海上自衛隊 平成24年度自衛隊観艦式 艦艇一般公開見学記録


 横須賀では、護衛艦「あたご」の一般公開も行われていました。
 第4ページでは、護衛艦「あたご」、満艦飾や電灯艦飾などを紹介します。

 護衛艦「あたご」

 「あたご」は、海上自衛隊が建造した5番目のイージスシステム搭載護衛艦であり、「あたご」型の1番艦として、平成19年に就役しました。
 「あたご」は、優れた対空戦闘能力を有するとともに、対水上戦、対潜水艦戦においても最新の装備を導入、広範囲な任務に対応できる護衛艦です。



護衛艦「あたご」型 DDG"ATAGO"Class 177「あたご」
 基準排水量
 7,750t
 馬 力
 100,000PS
 主機械
 ガスタービン4基2軸
 乗 員
 約300名
 速 力
 30kt
 主要寸法
 165m x 21m x 12mx 6.2m(長さ、幅、深さ、喫水)
 主要兵装
 イージス装置一式、VLS装置一式、高性能20ミリ機関砲x2、SSM装置一式、62口径5インチ砲×1、3連装短魚雷発射管x2
 同型艦
 178 「あしがら」
 写真とデータは、海上自衛隊ホームページ(http://www.mod.go.jp/msdf/)から転載しました。

護衛艦「あたご」です。
 写真右側から「いなづま」、「ゆうだち」、「あたご」です。  護衛艦「いなづま」です。
 埠頭の接岸状態から後方からの撮影に制限されます。
 護衛艦「ゆうだち」です。
 「いなづま」と「ゆうだち」は、共に「むらさめ型護衛艦」の同型艦です。
 護衛艦「あたご」です。
 艦内が公開されているのは、「あたご」のみです。
 「いなづま」から乗船して「ゆうだち」を通り過ぎて「あたご」に乗船します。
 護衛艦「ゆうだち」と表示されていますが、「いなづま」の乗艦口になります。
 「いなづま」には、ハープーン対艦ミサイルではなく、国産の90式艦対艦誘導弾が搭載されています。  「いなづま」から「ゆうだち」に乗船します。
 68式3連装短魚雷発射管です。
 写真左側 : 「いなづま」
 写真右側 : 「ゆうだち」
 「あたご」の艦橋を右後方から見た様子です。
 「あたご」に搭載された90式艦対艦誘導弾です。  「ゆうだち」から「あたご」に乗船します。
 「あたご」に搭載された水上発射管(HOS-302)です。   艦橋内の通路を通って前部甲板に向かいます。
 ロープと木板を使用した縄梯子です。
 古典的に見えますが、複雑で手の込んだ作りになっています。
 前部甲板です。
 誘導弾は船体に収納されているので、整然とした感じがします。
 62口径5インチ砲です。
 口径は127mmです。
 ステルス性を確保するため、砲塔は斜めになった面体で構成されています。
 54口径5インチ砲用教練弾3型です。
 54口径と表示されていますが、「あたご」の主砲は、あらゆるタイプの現有の5インチ砲弾薬が発射できます。
 船首部分の様子です。
 垂直発射装置です。  前部の垂直発射器には、対空・対潜誘導弾、迎撃ミサイル(SM-3)を64発、後部には32発を収納します。
 艦橋です。  写真右側 : 「ゆうだち」
 写真左側 : 「いなづま」
 その向こう側に「いせ」が見えます。
 艦橋上から見た船首部分の様子です。  艦橋上から見下ろしたチャフロケットシステムの様子です。
 電波探知妨害装置です。  艦橋上から見た船体左側の様子です。
 12.7mm機関銃の銃架が設置されています。
 艦橋内の様子です。  第1レーダー室です。
 カードキーシステムで管理されており、入室は一部の乗員に制限されているようです。
     
 操舵席の様子です。  写真左側 : 電子海図装置
 写真右側 : 海図台
 翼角、蛇角、回転数、速度を示す計器類です。  一部が白紙で隠されているのが気になります。
 様々な名称の簿冊が置かれており、書類で管理されていることが伺えます。
  
 写真左側 : 艦長席
 写真右側 : 艦長席の前方の窓から見た景色です。
 放射線検知装置遠隔表示器です。
 NBC兵器から防御する装置が備えられています。
 化学剤検知器遠隔警報パネルです。
 戦闘態勢表示盤です。  救命無線機「RRC-22C」です。
 カバーには、電池交換日が表示されています。
 船内の多くの場所には救急のうが置かれています。
 応急用の医療用品が入っており、負傷者を応急処置した後、医務室に搬送します。
 通路脇に置かれた木材やれん状吊架です。
  
 戦闘指揮所(CIC)です。
 戦闘情報の中枢であり、入室は厳しく制限されています。
  
 護衛艦「あたご」の艦名は、京都府にある「愛宕山」が由来です。
 艦内神社は、愛宕神社が祀られています。
  
 場所によっては、壁や廊下は白塗りで蛍光灯も明るく、狭いことを除けば地上の建物との差異は無いように思えます。  操縦室兼応急指揮所です。
 主機に関する操作盤です。  応急監視制御盤です。
 様々な機器の作動状況が表示されます。
  
 写真左側 : 火工品庫散水用電動元弁
 写真右側 : 先任海曹事務区画
 医務室です。
 後部甲板の様子です。  航空機格納庫です。
 格納庫にはヘリコプター1機を収容できますが、垂直発射器を装備しているので狭く感じられます。
 写真左側 : 「ゆうだち」
 写真右側 : 「いなづま」
 「ゆうだち」のヘリコプター格納庫です。
 「あたご」と比較して広いです。
 横須賀新港埠頭での満艦飾も見てきました。
 埠頭は立入禁止になっていたので、遠くから艦艇が見られる場所を探す必要がありました。
 右側から、「はるさめ」、「おおなみ」、「たかなみ」です。
 横須賀船越岸壁での満艦飾も見てきました。
 この場所には、自衛艦隊司令部などが置かれています。
海洋観測船「しょうなん」です。
 写真左側 : 「あさゆき」
 写真右側 : 「はたかぜ」
訓練支援艦「てんりゅう」です。
 海上自衛隊の艦船と思われますが、艦番号は無く、老朽化が見られます。  観艦式の乗船場所にもなっていますが、敷地内は立入禁止だったので、遠方からの撮影のみになりました。
 日が暮れるのを待って、電灯艦飾を見てきました。
 撮影には、クロスフィルターを使用してみました。
 写真右側 : 「ちはや」
 写真左側 : 「やまゆき」
 こちらは「ひゅうが」です。
 電灯艦飾は瑞穂埠頭でも行われていましたが、早朝から歩き通しで疲れたので、ここで終了にしました。
 観光船と国際客船ターミナルビルを入れて撮影してみました。