アメリカ海軍 ヨコスカフレンドシップデー2015見学記録


 ミサイル駆逐艦マスティン(DDG-89)は、アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦の39番艦として建造され、平成15年7月26日にカリフォルニア州サンディエゴにて就役しました。
 現在は第7艦隊隷下の第15駆逐艦隊に所属し、横須賀基地に配備されています。
 艦名はアメリカ海軍に功績を残したマスティン家の4名の海軍将校から命名されています。
 アメリカ海軍で同名の艦艇は2隻目であり、初代はシムス級駆逐艦の5番艦として建造され、第二次世界大戦中は太平洋戦域で活躍し、13個の従軍星章を受賞しました。
アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦マスティン
(DDG"Arleigh Burke"Class destroyer Mustin)
排水量
9,200t
動 力
LM2500ガスタービンエンジン4基
シャフト2基、可変ピッチプロペラ2基
乗 員
将校32名・下士官300名
主要寸法
全長約155m、全幅約20m、喫水(航行時)約9.3m
兵 装
Mk.41垂直発射システム96セル、トマホーク巡航ミサイル、スタンダード艦対空ミサイル、垂直発射魚雷、発展型シー・スパロー・ミサイル、Mk.46/Mk.54軽量型魚雷、5インチ62口径Mk.45MOD4軽量砲、バルカン・ファランクス近接機関砲
艦載機
Mk.-60R哨戒ヘリコプター2機
一般公開されたミサイル駆逐艦マスティンです。
データの一部はパンフレットから転載しました。 

 第2ページでは、ミサイル駆逐艦マスティンを紹介します。
 乗艦時に頂いたパンフレットです。
 初めに外観の様子を紹介します。
 船首部分ですが、錆が目立ちます。
 Mk.45 5インチ砲です。  艦橋とマストの様子です。
 海上自衛隊のこんごう・あたご型護衛艦は、アメリカからイージスシステムの技術供与を得て建造されています。
 外観は似ていますが、細部を比較して見ると幾つかの点で違いが見られます。
 艦橋を右前方から見た様子です。  艦橋を右後方から見た様子です。
 衛星通信アンテナです。
 しらね型護衛艦にも同型のアンテナが装備されています。
 SPY-1D多目的レーダーです。
 M240機関銃が設置されていました。
 給弾されていないので、警戒体制を誇示する目的で設置しているのかもしれません。
 艦橋に表示された文字や記号ですが、意味は分かりません。
 AN/SLQ-32電子戦装置です。  第15駆逐艦隊のマークです。
 Mk.38 25mm機関砲です。
 艦橋左右に合計2門が装備されています。
 M2ブラッドレー歩兵戦闘車の主砲と同等の威力を持ち、主に小型艇などの水上目標に使用されます。
 マスティンには、ハープーン艦隊艦ミサイルが搭載されていません。
 艦橋と後部構造物の間に設置された機材で、発射器のように見えますが、用途は分かりません。
 後部構造物の様子です。
 Mk.32 短魚雷発射管です。  Mk.15 20mm機関砲を1門装備しています。
 ヘリコプター格納庫の屋上には、小銃とハンドガンを携行した乗員が警戒しています。  携行しているのは、M-16系小銃です。
 ヘリコプター格納庫後部には、12.7mm重機関銃が設置されていました。  後方から見た様子です。
 乗艦場所の様子です。
 乗艦の待ち時間は、35分くらいでした。
 乗艦時の注意事項です。
 後部甲板から見た12号バースの様子です。
 空母が停泊する埠頭ですが、今年5月18日にジョージ・ワシントンがアメリカに帰航したので、見ることができませんでした。
 ヘリコプター甲板の様子です。
 格納庫はヘリコプターを2機収容できるので、あたご型護衛艦と比較して大きいです。  右側の格納庫から入ります。
 格納庫内の様子です。  着艦拘束装置と思われます。
 カバーが掛けられており、艦載機のMH-60R シーホークヘリコプターの説明板が置かれていました。
 天井まで様々な収納箱が重ねられています。
 何が入っているのか気になりますが、箱に表示された文字からは推測できません。
 中央のダクトからは、冷気が吹き出しています。
 エアコンの冷却能力は強力に感じました。
  
 格納庫の前部です。
 この先は狭い通路になっているので、人の流れが停滞しています。
 格納庫前方から通路に入り、階段を上って右舷甲板に出ます。
 右舷甲板にはボート2艘とクレーンなどが設置されています。  Mk.32 短魚雷発射管です。
 発射管内部の様子です。  海上自衛隊の多くの護衛艦も、同じ仕様の魚雷発射管を装備をしています。
  
 記念写真の撮影コーナーです。  写真左側 : 食糧や物資などを受け取るためのステーションです。
 写真右側 : 艦橋後部から左舷甲板を通り、船首に向かいます。
 通路脇には、ヘルメット型が積み重ねられていました。  通路の様子です。
 艦橋左側を通って船首に向かいます。
  
前部甲板に装備された12.7mm重機関銃座です。
足下を防護するためにSTRIKE FACEが設置されています。
コンクリートブロックのような感触の素材です。
 STRIKE FACEの裏側に貼付された文字です。
 危険レベルは12.7mm徹甲弾のようです。
 基地に目を向けると多くの支援艦艇が停泊していました。
 海上に浮かんだ建物のような船舶です。
 U.S. NAVY YR95と表示されているので調べてみたところ、作業施設や宿泊施設とも言われているようですが、正確なところは分かりません。
 Mk.41垂直発射システムの説明です。
 乗員は記念写真の撮影にも応じていました。
 前部甲板には32セル、後部構造物にあ64セル
 収納されているミサイルは、RIM-66 SM-2 スタンダード艦対空ミサイル、RUR-5 垂直発射魚雷、RIM-162 発展型シー・スパロー・ミサイル、BGM-109 トマホーク巡航ミサイルです。
 Mk.45 5インチ砲です。
 この砲には、元海軍将校H.C.Mustinの妻の名前から"Lucky Lucy"と命名されているようです。
 127mm62口径の対艦・対空・対地用の多用途砲で、あたご型護衛艦も装備しています。
 射程距離:10海里以上、発射速度:毎分20発、砲弾重量:32kg、砲身長:7.87m、砲重量:28.9tです。
 船首の様子です。
 洋上給油装置です。  艦橋右側の通路を通って下艦します。
 見学コースはこれで終了ですが、希望すれば記念写真を撮影してもらえました。
 記念写真の撮影コーナーです。
 折角なので撮影してもらいました。
 プレートの一番上の写真は艦長で、他の写真は当艦の士官と思われます。
 午後2時15分ころの様子ですが、乗艦待ちの列はありませんでした。
 最終乗艦時間を過ぎていたのかもしれません。
 会場を後にして、ヨコスカ・サマーフェスタに向かうことにしました。
 アメリカ的なデザインの横断幕です。
 住民への節電・節水を呼びかける内容です。
 横須賀基地も三沢基地のようにアメリカ本土のような街並みをしています。
 横須賀基地は旧日本海軍の施設でした。
 敷地内には幾つもの塞がれた壕の跡が見られ、中には改修されて現在も使用されているような施設もありました。
 退場口のウォンブルゲートの様子です。  ゲートの前には錨が展示されていました。
 以上でヨコスカフレンドシップデーのレポートを終了します。