海上自衛隊 護衛艦「もがみ」見学記録

 2023年8月6日(日曜日)

 山形県の酒田北港で一般公開された護衛艦「もがみ」を見てきました。

 護衛艦「もがみ」は、令和4年4月28日に就役したばかりの新造艦です。
 この艦艇の特徴は、従来の小型護衛艦に掃海機能を備えた多目的艦で、ステルス性を備えた独特な外観をしており、少ない乗員で運用できるように省力化が進められました。
 前型の「あぶくま型護衛艦」と比較すると、主砲が76mm砲から127mm砲に大型化し、近接対空兵器がCIWSからSeaRAMに強化され、ヘリコプター格納庫が装備されています。

 前年に開催されたフリートウィークでは、「もがみ」と同型艦「くまの」が初めて一般公開されましたが、見に行くことはできず、今回が初めての見学となりました。

 画像や文面の一部は、海上自衛隊のホームページなどから転載しました。
 海上自衛隊ホームページ
  https://www.mod.go.jp/msdf/

護衛艦もがみ型 (FFM"MOGAMI"Class)
基準排水量
3,900t
馬 力
70,000PS
機関形態
COGAG(2軸)
乗 員
約90名
速 力
約30ノット
主要寸法
長さ 133m、幅 16.3m、深さ 9m
主要兵装
62口径5インチ砲 1基、SeaRAM 1基、遠隔管制機関銃 2基、SSM装置 1基、VDS、TASS 1式、対機雷戦用ソーナー 1式、UUV 1機、USV 1艇、簡易型機雷敷設装置 1式、哨戒ヘリコプター 1機、VLS装置 1式など
同型艦
1「もがみ」、2「くまの」、3「のしろ」、4「みくま」、5「やはぎ」、6「あがの」
護衛艦の主要要目と写真は、海上自衛隊のホームページから転載しました。

   
  
 この夏、福島県と隣県で開催された海上自衛隊の艦艇一般公開です。 特務艇「はしだて」と最新型のイージス艦「はぐろ」は乗船したことがないので、是非行きたいところでしたが、8月6日しか都合が付きませんでした。
 会津若松市から酒田港は、とても遠く、4時間近く掛かる見込みです。 この夏、護衛艦を見られる唯一の機会だったので、出掛けることにしました。  午前4時30分頃、自宅を出発して、会津縦貫北道路を北進しました。 帰路は観光しながら日本海自動車道を南下して、常磐自動車道を東進しました。
 午前8時20分頃、会場付近に到着しました。 快晴で気温が上昇しそうです。  会場の様子が見えません。
 開場前に護衛艦の外観を見られればと思いましたが、良好な場所を見つけられませんでした。  午前8時30分頃、会場に入りました。 陸上自衛隊の装備品展示も行われましたが、最後に見ることにしました。
 早くから並んだので、まだ混雑していません。 この日の酒田市の最高気温は34.5℃でしたが、日差しが強く、既に最高気温に近く感じました。  会場に入ります。 艦艇一般公開でも手荷物検査があります。 艦上・艦内は狭いので、カメラと飲料水しか携行しませんでした。
 一般公開開始5分前です。  まだ混雑が少ないので、艦内見学の後、護衛艦の外観を見ることにしました。
 午前9時00分に一般公開が開始されました。 タラップまでの距離を見ると、待ち時間は少なそうです。 前年に「護衛艦いずも」を見学した時には、整理券入手に約1時間、乗艦待ちに約1時間も掛かりました。  午前9時12分頃、乗艦しました。
 ヘリコプター格納庫の様子です。  格納庫上に設置された着艦誘導灯と対艦ミサイル防御装置です。
 ステルス性を向上させるため、監視カメラには、敵艦などが発射した電波を乱反射させるための反射板が取り付けられています。  アンテナなどの小さな装備にも反射板が取り付けられています。 見学コースは、ヘリコプター格納庫から艦内左舷の通路を通って前部甲板に出て、艦内右舷の通路を通ってヘリコプター格納庫から後部甲板に至ります。
 後部甲板の様子です。 後部甲板は見学順路の最後になります。  ヘリコプター着艦拘束装置です。
 後部甲板の周囲にも反射板が設置されています。 ヘリコプターの発着艦時などは、外側に倒すことができます。  反射板の内側に様々な装備が設置されており、独特な構造です。 次のページに続きます。