三沢基地航空祭2015見学記録

 三沢基地航空祭のレポートの最終ページです。
 午前最後の飛行プログラム、模擬対地攻撃/VADS模擬射撃が開始されます。
 20mm対空機関砲(VADS)の射撃準備が整いました。
 模擬対地攻撃には、4機のF-2が参加します。  F-2が離陸します。
 悪天候のため、飛行中のF-2の撮影は難しいので、VADSを中心に撮影することにしました。
 F-2は爆撃の実施を仮定した機動飛行を行います。
 VADSはF-2を敵航空機と仮定して、対空射撃を実施するという想定です。
 正面から敵航空機が接近してきます。
射撃の様子です。
大量の薬莢が勢い良く排出されています。
 後方からの撮影になってしまいました。
 右方向から撮影できれば、排莢や発射煙の様子を収めることができ、迫力ある写真になったかもしれません。
 飛行展示を終了したF-2が着陸します。
 薬莢と分離したベルトを回収しています。  口径が20mmともなると薬莢も大きく、空砲の薬莢は実弾と異なって長めです。
 1箱には100発が収納されるようなので、多くの空砲が使用されたことが分かります。
 1・1/2tトラックが登場して、VADSの撤収作業が進められます。  牽引作業を進める様子です。
 撤収作業の合間にC-130Hが着陸しました。  VADSが撤収します。
 写真の下方には細かい粒のような物が写っていますが、射撃で発生した空砲の一部や燃焼火薬などです。
 撤収後、路面清掃車が清掃します。
 VADSの射撃位置付近を路面清掃車が清掃しています。  航空機のジェットエンジンに異物が吸い込まれると、故障や事故に繋がる危険性があるため、清掃が徹底されます。
 この格納庫では、誘導弾などの装備品展示や弾薬搭載しゃ下が展示されました。
 雨に濡れて気力が低下していることと、昨年撮影しているので、今回は省略します。
 F-2Aです。
 弾薬の搭載・卸下の作業の様子が展示されました。
 F-16です。
 アメリカ軍も弾薬搭載しゃ下を行いましたが、降雨のために格納庫内は混雑しており、撮影できませんでした。
 F-2には、90式空対空誘導弾と93式空対艦誘導弾が搭載されています。
 93式空対艦誘導弾をしゃ下する様子です。
 混雑のため、近くから見ることができませんでした。
 93式空対艦誘導弾の重量は、約530kgもあるので、リフト車両を使用します。
 90式空対空誘導弾をしゃ下する様子です。  90式空対空誘導弾の重量は、約91kgなので、4人掛かりで外します。
 格納庫では、搭載作業としゃ下作業が繰り返し行われました。
 地上展示機の紹介を続けます。
 海上自衛隊の哨戒機 P-3Cです。
 アメリカ空軍の軽輸送ヘリコプター「UH-1N イロコイス」です。
 混雑しているので、機体全体を写真に収めることができません。
 アメリカ空軍の軽輸送機「C-12 キングエアー」です。  アメリカ空軍の戦闘機「F-15C イーグル」です。
 嘉手納基地に配備されている第67戦闘飛行隊の機体です。
 機体の下には、雨宿りのため多くの人が集まっています。  コクピットの左下に表示されたキルマークです。
 この機体は、湾岸戦争時の1991年に、イラク軍のミラージュF-1を2機撃墜しています。
 F-16 ファイティングファルコンです。  写真上側のミサイルはAIM-120C、写真下側はAIM-120Bです。
 2発のミサイルはフィン(羽根)の形が異なりますが、AIM-120CはF-22 ラプターの胴内格納庫に収納できるようにするため、幅を短く改良したようです。
 小直径爆弾 GBU-39と思われます。
 重量約130kgの精密誘導爆弾で、パイロン1器に4発が搭載されています。
 F-16は、目的に応じて様々な兵器や電子機器などを選択できます。
 近接航空支援機「A-10C サンダーボルトII」が2機展示されました。
 アメリカ海軍の電子戦機「EA-18G グラウラー」です。
 機密性が高いためなのか、他の展示機とは異なり、機体に近付くことはできません。
 EA-18Gの性能は未知数ですが、模擬戦闘訓練では、ステルス戦闘機「F-22 ラプター」を撃墜したことがあるそうです。
 午後最初に行われた飛行プログラム、F-16による機動飛行です。
 降雨のため、撮影は諦めました。
 機動飛行を終了してエプロンを移動する様子です。
 降雨の中でも、F-16の機動飛行は行われました。
 引き続き地上展示機を紹介します。
 アメリカ海軍の対潜哨戒機「P-8 ポセイドン」です。
 アメリカ海軍の輸送機 UC-12Fです。  アメリカ海兵隊の輸送機「MV-22 オスプレイ」です。
 東北地方での公開は今回が初めてとあって、周辺は特に混雑していました。
 詳しくは、このページの最後に紹介します。
 アメリカ空軍の輸送機「C-130H ハーキュリーズ」です。  C-130Hのプロペラです。
 オーストラリア空軍の戦術輸送機「C-130J スーパーハーキュリーズ」です。  C-130の新型であり、C-130Hとはプロペラの形が異なります。
 中型輸送機「C-27 スパルタン」です。
 オーストラリア空軍の航空機が、国内で展示されることは非常に珍しいことのようです。
 カンガルーのマークが表示されています。
 アメリカ空軍の早期警戒管制機「E-3B セントリー」です。  アメリカ空軍の空中給油・輸送機「KC-135R ストラトタンカー」です。
 悪天候のため、ブルーインパルスの飛行展示は地上滑走に変更されました。
 それでも多くの観客が集まっています。
 最後の飛行プログラム、F-2の機動飛行です。
 この頃には、会場を歩き回り疲れていたので、雨を避けて格納庫内から見ていました。
 これが今年最後に見る飛行展示となりました。
 過去の航空祭では、降雨のために悔しい思いをしたことがありましたが、悪天候の中でも飛行展示の実施に踏み切ったことには感謝します。
 アメリカ空軍の無人偵察機「RQ-4 グローバルホーク」です。
 昨年の航空祭に引き続いて、2度目の一般公開です。
 全ての飛行プログラムが終了したので、周囲は閑散としています。
アメリカ空軍の戦略爆撃機「B-52H ストラトフォートレス」です。
全長は約49mもあり、非常に大きく感じられます。
 主翼幅は約56mもあります。
 離着陸する様子は、迫力があったことと思われます。
 アメリカ本土のマイノット空軍基地に配備されている第69爆撃飛行隊の機体です。
 アメリカ軍は、この航空祭のために嘉手納基地などの国内数ヶ所の基地をはじめ、アメリカ本土や韓国から展示機を集めています。
 主翼の両端は下がっているので、滑走路に接触しないように車輪が装備されています。
 巨大な主翼は滑走路脇の誘導灯に接触する虞があるため、離着陸の際には一時的に撤去されたそうです。
 翼下のパイロンには、227kg通常爆弾を左右合計18発搭載できます。
 胴内には84発が搭載できるようなので、最大で108発の爆弾を搭載できることになります。
 また、搭載兵器は巡航ミサイルや対艦ミサイルなども選択できます。
 最後は、アメリカ海兵隊の輸送機「MV-22 オスプレイ」です。
 混雑は無くなってきたものの、オスプレイの周囲にはまだ多くの観客が集まっています。
 1機は機内を公開していましたが、長い列ができていたので諦めました。
 機内は思っていたよりも狭く、人員や物資輸送が主体となり、車両や重火器の積載は不可能だと感じられました。
 1機はローターを傾けた状態で展示されていました。  希少な機会なので、是非、機内を見たかったのですが、雨天のため気力が湧きませんでした。
 陸上自衛隊はオスプレイを発注済みなので、近い将来、駐屯地祭でも一般公開されるものと期待しています。
 沖縄県の普天間基地に配備されている第262海兵中型ティルトローター飛行隊の部隊マークです。  もう1機はローターを垂直にした状態で展示されていました。
 主翼とエンジン基部の様子です。  真横から見た様子です。
 今回は残念ながら、降雨のために良好な写真を掲載できませんでしたが、最後まで閲覧して頂き、ありがとうございました。
 以上で三沢基地航空祭のレポートを終了します。