陸上自衛隊 東北方面隊創隊49周年記念行事見学記録


 2009年9月27日(日曜日)


 サバイバルゲームでお世話になっているチーム「地雷」のまひろ~さんからのお誘いを頂いて、陸上自衛隊霞目駐屯地で行われた駐屯地祭を見てきました。
 東北方面隊の記念行事ということで、東北地方を管轄する第6師団、第9師団、方面総監直轄部隊などから様々な兵器や装備品が集められたので、希少な装備も見ることができました。
 東北方面隊のHPによれば、観閲部隊1,400人、車両150台が観閲式に参列しており、規模の大きさを感じました。
 訓練展示では、航空自衛隊の「F-2」戦闘機が地上攻撃を支援するなど、総合的な模擬戦闘が行われました。
 今回は写真の枚数が多いので2ページに分割して、第1ページには装備品展示、第2ページには訓練展示を中心に紹介します。

 東北方面隊のHPはこちらです。
    http://www.mod.go.jp/gsdf/neae/neahq/index.html

 回転翼機の装備品展示から紹介します。
 観測ヘリコプター「OH-1」、通称名 ニンジャ、純国産機です。
 ハッチは大きめです。
 外観は攻撃ヘリに通じるものがあり、改良される計画もあるようです。 
 対戦車ヘリコプター「AH-1S」、通称名 コブラ
 各国で使用されているベストセラーですが、旧式化しているので、後継機の開発が待たれます。
 「AH-1S」のコクピットです。
 前席が射撃手、後席が操縦手です。
 3銃身20mm機関砲です。  「AH-1S」の主武装です。
 右側は70mmロケット弾、左側はTOW対戦車ミサイルの発射器です。
 多用途ヘリコプター「UH-1J」か「UH-1H」です?  左側には、救助用ホイストが装備されています。
 右側には担架が設置されています。  「89式5.56mm小銃」です。
 エアガンと比較すると金属製で重厚ですが、意外と軽い感じがしました。
 「対人狙撃銃」です。
 実物に手を触れたのは初めてです。(感動)
 「対人狙撃銃」を構える まひろ~さん。
 写真はマスクをしました。
 「5.56mm機関銃」です。
 ベルギーで開発された「MINIMI 軽機関銃」をライセンス生産したものです。
 カバーを開けて見せてもらいました。
 スプリングが1本と内部機構は単純です。
 「110mm個人携帯対戦車弾」です。
 ドイツで開発された「パンツァーファウスト3」をライセンス生産したものです。
 「RPG-7」に似ていますが、ドイツ製だけに精練されたデザインです。
 元がドイツ製だけあって、安全装置は「H&K」製の銃器に似ています。
 案内係の自衛官が、発射機と弾頭部を分離して見せてくれました。
 「110mm~」を構える管理人
 重心が前寄りですが、標準器には目盛りが付いているので狙い易い感じがしました。
 「84mm無反動砲」です。
 スウェーデンで開発された「カールグスタフ」をライセンス生産したものです。
 砲身にはライフリングが刻まれています。
 標準器はアイアンサイトで単純です。
 旧式ですが、様々な弾種が選択できます。
 「01式軽対戦車誘導弾」です。
 ミサイルは発射後に目標を自動追尾し、トップアタック攻撃も可能、タンデム弾頭で高い攻撃力を備えています。
 イラク派遣のニュース映像で数多く見られた「軽装甲機動車」です。
 防弾装甲を備えています。
 「93式近距離地対空誘導弾」です。
 携行型の「91式携帯地対空誘導弾」を車載用にしたものです。
 ミサイルの先端部には、カメラが搭載されています。
 チャフやフレアなどの妨害にも強い誘導装置を備えています。
 「81式短距離地対空誘導弾」です。
 名前の通り、93式よりも旧式ですが、射程距離は長いです。
 「多連装ロケットシステム自走発射機 M270」です。
 通称名は「MLRS(マルス)」
 ロケット弾の威力は凄まじく、アメリカ軍が湾岸戦争で使用したクラスター弾は、イラク兵から「鋼鉄の雨」と恐れられました。
 コクピットの様子です。  迫力あるリアビュー
 「88式地対艦誘導弾」です。
 地上発射型の対艦ミサイルです。
 ミサイルは大型で、約150km先の艦艇を攻撃できます。
 特科連隊の主要装備である「155mmりゅう弾砲」です。
 英独伊共同開発の「FH70」をライセンス生産したものです。
 ハンドルを軽々と回して砲の旋回をしていました。
 「82式指揮通信車」です。  82式指揮通信車のバリエーションの一つの「化学防護車」です。
 車体後部には、放射線や化学剤の検知器などが装備されます。
 「92式地雷原処理車」です。
 地雷原を広範囲に爆破処理するためのロケット弾を搭載します。
 対空レーダ装置です。
 右側は「JTPS-14」、左側は「JTPS-9」です。
 「94式水際地雷敷設装置」です。
 海岸線に地雷(機雷)を敷設して、上陸侵攻部隊を阻止するための装備です。
 全長は11.8mですが、随分と大きな感じを受けます。
 水陸両用車で、荷台部分に機雷を搭載します。
 「坑道掘削装置」です。
 陣地構築などでトンネルを掘る装置です。
 「野外手術システム」です。
 「高機動車」です。
 兵員輸送を主な目的としていますが、120mm迫撃砲の牽引や対空ミサイル装備型、通信機搭載型などの多くのバリエーションがあります。
 「偵察用オートバイ」です。
 国産のオフロードバイクを陸自仕様にしたものです。
 「野外炊具」を使用して芋煮を作っています。
 お昼には無料で振る舞われましたが、式典終了後に向かうと長蛇の列で食べ損ないました。
 燃料欠乏のため、ベルリン市街に埋設されたオストヴァルトゥルム(嘘)
 「81式自走架柱橋」です。
 河川などに迅速に橋を架ける装備です。
 74式戦車が通過できる強度があります。
 設置された架柱橋です。
 橋上からは、会場の様子が見通せました。
 架柱橋の上から見た式典会場です。
 間もなく観閲式が始まります。
 格納庫には、空挺装備などが展示されていました。