陸上自衛隊 令和元年度富士総合火力演習(教育演習・夜間演習)見学記録

 第8ページでは、対人狙撃、対戦車火力、ヘリコプター火力、対空火力を紹介します。 初めに、対人狙撃銃の射撃を紹介します。  対人狙撃銃は、狙撃手と観測手の2名が1組となり、遠距離の人員などに対する精密な射撃が可能ですが、様々な気象の影響を受けやすいため、狙撃には高い射撃技術が求められます。
 狙撃班は、会場右側に配置しています。  観覧席からは見えませんが、スクリーンで射撃の様子が上映されました。
 右側の矢印が射手、左側の矢印が標的の位置です。 射手と標的の距離は約800mですが、非常に遠いことが感じられると思います。 通常の小銃射撃は、約200~300mの距離で行われます。
 目標は車両に乗車している人員です。 この写真は、望遠で撮影した写真を大幅にトリミングしました。 遠く離れており、小さな標的です。  命中して、標的は破壊されました。
 続いて、対戦車火力である01式軽対戦車誘導弾の展示です。  96式装輪装甲車と軽装甲機動車が登場しました。
 01式軽対戦車誘導弾は、様々なプラットホームから射撃できるので、乗車したまま構えています。   誘導弾は自動的に目標を追尾して命中するので、射撃後、速やかに離脱して、敵からの反撃を防ぐことができます。
 軽装甲機動車の様子です。  射撃には、目標を高い位置から追尾するダイブモード、概ね水平に飛翔する低伸弾道モードの2種類の飛翔モードが選択できます。
 96式装輪装甲車は、ダイブモードで射撃しました。  誘導弾は発射後、上昇しました。
 標的手前で急激に高度を下げて命中しました。  軽装甲機動車は、低伸弾道モードで射撃しました。 誘導弾のブースターは、斜め後方に向いているので、射手が後方爆風を受け難くなっています。
 誘導弾は低い位置を飛翔したので、カメラで追うことが難しく、撮影を続けることができませんでした。  標的に命中しました。
 続いて、ヘリコプター火力の展示です。  対戦車ヘリコプター AH-1Sと観測ヘリコプター OH-6Dが登場しました。 初めに登場したAH-1Sは、対戦車ミサイルを射撃しました。
対戦車ミサイル TOWを発射した様子です。
 命中直前の様子です。 標的の中央の赤色の点はミサイルです。 この画像は、陸上自衛隊Webサイトで映像配信された動画の一部を切り取って掲載しました。  対戦車ヘリコプター AH-1Sが離脱します。
 観測ヘリコプター OH-6Dが離脱します。  次に登場したAH-1Sは、20mm機関砲を射撃しました。
20mm機関砲を射撃する様子です。
 赤色に発光した曳光弾が、目標に命中する様子です。  続いて、対空火力の紹介です。 会場に87式自走高射機関砲が登場しました。
 動作展示を行いました。 87式自走高射機関砲は、近距離の低空以下の高度における目標に対処します。  左の台に登場した2両が射撃します。
 合計4門の35mm機関砲の連射は、大量の発射煙を発しました。 排莢される35mm機関砲の薬莢の大きさも感じられると思います。 次のページに続きます。