陸上自衛隊 第6師団創立53周年・神町駐屯地創立59周年記念行事見学記録


 第4ページでは、戦闘訓練展示後に行われた装備品展示を中心に紹介します。
 戦闘訓練展示終了後の様子です。
 軽装甲機動車の上部ハッチから01式軽対戦車誘導弾を構えています。
 こちらの隊員は、89式5.56mm小銃を構えています。
 降車戦闘を行った隊員です。
 訓練展示の突撃部隊は、神町駐屯地の第20普通科連隊が行いました。
 74式戦車は後進して会場から撤収しました。
 訓練展示終了後は、観閲台直近の招待者席が一般入場者にも開放されました。
 高い位置からは会場全体が見渡せます。
 撤収作業を進める155mm榴弾砲です。  装備品展示の開始まで時間があったので、会場付近を見て歩きました。
 第6通信大隊の装備で、通信関連機器が搭載されたシェルタと思われます。
 会場後方に開設された救護所です。  会場では、第6師団が保有する装備品の紹介が行われました。
 会場に着陸する「UH-1J」です。
 後に、この場所で行われた装備品展示で公開されます。
 大量の砂埃を巻き上げました。
 装備品紹介が開始されました。
 最初は87式偵察警戒車です。
 一部の装備品は、動作展示を行いました。
 25mm機関砲の仰角は高く、限定的な対空射撃能力を備えていそうです。
 次は93式近距離地対空誘導弾です。  発射機を遠隔操作しました。
74式戦車の登場です。
 姿勢変更を行いましたが、スピーカースタンドが邪魔になってしまいました。
 車体を左側に傾けた状態です。
 車高を下げた状態です。
 車高を上げた状態です。  81式短距離地対空誘導弾です。
 ここから紹介する装備品は、動作展示を行わずに簡単な紹介のみで通過しました。
 155mm榴弾砲です。
 自走して会場を通過しました。
 重量は約9tもあるので、補助動力装置が装備されて無ければ、不整地の陣地に展開する作業は、大変な労力がかかるものと思われます。
 他の同クラスの牽引式榴弾砲でも、移動用のエンジンを搭載したものがあります。
 NBC偵察車です。  92式地雷原処理車です。
 96式装輪装甲車です。  軽装甲機動車です。
 装備品展示の準備が進められています。
 装備品紹介に参加した装備は、会場に展示されました。
 先程着陸した多用途ヘリコプター「UH-1J」です。
 機内に搭乗することもできました。
 軽装甲機動車です。  できるだけ車両に近付いて、広角で撮影しています。
 歪みが生じて不自然な感じがしますが、来場者が写り込むことを避けました。
 96式装輪装甲車です。  第6師団の隷下部隊で配備されているのは、大和駐屯地に配置されている第6戦車大隊と戦車直接支援中隊だけかもしれません。
 92式地雷原処理車です。  施設科が保有する装軌車両の中では、圧倒的な存在感があります。
 施設科部隊が配置されている駐屯地祭では、必ずと言っていい程、訓練展示に登場して見せ場を作っています。
 NBC偵察車です。
 生産数は非常に少なく、配備先も限られているので、見られる機会は少ないです。
 車体上部左側には、熱源探知装置・IRカメラが装備されています。
 この装置は、NBC偵察車が調達される以前に製造されたことが表示されているので、別な用途に使用されていた機材を流用して取り付けたものと思われます。
 恐らくは、全国でもこの1台のみかもしれません。
 2年前の駐屯地祭で展示された車両と同じものです。
 第6特殊武器防護隊に配備された1台目の車両かもしれません。
 第6特殊武器防護隊の部隊マークと思われます。
  
 熱源探知装置・IRカメラです。
 昨年12月、福島県の吾妻山では火山性地震が増加し、噴火警戒レベルが引き上げられました。
 今年1月22日には吾妻山の噴火に備えて、福島駐屯地で関係機関との防災会議が開催されましたが、この装置は遠距離から熱源を探知する能力があり、火山活動の監視にも応用できるとして、この会議の場で公開されています。
 テレビ番組では、自衛隊のスゴい乗り物ランキング第1位に番付されたようです。  155mm榴弾砲です。
 装備品に触れることはできませんが、写真を撮影する目的であれば、周囲を立入禁止に規制された方が有り難いです。  砲尾付近の様子です。
 81式短距離地対空誘導弾です。  発射機に誘導弾を装填する動作は独特ですが、動作展示も行って貰えればと思います。
 訓練弾(光波弾用)が装填されています。  訓練弾(電波弾用)です。
 目標のジャミングの状況によって、妨害を受け難い誘導方式の弾種を選択することができます。
 93式近距離地対空誘導弾です。
 発射機には訓練弾が装填されています。
 発射器には8発が搭載できますが、個人携行型地対空ミサイルを原型としているので、小型に纏まっています。
 87式偵察警戒車です。  調達数は多くはなく、配備先も限られていますが、装輪車両で輸送が容易なためなのか、見られる機会は多いです。
装備品展示の最後は、74式戦車です。
 新防衛大綱では、戦車の定数を大幅に削減して、北海道と九州に要約する計画です。
 第6師団は機動師団に改編される予定なので、開発中の火力戦闘車が優先して配備されるのか? それとも改編は遅滞するのか? 予見できませんが、個人的には当分は74式戦車を見ることができると楽観視しています。
 12.7mm重機関銃です。
 105mm砲の擬製弾です。  鹵獲したT-55戦車です。(嘘)
 グランドの端に設置された平面画で、訓練用の標的なのかもしれません。
 戦車体験搭乗の様子です。
 写真を確認する限りでは、8両が使用されていました。
 体験搭乗の様子です。
 96式装輪装甲車の体験搭乗も行われました。  74式戦車と96式装輪装甲車は、第6戦車大隊の装備です。
 体験搭乗に使用された台数は、大和駐屯地の駐屯地祭よりも多い感じがします。
 最後は防衛館を紹介します。  防衛館の前には、120mm迫撃砲RTが展示されていました。
 まだ現用装備であり、このように展示されていることは珍しいと思います。
 防衛資料館に展示された油彩画「陸上自衛隊 第六師団」です。
 東日本大震災での災害派遣活動で、犠牲者に黙祷を捧げる様子が描かれています。
 震災での第6師団の不眠不休の救護活動に感謝して寄贈された作品です。
 館内の一室の様子です。
 一部の展示品のみを紹介します。
 九六式六分儀改一です。
 アメリカに戦利品として渡りましたが、終戦から51年後に返還されたものです。
 戦艦長門に装用されていたものと推測されています。
 九三式改無線電信機です。
 戦艦から掃海艇まで共通して使用されていた無線機です。
 山形県の郷土部隊、陸軍歩兵第三十二連隊の説明です。  第三十二連隊は、沖縄戦に参加しています。
 現地徴募の軍民を合わせて約5,000人の兵力を持っていましたが、生き残りは僅か200人余にまで消耗しており、三分の二は傷病兵だったそうです。
 以上で神町駐屯地祭のレポートを終了します。