陸上自衛隊 岩手駐屯地創立55周年記念行事見学記録


 2012年6月10日(日曜日)


 陸上自衛隊岩手駐屯地で行われた創立記念行事を見てきました。
 岩手駐屯地には、第9特科連隊、第9戦車大隊、第9高射特科大隊などの部隊が駐屯しています。
 74式戦車や155mmりゅう弾砲などの重火器が配備されているので、観閲行進や訓練展示は迫力がありました。

 前日の天候は雨で、会場のコンディションは不良でした。
 当日も終始曇天で、訓練展示の途中では、雨具を必要としなかったまでも小雨に見舞われました。
 写真は全般的に暗く、雨が写り込んでいるものもあります。

 岩手県は、東日本大震災によって深刻な被害を受けています。
 内陸部の様子からは、震災の被害を伺い知ることはできませんが、式典での祝辞挨拶や広報写真展示からは、当時の壮絶な様子が感じられました。

 今回は3ページに分割して、第1ページには記念式典と観閲行進、第2ページには訓練展示、第3ページには装備品展示を中心に紹介します。

 陸上自衛隊第9師団のホームページはこちらです。
    http://www.mod.go.jp/gsdf/neae/9d/

 正面ゲートの様子です。
 左の方向には、岩手山が望めるはずなのですが、厚い曇に隠されていました。
 駐車場から会場に向かう途中、グランドに「OH-6D」が待機しているのが見えました。
 同じグランドには「UH-1」も待機していました。
 訓練展示では、偵察要員の空輸、レンジャー部隊のラペリング降下を行いました。
 左側が観閲台です。
 右側には観閲車両が並んでいます。
 会場の西側は斜面で高くなっているので、見通しは良好です。
 観閲走行に参加する車両です。
 これだけの台数が一同に整列すると圧巻です。
 手前側には74式戦車が纏まって並んでいます。  グランドは、未明までの雨で濡れています。
 陸上自衛隊の車両に使用されているオリーブドラブの塗色は、雨上がりの土色に効果を発揮しそうです。
 戦車がいっぱい !(^^)!
戦車が整然と整列しています。
 一部の74式戦車には、カムフラージュが施されていました。  96式装輪装甲車です。
 第9戦車大隊の所属車両です。
 式典の様子は省略します。
 観閲行進を前に、観閲部隊は各車両の前に整列しました。
 74式戦車の乗員も89式小銃を携行して一斉に乗車します。
 観閲行進の開始です。  先頭は、観閲部隊指揮官を務める第9特科連隊副連隊長です。
 第9特科連隊本部中隊です。  高機動車です。
 電子交換装置「JMTC-T121-B」を搭載しています。
 73式中型トラックです。
 積載装備には、水タンクなどと表示されており、除染装置と思われます。
 3・1/2tトラックです。
 第9特科連隊情報中隊です。  73式中型トラックです。
 対砲レーダ装置「JTPS-P-16」です。  敵の間接射撃の発射位置を特定します。
 前型の「JMPQ-P7」と比較して性能が向上し、自走化されています。
 3・1/2tトラック(有蓋車)です。  第9特科連隊第1大隊です。
 第9特科連隊第1大隊本部管理中隊です。  第9特科連隊第1大隊第1中隊です。
「155mmりゅう弾砲」と「中砲けん引車」です。
 第9特科連隊は、以下第1大隊第2中隊、第2大隊、第3大隊と続きますが、各大隊の編成は、同様なので省略します。  後方で待機していた74式戦車が移動を開始しました。
 第9高射特科大隊です。  本部管理中隊です。
 対空レーダ装置「JTPS-P14」です。
 第9高射特科大隊第1中隊です。
 「93式近距離地対空誘導弾」です。
 第9高射特科大隊第2中隊です。
 「81式短距離地対空誘導弾発射器」です。
 「81式短距離地対空誘導弾射撃統制装置」です。  第9後方支援連隊第2整備大隊です。
 特科直接支援中隊です。  高射直接支援隊です。
 左側は3・1/2tトラック、右側は重レッカです。
 戦車直接支援隊です。
 96式装輪装甲車、重レッカ、78式戦車回収車と重装備です。
 重レッカです。
 78式戦車回収車です。  クレーンやウインチを装備しており、故障や移動不能に陥った74式戦車の回収や応急修理を行います。
最後は第9戦車大隊です。
 大隊長車です。
 先頭の3両は、第1中隊と第2中隊の混成です。
 本部管理中隊です。
 偵察用オートバイと軽装甲機動車です。  96式装輪装甲車です。
 第1中隊です。
 多数の戦車の行進は、迫力があります。
 第1中隊の戦車には、交戦用訓練装置が取り付けられ、カムフラージュが施されています。
 砲塔後方のバスケットの形状も独特です。
 第2中隊です。  観閲走行には、13両の74式戦車が参加しました。