメリカに宣戦布告しました。
 英本土西側沿岸で、SC9船団の巡洋艦2隻、駆逐艦9隻、仮装巡洋艦4隻、商船13隻、空母1隻、商船4隻を撃沈しました。
 この海戦でのUボートの被害はありません。
 首都移転したエジンバラを占領しました。
 北アフリカでは、マルサマトルーを占領しました。
 結局のところ、北アフリカに派遣したドイツ軍は、対英戦終了までに前線に到着させることができませんでした。
 このゲームの輸送システムの不備によるためです。
 第29ターン(1940年4月 第1週)

 連合軍が「初期型警戒レーダー」を開発したことが報告されました。
 イギリス政府が和平交渉を求めてきました。
 イギリス政府は、アフリカ、マルタ、ジブラルタル、スカパフローの割譲及び艦艇引渡の条件を受け入れ、不戦条約が締結されました。
 英艦隊を接収することに成功し、ドイツには戦艦10隻、空母9隻、巡洋艦27隻、イタリアには戦艦6隻、空母1隻、巡洋艦32隻が譲渡されました。
 英国の屈服により、米国政府も和平に応じました。
 対英戦でのドイツ軍の歩兵と陸上兵器の損害合計は、2,634ユニットでした。
 これに対して、歩兵の補充は、6,720ユニット、生産した陸上兵器は、W号戦車D型1,243両、T号自走歩兵砲2両、中型対戦車砲651門、迫撃砲4,319門でした。
 また、開戦時に配備されていたT号戦車は、600両でしたが、189両までに消耗しており、全てをT号自走歩兵砲に改修しました。
 イギリス降伏により、イギリス本土の兵力は解散して国家備蓄に移動しました。
 フランス沿岸部に配置していた航空機や守備兵力も解散して、国家備蓄に移動させました。
 対英戦終了後のドイツ軍の全兵力は
 陸上兵力が
 歩兵 20,759ユニット、小型対空砲 965門、大型対空砲 2,434門、小型対戦車砲 406門、中型対戦車砲 651門、迫撃砲 6,548門、野砲 2,898門、T号自走歩兵砲 189両、U号戦車 111両、38t戦車 97両、V号突撃砲A型 23両、W号戦車D型 2,097両
 航空機が
 Bf109D型戦闘機 139機、Bf109E3型戦闘機 1,179機、Bf110C型戦闘機 90機、Ju87B型軽爆撃機 2,931機、Ju87R型軽爆撃機 2,588機、Do17Z2型爆撃機 400機、He111P4型重爆撃機 732機
 艦船が
 空母 4隻、戦艦 17隻、巡洋艦 39隻、仮装巡洋艦 2隻、駆逐艦 33隻(空母から駆逐艦までは建造中の艦船を除く)、潜水艦 68隻(損傷艦を含む)
でした。
 早速、独ソ戦に向けてドイツ国内で再編成を開始しました。
 イタリア軍は、北アフリカのイギリス領根拠地を6ヶ所しか占領せず、イギリス本土には派兵していませんが、過大な賠償艦を得ることになりました。

 この時点での、建造中や損傷した艦船を除いた、完全な状態の艦船総数は、ドイツ軍が戦艦16隻、空母4隻、巡洋艦41隻、駆逐艦33隻、潜水艦58隻、イタリア軍が戦艦11隻、空母1隻、巡洋艦53隻、駆逐艦40隻にもなりました。

 結局、対英戦終了までに夜間戦闘機の開発は間に合いませんでした。
 夜間戦闘機の開発を優先させるために、急降下爆撃機の開発ポイントを削減しなければと反省します。

 イギリスから割譲したスカパフローですが、補給路が遮断されています。
 補給路を引くためには、ノルウェーを占領しなければらならないので、放置します。
 第30ターン(1940年4月 第2週)

 対英戦が終了すれば、交戦中の国家が存在しないので、一息つくことができます。
 対ソ戦開戦のイニシアティブは、ドイツ軍にあります。
 史実でのバルバロッサ作戦開始は、1941年6月第4週ですが、ドイツ軍の進攻速度が早いためなのか、ソ連の親独度は大幅に低下しています。
 外交交渉で時間稼ぎをしても、1940年秋には、ソ連から宣戦布告されそうです。
 開戦が遅れれば、ソ連国内の厳冬を迎えるまでの期間も短くなります。
 可能な限り、兵器開発と生産に費やすことも出来ますが、ソ連軍の増強も許してしまうので、最低限の準備が整い次第、開戦に踏み切ることにします。
 ハンガリー軍とルーマニア軍の国境の軍備は脆弱なので、増強しなければ、開戦と同時にソ連軍からの侵攻を受けることになります。
 従って、ハンガリーとルーマニアが参戦を待ち、国境の根拠地にドイツ、イタリア軍を配置して防備が完了した時点で宣戦布告することが、最低条件と思われます。
 ソ連侵攻のドイツ軍の編成と主要ルートは、
  北方軍集団・・・・・オストプロセインからレニングラード方面に進攻
  中央軍集団・・・・・ワルシャワからミンスクを経由してモスクワ街道を進攻
  南方軍集団・・・・・クラコウからキエフ、ハリコフ方面に進攻
  南方軍集団ロシア派遣イタリア軍・・・・・ハンガリーからオデッサを経由してクリミア半島とコーカサス方面に進攻
  フィンランド派遣ドイツ軍・・・・・フィンランド国内からレニングラードを占領後、モスクワ方面に進攻
とします。
 兵力が不足しているので、ハンガリー国境にはドイツ軍は配置せずに、イタリア軍のみを重点的に配置します。
 ルーマニア国内のプロエシチの精油所は、ソ連軍の爆撃機の攻撃圏内にあるので、ドイツ軍の戦闘機と対空砲を配置します。
 レニングラードは要塞化されているので、フィンランド国境には、増強したドイツ陸軍部隊と航空部隊を派遣することにします。


 左下の画像の通り、ソ連の国土は広く、根拠地も非常に多くあります。
 フランス本土の根拠地は36ヶ所、イギリス本土の根拠地は21ヶ所ですが、ソ連の根拠地は116ヶ所もあるので、長期戦は避けられません。

 ソ連の原油産出地は、殆どがコーカサス山脈周辺とウラル山脈周辺にあるので、産出地を占領して燃料を枯渇させることは不可能です。
 陸戦兵器工場の約半数は、ウラル山脈周辺にあるので、工場を爆撃機することも不可能です。
 つまり、資源産出量や工場生産の能力を低下させて締め上げることは困難となります。
 ソ連国土の西側には、有益な資源産出地や工場が少ないので、ドイツの資源産出量や工場生産能力の増加は期待できません。
 幸い、アメリカが休戦したので、アルハンゲリスクに援助物資が陸揚げされることはありません。

 ソ連軍の徴兵システムがどのようになっているのかは分かりませんが、ドイツ軍と同様のルールが適用されているとすれば、ソ連軍が保有しているソ連本土の根拠地数とその都市規模により算出されているはずです。
 ソ連軍の兵力を削いで、ゲームを有利に進めるためには、根拠地の占領を優先する必要があると思われます。
 第31ターン(1940年4月 第3週)

 バウムバッハ司令が登用されました。
 Do17Z10型夜間戦闘機「カウツ」とU7C型潜水艦の試作が完了しました。
 ハンガリーとルーマニア政府が要請に応じ連合軍諸国へ宣戦を布告しました。
 対英戦に備えて潜水艦を大幅に建造しましたが、ソ連海軍は脅威とはならないので、旧型となったU7A型潜水艦は全て解体して、鉄の備蓄量を増やしました。
 ハンガリーは、原油5,000t、ボーキサイト2,000t、ルーマニアは、原油16,000t、ボーキサイト800tを産出します。
 最大限に産出できるようにするために、国民士気と治安度を上げることを優先します。
 第32ターン(1940年4月 第4週)

 U7C型潜水艦の開発を中止しました。
 ハンガリー国内にドイツ軍を進めました。
 この部隊は、プロエシチの防空のために大型・小型対空砲で編成しています。
 イタリア軍が、陸軍部隊をイタリア国内からハンガリー国境まで移動させるには、9ターン(2ヶ月1週間)もかかります。
 航空部隊は、悪天候だと移動できないので、さらに長い時間がかかることになります。
 コンスタンツァのルーマニア軍を増強しました。
 ここが手薄になれば、セバストポリのソ連軍が、黒海を渡って上陸してきます。
 イタリア海軍は、フランス、イギリスの艦船を接収しており、強力な戦力を保有していますが、ボスポラス海峡を通過して黒海に進めることはできません。
 黒海に派遣する為には、トルコのイスタンブールを占領する必要があります。
 トルコは、外交交渉によって枢軸国陣営になることはないので、宣戦布告して占領する以外に方法はありません。
 第33ターン(1940年5月 第1週)

 イタリア軍が、ハンガリー国内に到着しました。
 ソ連国境に到着するまでには、まだ時間がかかります。
 第34ターン(1940年5月 第2週)

 T号対戦車自走砲、He100D型戦闘機の試作とW号戦車F1型の開発が完了しました。
 イギリス首相にチャーチルが就任しました。
 W号戦車F1型は、D型と比較して耐久力が6増加しています。
 数を揃えなければならないので、既存のD型をF1型には改装しません。
 イベントの発生は、ゲームの進行状況に反映されていません。
 チャーチル首相就任は、「開戦以来の責により辞任されたチェンバレン氏に代わり英連邦政府首相に就任した事を全世界に発表する。」となっています。
 第35ターン(1940年5月 第3週)

 T号対戦車自走砲とHe100D型戦闘機の開発を中止しました。
 第36ターン(1940年5月 第4週)

 ソ連が新型車両「KV1重戦車」を開発した模様です。
 フィンランド政府が要請に応じ連合軍諸国へ宣戦を布告しました。
 フィンランドに3個地上部隊と6個航空部隊を派遣することにします。
 ドイツ国内の3ヶ所のシャーシ工場の規模が最大値に達しました。
 徴兵年齢を下げ続けているので、国民士気が低下しており、生産能力は最大に発揮できませんが、2ターン後からは、月産約1,400両のW号戦車を生産できます。
 既にドイツ国内とドイツ占領下の旧フランス国内の2ヶ所の兵器工場は、最大値に達しています。
 W号戦車を月産1,400両生産した場合、迫撃砲は約4,000門、中型対戦車砲は約800門を生産することができます。
 対ソ戦の開始時期は、3ターン後の1940年6月第3週としました。
 ハンガリー国境の根拠地クルージに、イタリア空軍の3個航空団が到着するので、防備が整う見込みです。
 フィンランド国内のドイツ軍は、前線に到着するのが遅れるので、レニングラード攻略の開始は、開戦から若干遅れます。
 フィンランドは資源を産出しません。

 このゲームでは、原則として、各国とも歩兵戦力は一律となっているので、フィンランド軍が冬戦争で見せた強さは再現されません。

 KV1重戦車は、対装甲火力「36」、対部隊火力「32」、耐久力「31」もあります。
 この時点でのドイツ軍の最新型のW号戦車F1型は、対装甲火力「28」、対部隊火力「32」、耐久力「17」です。
 第37ターン(1940年6月 第1週)

 連合軍が新型火砲「中型対戦車砲」を開発した模様です。
 Bf109F型戦闘機の試作が完了しました。
 対ソ戦の開戦を見越して、5個潜水隊(U9A型潜水艦50隻)、仮装巡洋艦1隻をキール軍港から出港させました。
 バルト海の制海権を手中に収め、フィンランドに派遣したドイツ軍部隊への補給路を確保するためです。
 第38ターン(1940年6月 第2週)

 リーベ司令が登用されました。
 次のターンにソ連侵攻作戦を開始します。
 対ソ戦に準備できた戦力は次の通りです。
 この戦力には、重要根拠地に配備した防空用戦闘機と対空砲、占領地に配置した守備隊、ソ連の占領根拠地に配置する予定の守備隊、国家備蓄の予備兵力を除いています。

 ドイツ軍 陸上部隊
 歩兵 22,000ユニット、迫撃砲 10,614門、野砲 2,000門、W号戦車F1型 1,449両、W号戦車D型 2,775両、T号自走歩兵砲 190両、U号戦車 111両、38t戦車 97両、V号突撃砲A型 23両、中型対戦車砲 2,288門、小型対戦車砲 406門
 ドイツ軍 航空機
 Bf109E3型戦闘機 800機、Ju87B型軽爆撃機 2,900機、Ju87R型軽爆撃機 3,600機
 イタリア軍 陸上部隊
 歩兵 5,539ユニット、迫撃砲 3,349門、中型対戦車砲 107門、小型対戦車砲 808門、M11中戦車 1,095両、L3軽戦車 712両
 イタリア軍 航空機
 MC200戦闘機 400機、Ba65軽爆撃機 445機

 ドイツ軍は僅かですが、損害を補填するために予備兵力を確保しています。
 爆撃機は、恐らくは活躍する機会が無いので、未配備としています。
 イタリア軍は、陸軍部隊3個軍、航空部隊3個軍しか配置していないので、多くの歩兵を予備兵力として確保しています。
 この時点でも、北アフリカに配置したイタリア軍は、撤退が完了していません。
 ドイツの原料生産能力と資源採掘量は、1ターンに
 鉄 約19,000t、アルミ 約600t、燃料 約15,000t、弾薬 約7,800t、人造石油 約2,500t、セメント 約10,000t
です。
 鉄は、必要量が生産されていると見込まれますが、不足しても建造が中断している艦船や譲渡された艦船を解体すれば十分な量を確保できます。
 アルミは、ブルガリアが参戦すれば少量のボーキサイトを算出するので、僅かに増産できます。
 弾薬は、十分な量を備蓄しており、生産調整をしています。
 燃料は、同盟国への供給や大規模な航空攻撃を行うと、不足することが見込まれるので、少しずつ人造石油工場の増築を進めます。
 セメントは不足しているので、飛行場の設営や工場増築は、優先順位を考えて行うことにします。
 史実では、独ソ戦開始は1941年6月22日で、ドイツ軍がバルバロッサ作戦に準備した戦力は、兵員 300万人、戦車 3,580両、火砲 7,184門、航空機 1,830機と言われています。
 一見すると十分な兵力が有るように見えますが、陸軍1個軍あたりの兵力は、歩兵 2,000ユニット、迫撃砲 1,000門、中型対戦車砲 200門しか配備できませんでした。
 主力部隊には、戦車を配備する代わりに迫撃砲や対戦車砲を削減して、一般部隊に振り分けています。

 装甲軍は、ワルシャワに1個軍を編成することができました。
 装甲軍は、2次行動が行える可能性があります。
 これは、1ターンに移動か陸戦を2回行えるのものですが、戦車か装甲車両のみが配備されている部隊でしか編成できません。

 残存している野砲は、1個軍に集中配備して編成しました。
 野砲の火力と射程距離は魅力ですが、生産性と踏破力が劣るので、ゲーム開始時から生産していません。
 第39ターン(1940年6月 第3週)

 ソ連に宣戦布告しました。
 カウナスとプルゼミスルに十分な爆撃を加えて陣地を弱体化させた後、進攻して占領に成功しました。
 北方軍集団と南方軍集団の一部が国境を越えて進撃する一方で、中央軍集団は正面のソ連軍に攻撃を行うことができませんでした。
 ハンガリー国境のクルージとルーマニア国境のコンスタンツァは、準備が整っていないで、陣地を構築して堅守しています。


 1941年シナリオバルバロッサとは異なり、国境のソ連根拠地は要塞化されており、ソ連軍の兵力は大幅に強化されています。

 開戦時には、ワルシャワからソ連領内に進攻することができませんでした。
 ワルシャワは、ビアリストクとブレストリトフスクの2ヶ所の根拠地に隣接していますが、どちらも湿地帯であり、ヴィスラ川を渡河して進攻しなければなりません。
 ソ連軍は、それぞれ3個軍を配置しており、陣地も構築されているので、最低でも2個軍で攻撃する必要があります。
 その場合、ワルシャワにはドイツ軍1個軍しか残らず、攻撃を受けなかった一方の根拠地のソ連軍から攻撃を受けてしまうので、ワルシャワを守り切ることができません。

 枢軸国と隣接するソ連の7ヶ所の根拠地に配備されていた戦車の総数は、T26軽戦車 1,200両、BT7軽戦車 2,880両、SMK重戦車 480両、KV1重戦車 480両でした。
 史実では、試作車両しか生産されなかったSMK重戦車ですが、量産されており、手強くなっています。
 第40ターン(1940年6月 第4週)

 Z23型駆逐艦の基本設計が完了しました。
 バルト海において、バルチック艦隊との戦闘が発生しました。
 戦艦1隻、巡洋艦3隻、駆逐艦10隻撃沈して、バルチック艦隊を壊滅させました。
 この海戦でのドイツ海軍の損害はありませんでした。
 中央軍集団が、正面からビアリストクとブレストリトフスクを攻略するには、1個軍あたりの兵力を2倍以上に増強しなければ困難ですが、開戦時に十分な戦力を準備できなかった状態では、現実的ではありません。
 このため、北方軍集団がビアリストクの後方を脅かして、前線を弱体化させることにします。
 北方軍集団1個軍が、グロドノに進攻して占領しましたが、ビアリストクから2個軍の反撃を受けて撤退しました。
 ビアリストクは、1個軍に弱体化したので、ワルシャワから2個軍が進攻して占領することに成功しました。
 さらに、北方軍集団から1個軍がリガを攻略して占領しました。
 南方軍集団は、リボフ、キシニョフを占領しました。
 第41ターン(1940年7月 第1週)

 グデーリアン将軍が登用されました。
 Z23型駆逐艦の開発を中止しました。
 ブルガリア政府が要請に応じ連合軍諸国へ宣戦を布告しました。
 ソ連軍の反撃からリガを防衛しました。
 レニングラードは、陣地規模が25,000もあり、重砲も配備されています。
 強固な陣地を粉砕するため、フィンランド国内には、急降下爆撃機を主力にしたドイツ軍航空団6個を派遣しています。
 陸軍部隊3個軍には戦車を多めに配備しており、これらの部隊は、経験値を積み重ねたルントシュテット、ライヘナウ、ボック将軍が指揮しています。
 7回に渡って爆撃を加えて陣地を弱体化させ、ソ連第2の都市レニングラードを占領することができました。
 レニングラードには、ドイツ軍が占領可能な数少ない陸戦兵器工場があるので、国民士気と治安度の向上、工場建設を優先して進めます。
 中央軍集団は、ブレストリトフスクを占領しました。
 南方軍集団は、テルノポリを占領しました。
 ブルガリアは、ボーキサイト500tを産出します。

 急降下爆撃機は、有効ですが、損害も大きいです。
 約2〜3割が損害を受けてしまいます。
 例えば、合計1,000機が攻撃に参加した場合、約300機も撃墜されてしまいます。
 アルミの産出量は少ないので、損害を埋めることは容易ではありません。
 第42ターン(1940年7月 第2週)

 フィンランド派遣ドイツ軍は、レニングラードからモスクワを目指し、ビシニボロチェクを占領しました。
 中央軍集団は、バラノビッチを占領して、ミンスクに迫りました。
 南方軍集団は、ジトミールを占領して、キエフに迫りました。
 第43ターン(1940年7月 第3週)

 イタリアが新型車両「M13中戦車」を開発しました。
 Do17Z10型夜間戦闘機「カウツ」の開発が完了しました。
 フィンランド派遣ドイツ軍は、カリーニンを占領して、首都モスクワに迫りました。
 モスクワは要塞化されているので、兵力を集中しなければ攻略することは困難です。
 中央軍集団は、今だ旧ポーランド国境を越えることができずに、進攻が遅れています。
 中央軍集団の前進を待ち、戦線を縮小して兵力を集めることにします。
 北方軍集団は、バルガを占領しました。
 中央軍集団は、ノブゴロドを占領しました。
 一応、開発した夜間戦闘機ですが、この頃には、戦線がドイツから遠く離れており、ドイツ国内の工場が爆撃を受けることは無いので、生産は行いません。
 第44ターン(1940年7月 第4週)

 リュート司令(潜水指揮官)が登用されました。
 フィンランド軍は、バルト海の軍港クロンシュタットを占領しました。
 バルチック艦隊は残存艦、戦艦1隻、巡洋艦5隻、駆逐艦3隻が自沈して完全に壊滅し、バルト海の制海権はドイツ軍が手中に収めました。
 さらに、フィンランド軍の一部は、モスクワの北方から圧力を加えるため、可能な限り東進します。
 ボルホフに進攻して占領しました。
 北方軍集団は、タリンを占領しました。
 中央軍集団は、ミンスクを占領しました。
 史実でのミンスク占領は、1941年7月9日で、独ソ戦開始から約2週間後になります。
 フィンランド派遣ドイツ軍の後方には、フィンランド軍が続いており、戦線を拡大します。
 根拠地の守備隊もフィンランド軍が担当します。
 第45ターン(1940年8月 第1週)

 V号戦車J型の試作が完了しました
 ソ連がキーロフ型巡洋艦を竣工させた模様です
 フィンランド軍が、ティフビンを占領しました。
 北方軍集団がキンギセップを占領しました。
 旧ポーランドの根拠地ビルナ、グロドノには、未だにソ連陸軍が各3個軍ずつ堅守しており、攻略が進んでいません。
 そのため、ミンスクからノボロデクを攻略して、グロドノの後方を脅かし、戦力を分散させるか包囲することにします。
 中央軍集団がオルシャ、ボブルイスク、ノボロデクを占領しました。
 対ソ戦の難しいところは、前進するほど兵力が分散されることです。
 例えば、ミンスクは4方向に道路が伸びており、正面のオルシャ、両側面のボブルイスク、ノボロデクにも兵力を分割して進攻しなければなりません。
 第46ターン(1940年8月 第2週)

 V号戦車J型の開発を中止しました
 シュプケ司令(潜水指揮官)が登用さました。
 Bf109F4型戦闘機の開発が完了しました。
 フィンランド軍が、チェレポベツを占領しました。
 北方軍集団が、レゼクネを占領し、パルト3国からソ連軍を排除しました。
 グロドノのソ連2個軍が、前ターンに占領したノボロデクに進攻しましたが、ドイツ軍は交戦を避けてミンスクに撤退しました。
 中央軍集団が、手薄になったグロドノを占領しました。
 この戦闘によって、グロドノのソ連1個軍がノボロデクに撤退し、ソ連3個軍を包囲することができました。


 左下の画像は、独ソ戦開戦から2ヶ月後の様子です。
 フィンランド国内からの進攻したドイツ軍は、カリーニンを占領してモスクワに迫っていますが、中央軍集団は旧ポーランド国内からソ連軍を排除できていません。

 Bf109F4型戦闘機は、高々度能力がありますが、活躍できる場は無くなっており、航空機の生産は、消耗している急降下爆撃機の生産に割り当てます。
 第47ターン(1940年8月 第3週)

 独ソ戦開始から3ヶ月目に入りました。
 全ターンにフィンランド軍が占領したチェレポベツが、ボログダからの反撃を受けて奪還されました。
 北方軍集団は、プスコフを占領しました。
 南方軍集団は、ソ連第3の都市キエフ占領しました。
 史実でのキエフ占領は、1941年9月19日で、独ソ戦開始から約3ヶ月後になります。
 レニングラード東方のボルホフ、ティフビン、チェレポベツには、ソ連軍が配置されていなかったので、少ないフィンランド軍でも簡単に占領することができました。
 第48ターン(1940年8月 第4週)

 U9C型潜水艦の基本設計が完了しました。
 ボブルイスクが、ゴメリから反撃を受けて奪還されました。
 フィンランド派遣ドイツ軍は、ウトルゴシを占領しました。
 ソ連の交通の要衝となる根拠地は、陣地が構築されて、多くの部隊が配置されています。
 ドイツ軍の分散した戦力では、ボブルイスクを守り切ることはできませんでした。
 第49ターン(1940年9月 第1週)

 U9C型潜水艦の開発を中止しました。
 フィンランド派遣ドイツ軍は、ルジェフを占領しました。
 中央軍集団は、ノボロデクを占領しました。
 苦労してソ連軍の兵力を消耗させても、次のターンには補充して回復されてしまいます。
 ノボロデクのソ連軍は、孤立しているので、戦力を回復することができません。
 急降下爆撃機で戦力を削ぎ落とし、陸上戦力の消耗を抑えて占領することができました。
 第50ターン(1940年9月 第2週)

 ソ連が新型爆撃機「IL-4爆撃機」を開発した模様です
 大型対戦車砲の試作が完了しました。
 ビルナ占領して漸く、旧ポーランド領からソ連軍を排除できました。
 ウェルキエルーキの攻略には、戦力が不足しています。
 このため、ルジェフから撤退して、ウェルキエルーキのソ連軍を誘因して、包囲殲滅することにしました。
 ドイツ軍が撤退したルジェフには、ウェルキエルーキからソ連軍2個軍が進攻したので、手薄になったウェルキエルーキをプスコフから進攻して占領しました。
 この戦闘によって、ソ連3個軍をルジェフに包囲することができました。
 後方に残存しているソ連軍を放置したままモスクワ進攻を急ぐことは、得策ではありません。
 後方に残存するソ連軍を撃破すれば、包囲の為に貼り付ける兵力や、戦線の縮小によって確保できる兵力を前線に転進させることができます。
 史実では、キエフに包囲したソ連軍を殲滅するためにタイフーン作戦の開始が遅れましたが、このゲームでの厳冬や泥濘は、史実で言われるほど恐れるに足りません。
 第51ターン(1940年9月 第3週)

 ティフビンには、フィンランド軍2個軍とドイツ軍1個軍の配置が完了しています。
 チェレポベツを奪還すべく進攻して、占領しました。
 ビルナには、北方軍集団の一部と中央軍集団の一部が合流しており、ポロツクに進攻して占領しました。
 中央軍集団は、スモレンスクを占領しました。
 スモレンスクの占領によって、ビデブスクのソ連陸軍3個軍を包囲して、孤立させることができました。
 イタリア軍は、オデッサ攻略のために、歩兵 6,000ユニット、迫撃砲 3,796門、中型対戦車砲 175門、小型対戦車砲 609門、M11中戦車 1,267両、L3軽戦車 632両、大型対空砲 232門、小型対空砲 320門、戦闘機 902機、軽爆撃機 1,053機を準備しました。
 この中には、機関銃しか装備していないL3軽戦車や時代遅れの複葉戦闘機が多く含まれています。
 イタリア軍は漸く、ハンガリー国境から2番目の根拠地オデッサを占領しました。
 イタリア軍の進攻速度は非常に遅れています。
 イタリア軍の戦力が脆弱なこともありますが、この地域のソ連軍には、優先して将軍が配属されるようなので、根拠地の攻略前には、ソ連軍の戦力の十分に弱体化させ、ソ連軍を上回る戦力を準備しなければなければなりません。
 イタリア軍の将軍は、僅か2人で両者とも凡将ですが、ソ連軍の将軍は、優れた将軍が多く存在します。

 この時点でのイタリア軍の兵器生産能力は、月産でM13中戦車 445両、迫撃砲 379門、Ba65軽爆撃機 215機しかありません。
 第52ターン(1940年9月 第4週)

 ソ連が新型車両「T34A中戦車」を開発した模様です
 Ju88A-4型爆撃機の試作が完了しました。
 ビデブスクのソ連3個軍は包囲されているので、補充を受けられずに弱体化したままです。
 ドイツ航空団の移動が停滞しており、前線への到着が遅れていますが、これらの航空隊が爆撃を行い、残存兵力を削ぎ落とした後、ビデブスクを占領しました。
 中央軍集団がヴィヤジマ占領して、首都モスクワに迫りました。
 イタリア軍は、オデッサからカグールに進攻して占領しましたが、オデッサはニコライエフのソ連軍からの反撃を受けて奪還されました。
 オデッサが奪還されることは予想していたことです。
 イタリア軍が東進する前に、後方のカグールのソ連軍を排除する必要がありました。
 次ターンには、最初にオデッサを奪還します。
 第53ターン(1940年10月 第1週)

 Ju88A-4型爆撃機の試作が完了しました。
 ドイツ軍、フィンランド軍が、ボログダを占領しました。
 これにより、アルハンゲリスクからモスクワに通じる連絡線を遮断しました。
 ルジェフには、ソ連3個軍を包囲しています。
 陣地が構築されていないので、爆撃を加えて
 イタリア軍が、オデッサを奪還しました。
 既にアメリカ軍は停戦しているので、アルハンゲリスクを孤立させても、何の利点もありません。
 第54ターン(1940年10月 第2週)

 ルジェフを占領しました。
 ルジェフの占領により、後方に残存するソ連軍を全て排除できたので、後方に展開していた兵力を前線に転用できます。
 イタリア軍が、ニコライエフを占領しました。
 後方の脅威は排除したものの、戦線は拡大しているので、兵力の分散を強いられています。
 連戦により累積する損害も軽視できません。
 第55ターン(1940年10月 第3週)

 首都モスクワは、陣地規模が最大値になっており、重砲も配備されています。
 正面から攻撃を加えても、大きな損害を受け、その後の戦略に大きな悪影響を受けます。
 モスクワ正面のヴィヤジマから撤退して、モスクワに配置しているソ連軍を誘引し、残る守備隊をカリーニンから進攻して占領することにします。
 ヴィヤジマからの戦略的撤退により、モスクワからソ連2個軍が侵攻してきました。
 モスクワは陣地規模が25,000もありますが、ソ連1個軍、歩兵 1,500ユニット、重砲 480門、大型対空砲 150門、小型対空砲 360門しか残っていません。
 ヴィヤジマから、ドイツ3個軍から編成されている歩兵 6,000ユニット、迫撃砲 5,863門、中型対戦車砲 705門、W号戦車D型 779両、W号戦車F型 401両がモスクワに雪崩れ込み、占領しました。

 フィンランド1個軍は、アルハンゲリスクに向けて進攻を開始し、ハロフスクを占領しました。


 モスクワ攻略戦でのドイツ軍の損害は軽微で、陸上戦力 1,302ユニットでした。
 レニングラード攻略戦での損害は、航空機 352機、陸上戦力 3,026ユニットでした。

 広大なソ連の占領地の守備は、大半を枢軸同盟国に行わせています。
 バルト三国やソ連北部はフィンランド軍、南方はハンガリー軍、ルーマニア軍が担当しています。
 枢軸国同盟の中小国は、歩兵の補充が少なく、兵器の生産も行えず、将軍も存在しないので、ソ連軍との戦闘には苦戦を強いられます。
 枢軸同盟国から守備隊を編成して、ドイツ軍歩兵の負担を軽減しています。

 ドイツ軍も多くの守備隊を編成して占領地の警備を行っているので、歩兵が不足しています。
 正面戦闘に使えるドイツ軍の兵力は、通常軍11個、装甲軍2個、砲兵軍1個です。
 後方の戦線では、歩兵の充足率が、半数以下の軍もありますが、歩兵の倍以上の迫撃砲を配備して戦力を水増しし、少数の対戦車砲や戦車を配備して、対戦車火力を補っています。
 第56ターン(1940年10月 第4週)

 ソ連が和平交渉を求めてきました。
 ソ連との講和条約の選択肢は
   1 ニェーメン、ドニエプル河以西の割譲
   2 ニェーメン、ドニエプル河以西の割譲及び艦艇引渡
   3 ドン、オカ河以西の割譲
   4 ドン、オカ河以西の割譲及び艦艇引渡
   5 ウラル山脈以西の割譲
   6 ウラル山脈以西の割譲及び艦艇引渡
です。
 最も有利な条件を引き出すため、ここでは和平交渉を行いません。
 ソ連政府はゴーリキーへ首都を移転した模様です
 モスクワを占領したドイツ軍は、停止することなくウラジミールに進攻し、遷都したゴーリキーに迫りました。
 前ターンに占領されたヴィヤジマは再び占領しました。
 ドイツ軍、フィンランド軍がヤロスラウリを占領しました。
 フィンランド軍は、コノシャを占領しました。
 イタリア軍は、ニコポリを占領しました。
 ここまでのゲームの進行状況で、ソ連が和平交渉に応じる条件は、3番目のドン、オカ河以西の割譲までです。
 ウラル山脈以西の割譲及び艦艇引渡を引き出すためには、さらに多くの根拠地を占領する必要があります。
 第57ターン(1940年11月 第1週)

 ドイツ軍、フィンランド軍が、イワノボウを占領しました。
 中央軍集団は、アレクサンドロフ、リャザン、ロスラウリ、ボブルイスクを占領しました。
 イタリア軍は、サポロジェを占領しました。
 第58ターン(1940年11月 第2週)

 遷都したゴーリキーには、ソ連3個軍が守備しており、重砲も配備されています。
 陣地も構築されており、オカ川を渡河しての戦闘となるので、苦戦を強いられます。
 そのため、モスクワ攻略と同様に、隣接する一方の根拠地から撤退し、ゴーリキーのソ連軍を誘引して弱体化したところを、もう一方の根拠地から進攻して占領することにします。
 イワノボウから撤退し、ゴーリキーの2個軍から進攻を受けて奪還されました。
 手薄になったゴーリキーをウラジミールから進攻して占領することができました。
 フィンランド軍は、プレセツクを占領して、アルハンゲリスクに迫りました。
 フィンランド軍は、1個軍のみで、アルハンゲリスクを攻略するだけの兵力は無いので、終戦まで包囲を続けることにします。
 中央軍集団は、リペツクを占領しました。
 イタリア軍は、メリトポリを占領しました。
 第59ターン(1940年11月 第3週)

 ソ連政府が和平交渉を求めてきましたが、和平交渉は決裂しました。
 ソ連政府はカザンへ首都を移転した模様です
 ゴーリキーを占領した中央軍集団は、2個軍が燃料不足のため停止しましたが、1個軍は休む間もなく進攻を続け、チェボクサリを占領し、遷都したカザンに迫りました。
 さらに中央軍集団は、ボロネジを占領しました。
 イタリア軍は、ジャンコイを占領して、セバストポリに迫りました。
 ジャンコイに進攻したイタリア軍は、1個軍のみなので、要塞セバストポリを攻略することは不可能です。
 終戦まで一定数の兵力を配置し、セバストポリからの反撃に備えることにします。
 さらにイタリア軍は、マリウポリを占領しました。
 第60ターン(1940年11月 第4週)

 初期型射撃レーダーの開発が完了しました。
 大型対戦車砲の開発が完了しました。
 遷都したカザンには、ソ連2個軍が守備しています。
 チェボクサリには、ドイツ1個軍が先行していますが、カザンから反撃を受け、撃退することができました。
 この攻撃で、ソ連軍は戦力を消耗して弱体化したので追撃し、カザンを占領しました。
 燃料不足のため、ゴーリキーで停止していたドイツ軍は、イワノボウを占領しました。
 中央軍集団は、クルスクを占領しました。
 クルスクの占領によって、ツーラ、ムツェンスク、オリョール、ブリャンスク、スタロドフ、ゴメリ、チャルニゴフを包囲しました。
 怒濤の勢いに乗ったドイツ軍は、ツーラ、チェルニゴフ、カニェフを占領しました。
 南方では、イタリア軍が戦線を拡大しており、その後方にはハンガリー軍1個軍が続いています。
 ハンガリー軍が、パブログラードを占領して、ハリコフに迫りました。


 ハンガリー軍は、1個軍を編成するのが限界です。
 枢軸側中小国軍は、ソ連軍との戦闘は避けて、ソ連軍が配置されていない根拠地の占領に活用しています。

 ドイツ軍・フィンランド軍は、ソ連の根拠地を56個、イタリア軍・ハンガリー軍は10個を占領しました。
 第61ターン(1940年11月 第1週)

 Ju87D型軽爆撃機の試作が完了しました。
 ソ連政府が和平交渉を求めてきました。
 ソ連政府は、ウラル山脈以西の割譲及び艦艇引渡の条件を受け入れ、不戦条約が締結されました。
 ドイツには、戦艦1隻、巡洋艦3隻が譲渡されました。
 イタリアには、戦艦2隻が譲渡されました。
 開戦から1年3ヶ月で終戦を迎えることができました。
 独ソ戦初期の躓きが無く、運に恵まれていれば、もう少し早く終了できたかもしれません。

 エディタを使用せずに大勝利でクリアしてもエンディングは代わりありません。