陸上自衛隊 習志野駐屯地見学ツアー参加記録


 2012年12月2日(日曜日)


 陸上自衛隊広報センターで募集していた「習志野駐屯地見学ツアー」の応募に当選しました。
 このツアーは、第1空挺団が駐屯する習志野駐屯地の見学ツアーで、応募時に希望すれば、空挺隊員が訓練に使用する跳出台からの降下訓練を体験することもできます。

 第1空挺団は、日本唯一の落下傘部隊で、陸上自衛隊の精鋭部隊と言われています。
 高い即応力と機動性を備えており、有事や災害発生時など、あらゆる事態に迅速に対応できる能力を備えています。
 駐屯地祭や航空祭ではイベントとして、第1空挺団による自由降下傘での落下傘降下が行われることもありますが、施設見学や訓練体験の機会は非常に少ないと思われます。
 今回の見学ツアーでの降下訓練の体験は、今までに見てきた自衛隊のイベントの中で最も緊張し、最も楽しいイベントでした。

 施設内は場所によって、写真撮影が禁止されていたり、公開には適さない部分もあるので、全てを紹介することはできません。
 また、ホームページ上に他人が写っている写真を掲載することを避けるため、管理人本人が体験した写真で紹介することにします。
 今回は2ページに分割して、第1ページには午前の見学内容、第2ページには午後の見学内容を紹介します。

 陸上自衛隊広報センターのホームページはこちらです。
    http://www.mod.go.jp/gsdf/eae/prcenter/
 陸上自衛隊第1空挺団のホームページはこちらです。
    http://www.mod.go.jp/gsdf/1abnb/index.html

    
 自宅に郵送された当選案内の文書です。
 写真左側から、当選通知と案内、ツアーの予定表、跳出台からの訓練体験の注意事項です。
 このイベントの集合と解散場所は、陸上自衛隊広報センターです。
 受付開始時間は、午前7時10分からなので、早い時間に自宅を出発する必要がありました。
 今年から量産が開始された新型戦車「10式戦車」です。
 平成24年6月29日から広報センターに展示されています。
 主題から逸れますが、初めて見ることができたので取り上げることにします。
 初めて見る10式戦車に感動です。
 開館時間前なので、近くから見られくて残念です。
 真横からの撮影ですが、柱が邪魔になりました。
 開館時間前に出発するので、館内から見ることしかできません。
 砲身は90式戦車と大差は感じられません。
 量産型では、砲身先端に取り付けられた砲口照合機が右側に変更されています。
 砲塔右上部には砲手用サイト、その下には対戦車ミサイル誘導レーザーの検知装置、発煙弾発射器はモジュラー装甲に収納されていて、僅かに射出口が見えます。  12.7mm機関銃は、車長ハッチを囲むレール上に取り付けられており、全周に旋回できます。
 後部には、車長用サイトが装備されています。
 車体左後方に取り付けられた銘板です。
 4両生産された試作車両のうちの1号車と言われています。
 イベントホールでは、出発までの待ち時間に「平成24年度富士総合火力演習」のビデオが上映されました。
 ここから習志野駐屯地までは、東部方面輸送隊の隊員が運転する大型バス2台に分乗して向かいました。
 習志野駐屯地の正面ゲートの様子です。
 バス車内からの撮影なので、不明瞭な写真になってしまいました。
 駐屯地内には、幾つかの場所に分散して、多くの車両が止めてありました。
 災害派遣や有事対応のため、一部の部隊は24時間体制で待機しており、第1ヘリコプター団からヘリコプターが到着するまでの約20分間の間に出動準備が整えられるそうです。
 駐屯地で配布された第1空挺団のパンフレットです。  始めに約1時間、スライドショー型式で習志野駐屯地や第1空挺団の歴史、活動内容などについて、様々なエピソードが織り交ぜられて解説されました。
 例えば、空挺団では骨折は怪我のうちに入らず、負傷した隊員は銃剣を添え木にして固定し、訓練を継続したそうです。
 東日本大震災での災害派遣活動の様子です。
 第1空挺団は、福島第1原発から30km圏内における行方不明者の捜索活動などを行っています。
 概況説明の全てを紹介することは出来ないので、省略させて頂きます。
 概況説明の次は施設見学です。
 最初の見学場所は、模擬扉訓練場です。
 航空機の内部を模した設備を使用して、降下手順など動作を訓練します。
 UH-1訓練台です。
 退役した多用途ヘリコプター「UH-1」の機体が使用されています。
 多扉訓練台です。
 C-130訓練台です。
 C-130輸送機の座席が再現されています。
 C-130は軽物料を投下する場合、空挺隊員58名が搭乗できるようです。
 座席表には、降下を行う座席の順番が表示されています。
 降下の手順が簡単に紹介されました。
 高度約340mから降下を行い、約3秒後に空挺傘が自動で開きますが、この間に安全確認を行い、1秒で予備傘の使用を判断しなければならないようです。
 ただし、空挺傘が開かなかった例は皆無と言うことです。
 CH-47訓練台です。
 輸送ヘリコプター「CH-47」からの模擬扉訓練に使用されます。
 降下の心構え「1 確実」「2 機敏」「3 細心」「4 大胆」「5 協同」です。
 模擬扉訓練は、配当時間12時間、実施回数約100回とされています。
 操縦訓練場です。
 パラシュートの操縦方法を訓練します。
 平成12年に採用された空挺傘696MIは、吊下許容重量が増加しており、操縦性も向上しています。 
 操縦訓練は、配当時間12時間、実施回数約30回とされています。  左側の壁側部分が基本着地訓練場、右側が走行着地訓練場になっています。
 降下時は自然風によって、大きな衝撃が加わるようです。
 風速5m/sの環境下では、無風時と比較して、余分に1.5mの高さから落下する衝撃が加わります。
 吊下重量130kgの場合で解説されていますが、体重を70kgとしても、吊り下げられる部分の装備品は50kgにもなるようです。
 基本着地訓練は、1m程度の高さから飛び降りて、着地の動作を身に付ける訓練を行います。
 柔道などの格闘技の受け身のような動作を行い、着地時の衝撃を和らげます。
 こちらは、走行着地訓練場です。
 装具を着装して、移動速度を付けて着地訓練を行います。
 走行着地訓練は、配当時間4時間、実施回数約20回とされています。
 
 続いて、屋外の施設見学です。
 輸送ヘリコプター「CH-47J」の機体で、ローターは撤去されています。
 訓練に使用される機材のようです。
 C-1訓練台です。
 C-1輸送機の開発時に、強度試験機として試作された機体が使用されています。
 ローディングランプが付いているので、重物料の積み込みの訓練などに使用されているようです。  跳出塔です。
 この塔の最上階から飛び降りて、降下訓練を体験します。
 詳しくは次ページで紹介します。
 コンクリート製の構造物は、レンジャー塔です。
 古い物なので、現在は使用されていないそうです。
 現在使用されているレンジャー塔です。


 降下塔です。
 地上83メートルの高さがあります。
 実際の空挺降下は高度約340m、速度210k/mから降下します。
 東京タワーの高さを新幹線の速度で飛行する航空機から飛び降りることと同じだと例えられます。
 航空機からの降下訓練を行う前の最終的な降下訓練を行います。
 支柱の先端から下がっているワイヤーに、空挺傘と共に吊り上げられます。
 4方向に支柱がありますが、風で空挺傘が塔の方向に流されるのを防ぐため、空挺傘が塔から離れる場所を使用します。
 この円形の装具に空挺傘を取り付けて、降下塔の上まで吊り上げます。
  
 空挺傘と予備傘の装着体験をしました。
 合わせて約25kgもあるで非常に重いです。
 この場所は空挺傘の梱包を行う施設ですが、記念撮影以外の写真撮影は禁止されていました。
 昼食は隊員食堂で頂きました。(実費自己負担です。)
 味付けは良好、ボリューム満点、ご飯とお茶のおかわりは自由です。
 1日3食の食事で、3,000calになるそうです。