陸上自衛隊 新町駐屯地創設62周年記念行事(予行)見学記録


 第3ページでは装備品展示を中心に紹介します。
 装備品展示が開始されるまでの間、駐屯地内にある史料館を見学することにしました。
 史料館の近くに展示された61式戦車です。
 戦後初の国産主力戦車です。
 青空であれば、桜と戦車のコントラストが新鮮に感じられたかもしれません。
 M24軽戦車です。
 第二次世界大戦中にアメリカが開発した軽戦車で、昭和27年に供与されて、国産の61式戦車が開発されるまで使用されました。
 61式戦車と比較すると非常に小さいです。
 装甲は最も厚い部分で38mmしかなく、Ⅲ号戦車にも苦戦しそうです。
 「独立第一特車大隊 編成の地」の石碑です。
 名称からは、旧陸軍の部隊のように感じられますが、昭和27年に新町駐屯地で編成され、現在は第1戦車軍に名称を変えて、北海道北恵庭駐屯地に配置されています。
 第12対戦車中隊の前身である「第12戦車隊 編成の地」の石碑です。
 第十二対戦車隊歌の歌詞が刻まれています。
 第12対戦車隊は、昭和37年に編成されたようです。
 左側から、「74式戦車」、「V-107Aヘリコプター」、「UH-1Hヘリコプター」です。  74式戦車は、まだ新しい感じがします。
 軽装甲機動車です。
 ナンバープレートや部隊名の表示が無いことから、退役して展示された車両のようです。
 駐屯地史料館です。
 87式対戦車誘導弾の供試弾などです。
 ここでは、駐屯地史料館に展示されている一部の銃器などを紹介します。
 11.4mm短機関銃 M3A1です。
 第二次世界大戦時にアメリカが開発した短機関銃で、自衛隊にも供与されました。
 モーゼル拳銃 M1910です。
 左から「デグチャレフ軽機関銃」、「三八式歩兵銃」、「九九式短狙撃銃」、「狙撃銃 M1903A4」、「シモノフ対戦車銃 PTRS-41」、「マキシム機関銃 PM1910」、「五〇式機関短銃」です。(銃器の名称は史料館の解説のものを引用しています。)  94式自動拳銃です。
会場では、装備品展示の準備が進められています。
 浄水セット(逆浸透型)です。
 第12後方支援隊補給中隊の車両です。
 河川や湖水などの水から細菌や化学物質を濾過して、飲料水にする器材です。
 1時間に3.5tの浄水能力があります。
 野外炊具1号(改)です。  炊飯のみに限定して使用すれば、最大600人分を約25分で準備することができます。
 油圧ショベルです。
 民間用の建設機械が採用されています。
 会場に設営された野外入浴セット2型です。
  
 体験試着コーナーでは、子供に迷彩服を着せて、自衛官と一緒に写真を撮影することができました。
 モデルの隊員が所持していた89式小銃のドットサイトと20連マガジンに目が引かれました。
 ドットサイトは「89式小銃用照準補助具」の名称で調達されています。  79式対舟艇対戦車誘導弾の発射装置です。
 その名称の通り、ミサイルには対戦車用の弾頭の他に上陸用舟艇の攻撃に適した弾頭も用意されています。
 照準器です。  誘導弾を発射後、照準器が目標を捕らえていれば、誘導弾が自動的に飛翔経路を修正して目標に命中します。
 送信機です。
 照準器と2器の発射器に分電器を経由して接続されます。
 87式偵察警戒車です。
 乗員は車長、砲手、操縦手の他に偵察要員2名が乗車します。  アメリカ軍のブラッドレー歩兵戦闘車と同口径の25mm機関砲を装備します。
 個人的には、砲塔側面に対戦車ミサイルを装備したいところです。
 第12偵察隊の部隊マークと思われます。  軽装甲機動車です。
 第12偵察隊の車両です。
 重レッカです。
 第12後方支援隊第2整備中隊の車両です。
 つり上げ荷重10tの大型クレーンを装備しています。
 07式機動支援橋の架設車です。
 第12施設中隊の車両です。
 クレーンで各運搬車からパーツを降ろして連結し、対岸側に送る装置です。
 07式機動支援橋は、90式戦車の重量にも耐えることができます。
 橋梁は橋脚が無い構造なので、河川の深さや水量などの制限を受けません。
 07式機動支援橋のビーム運搬車です。
 橋体、ガイドビーム、中間ビームを運搬します。
 橋梁の骨格となるパーツです。
 これらの07式機動支援橋は、今年2月に製造された新しい装備と確認できます。
 07式機動支援橋の橋節運搬車です。
 橋体、橋節、端部橋節を運搬します。
 路面に相当するパーツです。
 07式機動支援橋は、以上の3種類の車両で運用されます。
 偵察用オートバイです。  観測ヘリコプター「OH-6D」です。
 機体前方は、上方から下方まで広い視界が確保されています。  左後方から見たOH-6Dです。
多用途ヘリコプター「UH-60JA」です。
 配備数は少なく、配備先も限られているので、実機が見られる機会は少ないです。
 陸上自衛隊仕様のUH-60JAは、東北・北海道には配備されていないようです。
 UH-60Jは、陸・海・空の3自衛隊に配備されていますが、それぞれ仕様が異なります。
 航空祭では、それぞれの機体が展示されることがあります。
 大型の排気口が目立ちます。
 高出力のジェットエンジン2機を装備しており、従来のUH-1Jよりも高い輸送能力を誇ります。
 小火器の展示コーナーです。
 89式小銃、9mm機関拳銃、12.7mm重機関銃、110mm個人携帯対戦車弾が展示されていました。
 12.7mm重機関銃です。
 混雑していたので他の装備の写真は省略します。
 高機動車の体験搭乗も行われました。
 1・1/2t救急車です。
 車内も公開されていました。
 人命救助システムです。
 災害派遣などで使用される装備です。
 野外手術システムです。
 内部も公開されていました。
 この天幕では、救急法の体験や展示が行われていました。
 以上で新町駐屯地祭予行のレポートを終了します。