防衛省・自衛隊60周年記念 航空観閲式事前公開場外見学記録


 2014年10月19日(日曜日)


 防衛省・自衛隊60周年記念航空観閲式事前公開を見てきました。
 自衛隊記念日の行事は、陸上・航空・海上自衛隊が毎年交代で開催されていますが、今年は10月26日、百里基地において、航空観閲式が行われました。

 航空祭とは異なり、一般向けに公開されるイベントでは無いので、招待者以外が会場に入って見ることはできません。
 陸上自衛隊の観閲式や海上自衛隊の観艦式は、抽選などにより、入手できるチャンスがありますが、航空観閲式の入場券の入手は、非常に困難だと言われています。

 今年は、航空自衛隊60周年を記念するイベントなので、是非とも見たいと思っていました。
 航空観閲式当日は、「MV-22オスプレイ」と「F-35モックアップ機」の地上展示が行われることや、首相や要人の警備のために、百里基地周辺は非常に混雑することが予想されたので、一週間前に行われた事前公開を見ることにしました。

 入場券が入手できない以上、基地周辺から航空機の飛行を見るしかありませんが、百里基地周辺の地理に明るい訳ではなく、好条件の撮影ポイントを知る由もないので、会場を見通すことができる茨城空港公園から見ることにしました。

 航空観閲式当日と事前公開の開催日は、百里基地周辺の大幅な交通規制が行われ、茨城空港駐車場は空港利用者以外の入場が規制されます。
 航空祭とは異なり、基地敷地内や周辺に駐車場が準備されていないので、駐車場所を探すことも困難です。

 航空自衛隊のホームページからは、YouTubeとUstreamの防衛省・自衛隊60周年記念航空観閲式の動画にリンクされているので、観閲式当日の様子を見ることができます。

 今回は3ページに分割して、第1ページには、航空祭前日の百里基地の様子、事前公開当日の観閲式開始前までの様子、第2ページには観閲式前半部分の様子、第3ページには観閲式後半部分を中心に紹介します。

 ポスターの画像は、航空自衛隊ホームページ (http://www.mod.go.jp/asdf/)から転載しました。

 事前公開前日に、百里基地周辺の主な撮影ポイントの様子を見てきました。
 始めに、茨城空港公園、茨城空港ターミナルビル送迎デッキ、滑走路北西側道路(地図上にP1からP3と示した場所)から百里基地を見た様子を紹介します。 
 午前11時40分頃の茨城空港の様子です。
 青空が広がっています。
 駐車場は非常に混雑していました。
 この中には、前日の様子を見に来た人も多かったのでは?と思われます。
 茨城空港公園に展示されたRF-4です。
 茨城空港公園の高台から見た百里基地の様子です。
 紅白幕で装飾された場所が観閲台です。
 約1.5kmの距離があります。
 F-15、F-4EJ改が並べられています。
 この日は、ブルーインパルスの予行飛行が行われたり、外来機の到着があったようですが、残念ながら撮影の機会を逃してしまいました。
 多数の燃料補給車が見えます。  茨城空港ターミナルビル送迎デッキの様子を見てみました。
 建物の屋根が張り出しているので、西側(左側)の空の見通しに難点があります。
 ブルーインパルスが見えます。
 遮蔽板を通しての撮影では、歪みや汚れ、光の反射などの影響を受けそうです。
 この場所には、脚立を持ち込むことはできないと思われます。
 観閲台付近の様子です。
 約1.3kmの距離があります。
 送迎デッキの場所は高いので、外周のフェンスが邪魔にならず、陽炎の影響も低減されます。
茨城空港公園よりも近くから見えます。
 場所によっては、旅客機が視界を遮ります。  T-4が離れた場所に駐機されていました。
 格納庫は特設施設として使用されるので、暫くの間は屋外に保管されるのかもしれません。
 滑走路北西側で、地図上にP1で示した場所です。
 フェンスの高さはギリギリです。
 観閲台までの距離は、約1.2kmあります。
 陽炎が発生しているので、地上展示機の撮影には適さないようです。
 南側はフェンスで遮られてしまいます。  地図上にP2で示した場所です。
 多くの自動車が駐車していましたが、車中泊して翌日を待つと見られる人もいました。
 この道路は、当日、車両進入禁止に規制されますが、それ以前に混雑して入ることができなそうです。
 フェンス沿いの空き地は、土が盛られて高くなっているので、フェンスが邪魔になりません。  U-125AとUH-60Jが見えます。
 普段から設置されている機材なのかは分かりません。
 遠方にはF-104のモニュメントの一部が見えます。
 地図上にP3で示した場所です。
 北西側道路の北端ですが、フェンスが高いので、脚立が無いと基地内を見通すことができません。
 滑走路までの距離が近く、主 要な部分を見渡すことができます。
 茨城空港ターミナルビルの北東側は、観閲台から近いのですが、私有地になっていたり、路上駐車による通行妨害などで、近隣居住者への迷惑を掛けないように避けることにしました。
 茨城空港公園であれば、屋外トイレも設置されており、コンビニにも近く、全周の見通しも良好なので、当日はこの場所から見ることにしました。

 ここからは、事前公開当日について紹介します。
 午前7時40分頃の茨城空港の様子です。
 まだ太陽が低く、逆光なので、基地の様子を撮影する環境下にはありません。
 陽が昇れば温かくなったのですが、まだ気温は低く、長時間待ち続けるには、ある程度の防寒対策が必要です。
 T-4が飛行していました。
 まだ空には明るさが足りないので、暗い写真になってしまいます。
 観閲台付近の様子です。
 地上展示機が並べられていますが、逆光がキツイので、太陽が昇ってから紹介します。
 午前7時45分頃、ブルーインパルス6号機が着陸しました。
 近くまで接近してくれれば、機体番号も読み取れます。  百里基地から西側上空を飛行するT-4ですが、順光であれば、良好な写真が撮影できました。
 茨城空港駐車場を走行する百里基地所属の1・1/2tトラックです。
 外周のパトロールなのかもしれません。
 午前8時45分頃の茨城空港公園の様子です。
 観客が集まり始めました。
 陸上自衛隊のCH-47が到着しました。
 まだ、基地の西側から南側にかけての撮影条件は好転しません。
 観客席には、多くの招待者が集まっています。
 軽装甲機動車の他、96式装輪装甲車まで動員されています。  軽装甲機動車がパトロールをしています。
 普段は、業務車や1・1/2t トラックが行っていたと記憶しています。
 C-130Hが着陸します。
 逆光なので、以後は着陸の様子は省きます。
 C-130Hは、2機が着陸しました。
 C-1が着陸しました。
 C-1は2機が着陸しました。
 航空自衛隊のCH-47が到着しました。
 CH-47は4機が着陸しました。
 陽が昇ってきたので、会場の様子を会場北側からの順番で紹介します。
 左側から、F-15、F-4EJ改、E-767、C-1、U-4、U-125A、T-400、CH-47です。
左側から、F-2(機体の一部)、F-15、SH-60、P-3C、AH-64D(ロングボウ・アパッチ)、AH-1S、UH-1、C-130Hです。
 航空自衛隊の移動部隊による観閲走行に使用される車両です。
 左側はペトリオット、中央には路面清掃車など、右側は管制部隊や気象部隊の車両と思われます。
 左側には、E-2Cの機体一部が見えます。
 先程着陸したC-1、C-130Hです。
 F-15、F-2、F-4EJ改などです。
 この機体は、地上滑走展示や飛行展示を行いました。
 RF-4、F-4EJ改です。
 この機体は、飛行展示などを行いました。
 大型破壊機救難消防車が任務後退したようです。
 右側は、今年3月に百里基地に配備された新型車両です。
 旅客機が着陸しました。
 機体にはアニメ「ONE PIECE」が塗装されています。
 C-1が着陸しました。
 撮影環境が好転してきました。
 UH-60JAが到着しました。
 会場では、観閲式開始前に航空中央音楽隊による音楽演奏も行われましたが、ここからでは、その様子を窺うことはできません。
 EC-225LPとUH-60JAが到着しました。
 陸上自衛隊の特別輸送ヘリコプター「EC-225LP」です。
 国賓や内閣総理大臣等の輸送に使用される機体なので、当日は首相が搭乗して会場に着するものと見られます。
 後続のUH-60JAは護衛機と見られます。
 EC-225LPの仕様は非公開となっているようですが、限定的な防弾装備や携帯型地対空ミサイルからの防御装備は搭載されているのかもしれません。
 多くの警護車両が並んでいます。
 天候状態が良くなってきました。
 次のページでは、観閲式の様子を紹介します。