陸上自衛隊 平成27年第1空挺団降下訓練始め見学記録


 2015年1月11日(日曜日)


 平成27年第1空挺団降下訓練始めを見てきました。
 このイベントは、新年に入って一番最初に一般公開される自衛隊のイベントであり、第1空挺団の1年間の安全を祈願して実施されています。

 このイベントについて、陸上自衛隊のHPに掲載された記事から転載して紹介すると
 『1月11日(日)、習志野演習場において、第1空挺団の年頭行事である「平成27年降下訓練始め」が中谷防衛大臣の視察の下に行われました。
 「島嶼防衛」をテーマに、人員約300名、航空機約20機及び車両約50両が参加し、我が国領土内の島嶼に対する敵国の武力侵攻に対し、陸・海・空自衛隊統合で空挺作戦を行い、当該島嶼を確保するという想定で訓練展示が行われました。 』
と説明されています。

 当日は約15,000人もの来場者があり、混雑しました。
 冬季の屋外イベントであり、非常に冷え込むことが懸念され、十分な防寒対策で臨みましたが、幸いにも晴天で温暖な気候に恵まれました。

 訓練展示では、C-1中型輸送機から20名もの隊員がパラシュート降下を行い迫力があり、10式戦車や攻撃ヘリコプター「AH-64D」などの配備数の少ない装備も参加しました。

 今回は4ページに分割して、第1ページには訓練展示開始までの会場の様子、第2・3ページには訓練展示、第4ページには訓練展示と装備品展示を中心に紹介します。

 ポスターの画像は、第1空挺団のホームページ(http://www.mod.go.jp/gsdf/1abnb/index.html)から転載しました。

 習志野演習場正門の様子です。
 日の出前ですが、続々と自衛隊の車両が会場に入って行きます。
 午前6時30分頃ですが、この時既に80人くらいの長い列ができていました。
 開場までは長い待ち時間になりました。
 その間、様々な車両が到着しました。
 NBC偵察車も参加するようです。
 第102特殊武器防護隊の車両です。
 午前8時頃、開場しました。
 開場時間は午前8時30分なので、それまでの間、演習場内の手荷物検査場前で待つことになりました。
 手荷物検査場の近くには、巨大な建造物がありましたが、用途は分かりません。
 遠くには、習志野駐屯地の降下塔が見えます。  準備運動をしています。
 地面に転がったりしているので、空挺降下を実施する隊員と思われます。
 88式地対艦誘導弾も参加するようです。  対戦車ヘリコプター AH-1Sです。
 まだ太陽が低いので、撮影方向によっては暗い写真になってしまいます。
 AH-64Dも撮影したのですが、真っ暗な写真だったので省きました。
 AH-1Sは2機が到着しました。  多用途ヘリコプター UH-1Jです。
 機関銃架が取り付けられています。
 観測ヘリコプター OH-1です。  輸送ヘリコプター CH-47が4機到着しました。
 機体底部には吊り下げ装置が見えます。  手荷物検査場から会場までの距離は約1.2kmあります。
 無料シャトルバスが運行されていましたが、会場までの道程を施設や装備などを見ながら歩くことにしました。
 着陸したAH-64DとCH-47です。  地上移動局衛星通信装置 J/VRC-601です。
 航空自衛隊第1高射群第1高射隊の車両です。
 習志野駐屯地には、第1空挺団の他に第1高射隊などの部隊が配置されています。
 ペトリオットシステムのレーダー装置とアンテナ・マスト・グループが見えます。  10式戦車2両と74式戦車1両が見えました。
 訓練展示や装備品展示に参加します。
 小さいな写真なので分かり難いのですが、89式装甲戦闘車、多連装ロケットシステム自走発射機M270、03式中距離地対空誘導弾発射器などが見えます。
 訓練展示には、多種多様な装備が参加しました。
 第1空挺団の装備品展示会場です。
 13式空挺傘主傘や13式空挺傘予備傘などの新型装備も展示されています。
 偵察用オートバイ、軽装甲機動車、120mm迫撃砲RTです。
 見学場所を確保するために先を急ぎます。
 会場中央に近い一般見学席には、既に多くの来場者が集まっています。
 シャトルバスを利用していれば、この場所から見られたのかもしれません。
 来賓見学席の様子です。  大型映像装置が設置されており、訓練展示開始までの間、第1空挺団の東日本大震災での活動内容や部隊紹介などの映像が放映されていました。
 会場に向かって右側の様子です。
 とても広いので、写真を3分割にして会場の様子を紹介します。
 中央に1・1/2tトラックが小さく見えるので、会場の広さが感じられると思います。
 訓練展示では、敵側が配置します。 
 会場中央の様子です。
 会場左側の様子です。  会場設営などに使用される車両と思われます。
 会場では火工品の設置が行われています。
 訓練展示開始までは、2時間以上の時間があるので、会場の様子を見ながら、開始時間を待つことにしました。
 火薬類の運搬を明示する標旗が取り付けられているので、火工品などを運搬しているものと思われます。
 遠くには、C-1中型輸送機が飛行しており、訓練展示までの間、上空で待機しています。  96式装輪装甲車です。
 車体前部中央に赤色のマークが表示されていますが、これは訓練展示で敵役を務めることを示しています。
 航空自衛隊の消防車です。  消防車が放水しています。
 訓練展示では、この付近で派手に火工品が爆発しました。
 除染車です。  除染車も放水しています。
 空気が乾燥しており、火工品の爆発による枯れ草への引火を防止するものと見られます。
 擬装を施した重迫牽引車と120mm迫撃砲RTです。  89式装甲戦闘車です。
 訓練展示の準備が着々と進められています。
 1・1/2tトラックです。  人力で燃料携行缶に入った水を散水しているものと見られます。
 小さいので見え難いのですが、白色の気球が打ち上げられています。
 定期的に打ち上げられており、風向きや風速などを観測しているものと見られます。
 赤色の気球は目立ちます。
 風で流されていないので、ほぼ無風の気象状況です。
 上空を飛行するボーイング787です。
 成田国際空港までの距離は約30kmなので、まだ上昇途中です。
 空気は澄んで青空が広がっています。
 P-3Cが会場に向かってきました。
 会場上空を旋回しました。  CH-47も飛び立ちました。
 間もなく、訓練展示が開始されます。
 遠方には、擬装を施した隊員が見えました。
 小銃を携行しているので、訓練展示に参加する部隊と見られます。
 訓練展示開始の約10分前です。
 訓練展示に先立って、1名の隊員が試験降下を行いました。
 落下傘を操縦することなく降下を実施し、風向きや風速を観測します。
 UH-1から降下した瞬間です。  茂みがあるため、着地の様子は見えません。
 次のページでは、訓練展示の様子を紹介します。