ブライトリング・ジェットチーム
福島県内フライバイ・ふくしまスカイパークエアショー見学記録


 2013年8月7(水曜日) ・ 8月8日(木曜日)


 ふくしまスカイパークで開催されたブライトリング・ジェットチームのエアショーを見てきました。
 このエアショーは、「みんなで大空を見上げよう!AGAIN 復興支援エアショー IN ふくしまスカイパーク」と題されている通り、東日本大震災の復興支援の真意が込められています。

 ブライトリング・ジェットチームは、今年5月にジャパンツアーを行いました。
 神戸港でのディスプレイや横浜開港祭でのフライトが行われ、その後に行われた福島県でのフライバイは、悪天候のために予定されていた飛行経路が変更となり、5月12日のジャパンツアーのフィナーレを飾るはずだった小名浜港ディスプレイは、突然の悪天候ために中止となり、全てのプログラムは終了しました。

 残念な決定を忘れかけていたころの7月10日、ブライトリング・ジェットチームが8月上旬に来日し、再び福島県内を飛行することが発表されました。
 ジャパンツアーのフィナーレが福島県に選ばれた理由は、東日本大震災の追悼や被災地の人々に勇気を持ってもらう目的があり、メンバーは再開の機会を見つけようとしていたようです。
 今回のリベンジの実現を後押しした一つの理由には、県内でのディスプレイが中止になったものの、福島空港近隣の小学生が、ブライトリング・ジェットチームのメンバーに送ったメッセージによって、感謝や再開を望む気持ちが伝わったとも言われています。
 そして、メンバーや関係者からの強い希望から、8月7日・8月8日の2日間、福島県内でのフライバイとエアショーが行われることが実現しました。

 前述のとおり、福島県内で実施されるはずだったブライトリング・ジェットチームのエアショーは、一度は悪天候で中止になってしまいました。
 その後、再来することはないと諦めて、時間の経過と共に忘れかけていましたが、福島県内でのディスプレイの実現は、不可能と下した決定を諦めずに覆す不屈の精神をメンバーや関係者自らが示してくれたことで、被災地の人々にも決して諦めない勇気と希望を与えてくれたものと思います。
 ブライトリング・ジェットチームは、福島県でのエアショーを終えた2日後には、日本を後にしていますが、福島の大空で見せてくれた勇姿と多忙なスケジュールを調整して実現してくれたメンバーや関係者への感謝を忘れることはないと思います。


 ブライトリング・ジャパン株式会社のホームページでは、ブライトリング・ジェットチームが紹介されています。
    http://www.breitling.co.jp/

 2013年8月7(水曜日) 福島空港


 予定では、ブライトリング・ジェットチームは、8月6日に福島空港に到着するはずでしたが、福島県内が豪雨に見舞われたため、1日遅れの到着になりました。
 5月に福島空港に到着した時には、着陸前にフォーメーションターンなどを見せているので、今回も見せてくれるものと期待して、福島空港に足を運んで、ブライトリング・ジェットチームを迎えることにしました。
  
福島空港1階には、期間限定でBREITLING JET TEAMのパネル展が開設されていました。
 シートの1枚には、メンバーに宛てたファンのメッセージが書き込まれていました。  ビデオ上映や5月に行われた福島県内フライバイを撮影した写真などが展示されていました。
 BREITLING JET TEAMの紹介です。  展示科目の一部も紹介されていました。
 ジャパンツアーや福島県内での活動の様子が紹介されていました。  神戸で行われたフラットショーの様子です。
 シートの大きさに引き伸ばされた写真ですが、背景の街並みまで鮮明に撮影されています。

 BREITLING JET TEAMが使用している機体は、チェコ製のジェット練習機「L-39C アルバトロス」です。
 BREITLING JAPANのホームページでも同じ文面で説明されています。

 L-36C ALBATROSの諸元
 全長   12.13m
 翼長    9.46m
 水平飛行時の最大速度   750km/h
 急降下時の最大速度   910km/h
 上昇限度   11,000m
 推力    1,800kg
 航空ショー展開時の重量    4,000kg
 最大Gフォース   +8G/-4G
 到着時間が近づいてきたので、送迎デッキでBREITLING JET TEAMの到着を待つことにしました。
 午前9時23分頃、「メトロIII」が到着しました。
 メトロIIIは、支援機器やスペアパーツなどを運搬して、BREITLING JET TEAMの活動をサポートします。
 メトロIIIは建物の影に隠れてしまいました。
 取材を受けているようですが、全く見えません。
 午前10時39分頃、BREITLING JET TEAMの編隊を確認しました。
 Avenger(アベンジャー)の空中フォーメーションでの登場です。  滑走路に近づくとスモークを発しました。
 5月に行われた福島市上空のフライバイでは、僅かにしか見ることができませんでした。
 小名浜港上空でのアクロバット飛行が中止されてからは、二度とBREITLING JET TEAMの飛行を見るチャンスは無いと諦めていただけに感動しました。
 編隊飛行で滑走路上を3回通過しました。
 最後に、デルタ隊形から1機づつ離脱して着陸態勢に入りました。
最初に1号機が着陸して、次々と後続機が着陸しました。
神戸空港から福島空港までの距離は約550kmもあるので、主翼下に増槽が取り付けられています。
 エプロンに入って来ました。  整列して駐機した様子です。
 キャノピーが開いてパイロットが機体から降ります。  送迎デッキから移動して、近くから機体が見える場所まで来ました。
 多くの人が集まって混雑しています。
歓迎を受けるBREITLING JET TEAMのメンバーです。

 2013年5月11日(土曜日) 十六沼公園


 福島空港でBREITLING JET TEAMの到着を見届けた後、エアショーが行われるふくしまスカイパーク近くに向かいました。
 翌日は会場で観覧する予定でしたが、前日の天候は豪雨で、この日も場所によって雨が降りそうな雲行きのため、突然の荒天で中止になることも懸念されました。
 翌日が中止となれば、折角のエアショーを見るチャンスが失われてしまうので、かなり遠方からになってしまいますが、見に行くことにしました。
 ふくしまスカイパークの周囲は山林で囲まれているので、少し離れた場所にはなってしまうものの、駐車場などの設備が整えられている十六沼公園が適所だと考えました。
 十六沼公園の様子です。
 ふくしまスカイパークは、この場所から約2.4km先の山の向こう側にあります。
 BREITLING JET TEAMが、福島県沿岸北部のフライバイを終了して会場に向かってきました。
 距離が離れていましたが、それでも十分に楽しむことができました。
 翌日、会場から見るエアショーに期待してしまいます。
 ふくしまスカイパークの標高は402m、手前にある台山が452m、十六沼公園が135mです。
 山の陰に隠れて行く様子から、低空を飛行していると見られます。
 フレアを発射した様子です。
 最初は目を疑いましたが、翌日の会場でのアナウンスでは、最終課目で射出されたことを知りました。
 初日のエアショーを終了して福島空港に戻って行きます。
 次のページでは、翌日にふくしまスカイパークで観覧した様子を紹介します。