陸上自衛隊 下志津駐屯地創設57周年記念行事 つつじ祭り見学記録


 第3ページでは、装備品展示や広報史料館などを公開します。
 訓練展示終了後に、会場では装備品展示が行われました。
 低空レーダ装置「JTPS-P18」です。
 アンテナを展開した状態です。
 低空域全周の目標を監視し、師団対空情報処理システムや地対空誘導弾に情報を伝送します。
 必要な機能が一車搭載されているので、機動性に優れます。
 「03式中距離地対空誘導弾射撃用レーダ装置・空中線部」です。  レーダ装置・信号処理部からコードが接続されていました。
 レーダー装置に必要とする操作人員は5名です。
 「03式中距離地対空誘導弾射撃用レーダ装置・信号処理部」です。  軽装甲機動車です。
 車内が公開されており、乗車することもできました。
 「81式短距離地対空誘導弾(C)」です。
 (C)とは、改良型のC型誘導弾を意味します。
 現在は、後継型の11式短距離地対空誘導弾の配備が進められています。
 目標の電子妨害等の種別によって、誘導方式の異なる光波弾と電波弾を選択して発射する選択できます。
 左側には訓練弾(電波弾用)、右側には訓練弾(光波弾)が装填されています。
 「81式短距離地対空誘導弾射撃統制装置」です。  射撃統制装置1台で発射装置2台を運用します。
 同時多目標に対処できます。
 「野外炊具1号」です。  「1t水タンクトレーラ」です。
 人命救助システムの分隊用器材です。
 阪神・淡路大震災の教訓に基づき整備された災害派遣専用器材で、エンジンカッター、油圧式ジャッキ、ピストン式破壊工具、油圧式カッター、チェーンソー、医療セット、簡易トイレAセットで構成されています。
 こちらは小隊用器材です。
 エンジン削岩機、エアージャッキ、手・ウインチ、背負い式消火ポンプ、作業用照明具です。
 「改良ホーク発射機」です。  基本設計が半世紀近く前のものなので、運用には多くの装置や機材を必要とします。
 「改良ホーク中隊指揮装置」です。
 改良ホーク改善III型中隊の射撃指揮所として、射撃に必要な器材を遠隔操作します。
 「2・1/2t発電機トレーラ(2輪)」です。
 レーダなどの電子機器に電気を供給します。
 「地対空誘導弾ペトリオット」です。
 ペトリオットは、航空自衛隊に配備されています。
 展示されていたのは、発射器のみでした。
 第1高射群第1高射隊の装備です。
 03式中距離地対空誘導弾発射装置です。
 全長12.1m、全幅2.81m、全高4.80m、重量17.8tもあり、大きな印象を受けます。
 射撃体制時の全高は、6.57mにもなります。  「87式自走高射機関砲」です。
 74式戦車の車体を流用しているので、油圧サスペンションによって、射撃姿勢を水平に修正することが出来ます。  転輪などは74式戦車と同じですが、車体の外観からは別物のように見えます。
 74式戦車の車体との大きな変更点は、前部右側に電子機器用の発電装置が取り付けられていることです。  砲塔前部には、電子機器が配置されています。
 前面装甲は、整備や交換のためにボルト留めされています。
 高射教導隊第3高射中隊の部隊マークです。
 電子機器の放熱用のベンチレーターが付いています。
 35mm機関砲2門を装備しています。
 先端が細くテーパー付いています。
 発射速度は、2門で1分間に約1,100発にもなります。
 砲弾は砲身外側から装填します。
 訓練展示では、空包射撃をして欲しかったと思います。
 円盤形が追随レーダ、T字型が捜索レーダです。 
 四半世紀前のデジタル技術が凝縮されています。  「82式指揮通信車」です。
 「96式装輪装甲車」です。
 87式自走高射機関砲が配置されている高射教導隊第3中隊の所属車両です。
 「93式近距離地対空誘導弾」です。
 91式携帯地対空誘導弾の操作訓練用誘導弾です。  対戦車ヘリコプター「AH-1S」です。
 多くの来場者が集まっていました。
 木更津駐屯地に配置されている第4対戦車ヘリコプター隊の所属機です。  砲手席のハッチが開放されていました。
 パネルの状態が確認できます。
 各所の扉が開放されていたので、エンジンの状態も確認できました。  航空電源車と思われます。
 日産サファリが使用されています。
 観測ヘリコプター「OH-1」です。
 OH-6Dの後継機として開発された純国産機です。 
 グラスファイバー複合材を使ったローターブレード、座席の装甲化・防弾ガラス、二重の油圧・操縦系統などで生存製を高めており、自衛用として空対空誘導弾4発を装備できます。
 この駐屯地祭は、つつじ祭りの副題がついています。
 駐屯地内には、多くのつつじが植樹されていて見頃を迎えていました。
 駐屯地内にある広報史料館です。
 史料館の前には退役した装備品が展示されています。
 「35mm二連装高射機関砲(L-90)」です。
 スイスのエリコン社で開発された対空砲で、昭和41年度に運用研究用として購入され、以後配備が進められました。
 発射速度は2門で1分間に1,100発を誇ります。
 87式自走高射機関砲の主砲は、この機関砲と同等のものが搭載されています。 
 「40mm自走高射機関砲(M42)」です。
 アメリカ製の対空自走砲です。
 昭和35年に22両が供与されました。
 北海道の第7師団にのみ集中配備され、昭和50年代中頃まで使用されました。
 「75mm高射砲(M51)」です。
 アメリカ陸軍の高射砲で、ホークや35mm二連装高射機関砲が配備されるまで使用されました。
 ドラム式の給弾装置が装備されています。
 1分間に45発の発射速度で、22発を連続射撃することができます。
 地対空誘導弾「改良ホーク」です。  旧日本陸軍の25mm機関砲です。
 沖縄本島防衛に当たった独立第2大隊機関砲第103大隊が装備していたもので、昭和48年に沖縄県下で発見されたものです。
 旧日本陸軍の3式12糎高射砲の砲身です。
 現存する唯一の砲身で、2008年に横浜市で出土されたものです。
 資料館内の様子です。
 主に対空兵器や下志津駐屯地の歴史についての資料が展示されています。
 入館者が多かったので、館内の撮影は控えました。
 38式歩兵銃、44式騎兵銃、99式歩兵銃などの旧日本軍の小銃なども展示されていました。  旧軍軍服なども展示されています。