陸上自衛隊 令和元年度富士総合火力演習(教育演習・夜間演習)見学記録

 第11ページでは、後段演習の様子を紹介します。 後段演習は「島嶼部における統合運用による各種作戦の様相」を展示しました。  後段演習開始時の会場の様子です。
 12式地対艦誘導弾です。  火力戦闘指揮統制システムです。
 03式中距離地対空誘導弾です。  ネットワーク電子戦システムの電子戦装置IV型です。 まだ出展できる資料が見当たらないので、防衛装備庁ホームページから引用しました。(https://www.mod.go.jp/atla/index.html)
 電子戦装置II型です。  電子戦装置III型です。
 会場右側には、地上レーダ装置です。  会場左側には、捜索標定レーダ装置です。
 中距離多目的誘導弾です。  本年度の後段演習は、スクリーンの映像が多用されたので、初めて見る方には分かり易く説明されたと思います。 しかし、写真で説明することは難しいため、大幅に要約しました。 政府は新たな防衛計画の大綱等で、真に実行的な防衛力として「多次元統合防衛力」を構築することとしています。
 スクリーンの写真は不鮮明なので、YouTube 陸上自衛隊広報チャンネルの映像から引用して説明します。 領域横断作戦とは、陸・海・空の従来の領域の能力と、宇宙、サイバー、電磁波の新たな領域における能力とを緊密に連携させ、相乗効果を発揮させる戦い方です。  統合による情報収集の説明です。 自衛隊は各種自体にシームレスに対応するため、平素から陸・海・空自衛隊が統合による警戒・監視を実施しています。
 航空自衛隊のF-2戦闘機です。 AWACSを護衛したり、自ら情報収集も行います。  F-2が上空を飛行していますが、雲が厚く見えません。
 海上・航空自衛隊の航空機や陸上自衛隊の部隊により、日本に接近する敵の航空機や艦船の動向及び電波情報の収集を24時間体制で行います。  映像には装備品の説明が加えられています。 電子戦部隊のネットワーク電子戦システムは、平素の段階から広域に展開することにより、電波情報などを継続的に収集し、警戒・監視を実施します。 電子戦部隊は電磁波作戦を実施し、電磁波領域での優勢を獲得します。
 即応展開部隊による展開の様子です。 島嶼部に対する敵の攻撃侵攻を早期に察知したならば、統合・共同による反撃体制を確立するため、海上・航空優勢を確保しつつ、敵に先んじて即応機動連隊などを統合輸送により迅速に展開します。  会場左側から16式機動戦闘車が登場しました。 統合輸送により、即応機動連隊が島嶼部に展開した設定です。
 会場右側から16式機動戦闘車、96式装輪装甲車、19式装輪自走155mmりゅう弾砲が登場しました。  96式装輪装甲車が3両です。
 19式装輪自走155mmりゅう弾砲です。 即応機動連隊の火力支援中隊を増強するため配属された設定です。 後段演習では会場を通過しただけでした。
 統合による対艦・対舟艇戦闘の様子です。 敵は侵攻ための船団を前進させました。 海・空自衛隊と連携しつつ、地対艦誘導弾を用いて、敵の驚異圏の外から攻撃します。  統合による対艦戦闘を実施します。 火力戦闘指揮統制システムは、陸・海・空自衛隊からの射撃目標情報を収集・処理・伝達すると共に、火力戦闘の指揮統制をします。
 16式機動戦闘車には捜索のための各種センサが装備されています。 先に紹介した地上レーダ装置、捜索標定レーダ装置、中距離多目的誘導弾のレーダなどにより、接近してくる敵艦船・敵舟艇などの情報を収集します。  F-2が空対艦誘導弾により敵駆逐艦を攻撃した設定です。 雲が厚いのでF-2は見えません。
 海上自衛隊が護衛艦が対艦攻撃します。  敵は地対艦誘導弾の発射を妨害するため、巡航ミサイルを発射しました。 これに対し、航空自衛隊のレーダサイト等からの情報を陸上自衛隊の対空システムで共有し、03式中距離地対空誘導弾で対処します。
ネットワーク電子戦システムが陣地変換します。
 ネットワーク電子戦システムは3台登場しましたが、陣地変換の様子は2台しか撮影できませんでした。  12式地対艦誘導弾が共有した情報により、陣地変換をして対処します。
 火力戦闘指揮統制システムです。  03式中距離地対空誘導弾です。 次のページでは対着上陸戦闘を紹介します。