青森県立三沢航空科学館見学記録 |
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今回の目的は特別企画展示の一式双発高等練習機でした。 | |||
平成23年に上映された映画「連合艦隊司令長官 山本五十六」の撮影に使用された零式艦上戦闘機二一型の実物大模型も展示されていました。 陽が射し込む強いので暗い写真になってしまいました。 |
青森県立三沢航空科学館では、平成23年から期間限定の特別展として、映画の撮影に使用された零式艦上戦闘機五二型の実物大模型が展示されました。 一時期は、二一型と五二型の2機が並べて展示されていました。 |
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レプリカなので、詳細な写真は割愛させて頂きます。 実機の写真は、平成24年に所沢航空発祥記念館で展示された零式艦上戦闘機五二型などをこのホームページで紹介しているので、参考にして頂ければと思います。 |
一式双発高等練習機(以下「一式双高練」)の紹介に移ります。 実機からは原型が分かり難いので、先に写真を見て頂きたいと思います。 |
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実機を再現した模型も展示されていました。 機体の形状が分かり易いと思います。 |
これが平成24年9月5日に十和田湖から引き上げられた一式双高練です。 国内に現存する唯一の機体となります。 |
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この機体は飛行第38戦隊の所属機で、昭和18年9月27日、秋田県能代から八戸基地に航空機部品の輸送に向かう途中、事故(故障?)により、十和田湖に不時着水し、乗員4名のうち3名が殉職しました。 経年劣化は否めないものの、69年間もの間、湖底に沈んでいたとは思えないほど良好な状態を保っています。 |
コクピット付近の様子です。 厚みのあるガラスではありませんが、その多くは割れずに残っています。 |
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開口部から見た機内の様子です。 | 機首先端部分は損傷が激しいです。 | ||
機首底部は損なわれています。 | 配線が剥き出しになっており、ジュラルミン製の機体表面は非常に薄く、ボロボロに劣化しているのが分かります。 | ||
右側主翼底部の様子です。 機体と主翼には、日の丸の塗装がハッキリと残っています。 |
右側主輪です。 一式双高練は、立川飛行機が初めて開発した双発、全合金製、引込脚の機体でした。 |
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主翼右側のエンジンです。 主翼から外れていますが、原型に近い位置で展示されています。 |
エンジンの説明です。 | ||
左側主翼です。 丈夫そうな骨格が窺えます。 |
エンジンの取り付け部分の状態が分かります。 | ||
右側主翼の着陸灯です。 原型を留めています。 |
右側主翼の翼端灯です。 | ||
右側主翼の様子です。 旧日本軍は、零戦を含めた航空機を約65,000機を生産していますが、国内に現存する実機は、この一式双高練を含めて僅か15機に過ぎません。 |
フラップは失われていますが、骨組みの様子が分かります。 エンジンの右側に置かれた脚立は、実際に一式双高練の機体整備に使用された作業台と言うことです。 |
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機体右側後部です。 日の丸が残っています。 |
白色と灰色の部分がありますが、白色の部分には機体番号のようなものが見られるので、塗装が残っている部分と思われます。 | ||
垂直尾翼には、飛行のマークが残っています。 この機体は飛行第38戦隊の訓練隊が使用していた1機です。 飛行第38戦隊は樺太の落合飛行場を本拠とし、北千島に一部を派遣して東北方面の偵察や警戒に従事した偵察部隊で、能代に訓練部隊を置いて搭乗者の訓練を行っていました。 |
機体左側後部の様子です。 | ||
乗降口ドアは開いており、機内の様子が窺えます。 | 機体表面が大きく欠落しています。 | ||
左上 : 翼内燃料タンク、右上 : 主輪タイヤ、左下 : 電気配電盤、右下 : タイヤホイール 翼内タンクには銘板が残っており、「立川飛行機株式會社 平成17年9月15日」など文字が読み取れます。 タイヤからは、製造会社名や製造年月などを読み取れます。 |
操縦席と計器盤です。 | ||
多くの部品が展示されていましたが、一部のみを紹介します。 | 左側の部品の説明です。 航空機は多くの部品から構成されており、主要部品の一部でも供給が滞れば、生産ラインが停止することになります。 |
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展示されていた写真の一部を紹介します 湖底に沈んだ一式双高練の写真ですが、原型を留めていることが分かります。 透明度が高く、冷たい湖水が劣化を遅らせたのかもしれません。 |
引き上げ作業の様子です。 機体はバラバラになっていますが、非常に良好な状態だったことが分かります。 第2ページでは、屋外展示の航空機を紹介します。 |