航空自衛隊 第56回松島基地航空祭見学記録


 2011年1月8日(土曜日)


 静岡県の熱海温泉に観光旅行に行く序でに、航空自衛隊浜松広報館を見学してきました。
 浜松広報館は、航空自衛隊浜松基地の一角にあり、装備品などを展示する「資料館」、航空自衛隊の活動状況が上映される「全天周シアター」、多くの航空機が展示された「展示格納庫」で構成されています。

 館内の主な展示品を簡単に紹介すると、退役した多くの航空機や装備品などが展示されており、一部の機体のコクピットには搭乗することもできます。
 全天周シアターの入場整理券は、1回の入館につき1枚が交付されます。
 プラネタリウムのドームのような直径15メートルもある半円形のスクリーンに、迫力ある映像が上映されます。
 展示格納庫には「フライト・シュミレータ」があります。
 実際に訓練に使用されていた実物が転用されており、映像や設定は一般向けに変更されています。
 難易度は「初級」、「中級」、「上級」から選択でき、初級と中級は離着陸などの飛行体験ですが、上級では空戦が発生します。
 ミサイルは4発搭載ですが、全段撃ち尽くしても時間が経てば回復し、バルカン砲の弾数は無制限、敵機の飛行も甘くなっており、初心者にも楽しめるように配慮されていると思います。

 今回は写真の枚数が多いので、2ページに分割して、第1ページには展示資料館1階・2階、第2ページには展示資料館3階、展示格納庫、屋外展示場を中心に紹介します。
 航空機や装備品などの名称は、広報館の案内板やホームページに掲載されているものを使用しました。

 浜松広報館のホームページは、こちらです。
   http://www.mod.go.jp/asdf/airpark/
退役したブルーインパルスの「F-86F」がモニュメントとして使用されています。

 エアーパークの全景です。
 左側の建物が「展示資料館」、中央の円筒型の建物が「全天周シアター」、右側が「展示格納庫」です。
 正面入口前に展示された「F-104J 戦闘機」です。
 当時は「最後の有人戦闘機」とも言われていました。
 入口を入ると、アメリカ空軍のアクロバットチーム「サンダーバーズ」所属の「F-16」の模型が展示されていました。
 2004年に浜松基地で展示飛行を行いました。
 受付を通り過ぎて、すぐ内側にウェルカムボードがあります。
 初めに「展示資料館」から見学することになります。
 「F-2」の試験機「XF-2」です。
 鮮やかなカラーリングです。
 「XF-2」は全ての試験を終了した後、「F-2」として三沢基地に配備されました。  「F-2」の兵装の模型です。
 一部しか写っていないものもありますが、写真奥側から対艦ミサイル「AAM-3」、「ASM-1」、誘導爆弾、通常爆弾、対空ミサイル「AIM-7F」です。
 「F-2」の開発経緯が説明されています。
 配備されるまでには紆余曲折がありましたが、解説は簡単にまとめられています。
 航空現況表示用コンソールです。
 自動警戒管制組織(バッジシステム)で使用されていたもので、航跡情報などを表示します。
 戦後、日本が初めて開発したジェット戦闘機「F-1 支援戦闘機」です。
 昭和52年から平成18年まで運用されました。 
 後方から見た「F-1」です。
 垂直尾翼には第3飛行隊の部隊マークが描かれています。
 コクピット前部には、各種受信機などが収納されています。
 コクピットです。  コクピット後方には各種電子機器が収納されています。
 20mm機関砲の弾薬箱です。
 装填方法の注意事項が、事細かに説明されています。
 「F-1」の右側上面です。
 「F-2」と比較して主翼の位置が高く、幅は短いです。
 主脚の状況です。
 油圧パイプや配線が並列に走っており、二重系統なっています。
 エンジンは少し斜め下方に向いているのが特徴です。
 「T-4 練習機」のジェットエンジンです。
 一部がカットされており、構造を説明しています。
 「F-104J」に搭載されていたジェットエンジンです。
 展示資料館2階西側の様子です。
 航空機の模型などが展示されています。
 ブルーインパルス50周年記念の展示品です。
 航空機に搭載される自動操縦系統、電気系統、航法系統です。
 各機器はユニット化されています。
 こちらは火器管制や通信機器です。
 サバイバルキットの一部です。
 かなり古い物に見えます。
 古めかしいので、表示された文字を確認しました。
 写真右側 : 昭和46年製の海水脱塩剤です。
 写真左側 : 平成6年製の救命糧食で1缶に5食分が入っています。
 展示資料館2階東側です。
 対空機関砲や誘導弾の模型などが展示されています。
 ドイツのラインメンタル社製20mm機関砲です。
 後継機種の選定のために導入したものですが、採用されませんでした。
 発射速度では「VADS」に劣ります。
 Flak38の血統を受け継ぐようなデザインです。
 ジョイスティック型のコントローラーで、スイッチ類も少なくシンプルです。
 対空機関砲「VADS」です。
 こちらも20mm
 現用型とは形状が随分と異なります。
 各種航空機搭載兵器です。  80式空対艦誘導弾です。
 ペトリオットの防空システムの模型です。  91式携帯地対空誘導弾です。
 少ないですが、銃器類も展示されています。   各種レーダー、通信機材搭載車両の模型です。