三沢基地航空祭2011見学記録


 2011年9月4日(日曜日)


 青森県三沢基地航空祭を見学してきました。
 三沢飛行場は、民間飛行場、航空自衛隊、アメリカ空軍が共用する飛行場であり、航空自衛隊唯一の日米共同使用航空作戦基地です。
 アメリカ軍が駐留しているので、航空自衛隊とアメリカ軍の航空機が展示された他に多くのイベントが行われ、規模の大きな航空祭でした。
 東日本大震災で被災を免れたブルーインパルスのアクロバット飛行も披露されました。

 今回は、写真の枚数が多くなったので、2ページに分割しました。
 1ページには地上展示機など、2ページにはイベントなどを掲載します。
 実際には、写真は詳細に撮影してきたのですが、大幅に抜粋しています。
 展示機などの詳しい説明は省いているので、興味があれば他のHPを参考にして下さい。

 航空自衛隊三沢基地のホームページにも航空祭の記事が掲載されています。
    http://www.mod.go.jp/asdf/misawa/index.html
 東日本大震災の大津波によって、ブルーインパルスが配属されている松島基地は甚大な被害を受けましたが、機体は九州新幹線全線開通イベントに参加のため松島基地を離れており、被災を免れていました。
 震災後は、8月の千歳基地航空祭を始めに展示飛行を再開しています。

 メインゲート前の様子です。
 来場者は10万人と発表されていますが、早い時間から開門を待っていたので、混雑はありませんでした。
 ゲート内には、三沢基地に配備されているアメリカ空軍第35戦闘航空団(35FW)のモニュメントが建てられていました。
 日米共同使用航空作戦基地を象徴するアメリカ空軍「F-16」と航空自衛隊「F-1」のモニュメントです。  飛行展示が開始されるまでの間、装備品展示を見て歩きました。
 航空自衛隊の待機車1号から3号です。
 車内には、折り畳み式2段ベッドや台所用品などが設置されており、ペトリオットシステムと共に運用されます。
 航空自衛隊の地対空ミサイル「ペトリオット・システム」です。
 現存する地対空誘導弾の中では、最も優れたシステムといわれています。
 「ペトリオット・システム」の電源車(EPP)です。
 ガスタービンジェネレーター2基を搭載しており、システムに電源を供給します。
 「ペトリオット・システム」の発射器(LS)です。
 ミサイルの射程距離は100数十kmと言われています。
 「ペトリオット・システム」のアンテナ・マスト・グループ(AMG)です。
 高射群内の通信網を構成します。
 航空自衛隊の81式短距離地対空誘導弾です。
 写真右側 : 81式短距離地対空誘導弾車両
 写真左側 : 射撃統制装置搭載車両
 81式短距離地対空誘導弾は、主に基地防空用として、短距離防空を担当します。
 「20mm対空機関砲(VADS-1改)」です。
 基地防空の最終段階を担当します。
 航空自衛隊の「軽装甲高機動車」です。
 「大型破壊機救助消防車(A-MB-3)」です。
 全備重量は42tにもなります。
 同型車両は、東日本大震災で発生した福島原発事故において、原子炉を冷却するために派遣されました。
 災害派遣に使用された航空自衛隊の「20tトレーラー」と「油圧ショベル」です。  アームには巨大な爪(グラップル)を装着しており、瓦礫撤去などが行えます。
 豪雪地帯の滑走路を除雪するため、航空自衛隊では様々な除雪車を装備しています。  格納庫内に展示された航空自衛隊の戦闘機「F-2B」です。
 「F-2」のコクピットは撮影禁止となっていることもありますが、ここでは制限されていませんでした。  「F-2B」のコクピットです。
 ホームページに掲載するため、写真の一部を加工しています。
 エプロンの地上展示機を紹介します。
 航空自衛隊の輸送ヘリコプター「CH-47J」です。
 機内が公開されていました。
 航空自衛隊の中等練習機「T-4」です。  信頼性・整備性の高い純国産の練習機です。
 ブルーインパルスも専用機として採用されています。
 航空自衛隊の戦闘機「F-2B」です。
 多目的なミッションに運用可能で、航空自衛隊の戦闘機の中では唯一、高い対艦・対地攻撃能力を備えています。
 アメリカ軍の「F-16」をベースに開発されているので、外見は酷似しています。
 垂直尾翼には東日本大震災復興支援の特別塗装が施されていました。  航空自衛隊の早期警戒機「E-2C」です。
 機体上部にレーダードームを装備しており、地上レーダーの死角を補完します。
 海上自衛隊の対潜哨戒機「P-3C」です。  航空自衛隊の戦術輸送機「C-130H」です。
 アメリカ製で多くの国で使用されています。
 航空自衛隊の中型輸送機「C-1」です。  海上自衛隊の哨戒ヘリコプター「SH-60J」です。
 陸上自衛隊の多用途ヘリコプター「UH-1J」です。  陸上自衛隊の観測ヘリコプター「OH-6D」です。
 機体にはシャークマウスが描かれていますが、視界を遮るマーキングなので、航空祭限定の仕様と思われます。
 陸上自衛隊の観測ヘリコプター「OH-1」です。  陸上自衛隊の対戦車ヘリコプター「AH-1S」です。
 航空自衛隊の救難ヘリコプター「UH-60J」です。  航空自衛隊の救難捜索機「U-125A」です。
 航空自衛隊の飛行点検機「U-125」です。  航空自衛隊の「T-400」です。
 輸送機・救難機等基本操縦練習機として使用されています。
 航空自衛隊の主力戦闘機「F-15J」です。  航空自衛隊の偵察機「RF-4E」です。
 F-2は、本年9月に生産を終了しました。
 F-2の生産終了により、50年以上続いた国内の戦闘機生産は途絶えるため、技術基盤の低下が懸念されています。
 最前列には多くの見学者が陣取っているので、写真撮影は難しいです。  滑走路に並べられたブルーインパルスです。
 遠方から撮影した1号機です。  アメリカ空軍の「F-16」です。
 F-16の最新型と思われます。 
 アメリカ空軍?の「UC-12F」です。
 軽輸送機などの目的で使用されています。
 アメリカ海軍の対潜哨戒ヘリコプター「SH-60B」?です。
 機首先端に装備されたセンサー・カメラ類です。  「SH-60F」?です。
 空母「ジョージ・ワシントン」の艦載機です。
 アメリカ空軍の戦闘爆撃機「F-15E」ストライク・イーグルです。
 航空自衛隊のF-15と外見こそ似ていますが、全くの別物と言える程の改良が施されています。
 アメリカ海軍の艦上戦闘攻撃機「F/A-18E」スーパーホーネットです。
 「F-14」の退役後、空母艦載機の主力を担っています。
第195戦闘攻撃飛行隊で、空母「ジョージ・ワシントン」の艦載機です。
 アメリカ空軍の輸送機「C-17A」グローブマスターIIIです。
 人の大きさと比較して機体の大きさが感じられます。
 機内を見学することができました。  最大積載量は77tにもなります。
 M1戦車1両を輸送できます。
 貨物満載時の重量は260tを越えます。
 未整地滑走路での離着陸にも耐えるため、車輪は巨大です。
 エンジンも大きいです。