陸上自衛隊 大和駐屯地創立60周年記念行事見学記録

 第4ページは、体験搭乗や装備品展示を中心に紹介します。
 折角の機会なので、74式戦車に体験搭乗しました。
 体験搭乗の様子です。
 ここでは、体験搭乗中の写真撮影は可能でした。
 搭乗中に一眼レフカメラを構えるのは適切ではないと判断して、コンパクトカメラで撮影しました。
 体験搭乗場所の様子です。
 74式戦車1両には10名が体験搭乗できますが、戦車大隊が配備されている駐屯地の強みで5両が使用されました。
 一度に50名が搭乗できたので、待ち時間はそれ程長くはありませんでした。
 体験搭乗場所近くに置かれていた車両です。
 フロントガラスには、不要決定承認済と表示されていたので、廃棄待ちのようです。
 色褪せた塗装の状態などから、長い期間使用されたように見えます。
 一部の部品が外されており、部品取りに使用されたのかもしれません。
 会場では装備品展示が行われました。
 装備品展示で74式戦車が信地旋回を行った場所です。
 地面が大きく削られています。
 多用途ヘリコプター「UH-1J」です。
来場者の多くは、74式戦車の体験搭乗に集まっているので、閑散としています。
天候さえ良ければ、良好な写真が撮影できたと思います。
92式地雷原処理ローラを取り付けた74式戦車です。
調達数が少ない上に、展示される機会も少ない装備です。
 正面から見た様子です。  支柱は前方に湾曲しており、ローラは一箇所のみで支柱に固定されています。
 取付部に加わる爆発の衝撃を緩和させるための構造のように見えます。
 片方にローラが4枚並んでいます。
 90式戦車用の地雷原処理ローラは5枚組みローラであり、その重量は11.7tもあります。
 74式戦車の重量は約38tなので、非常に重いことが分かります。
 感圧式地雷の他、車両の接近を感知して爆発する磁気反応地雷も処理できます。
 対戦車地雷の爆発に耐え得る堅牢さが感じられます。
 車体と地雷原処理ローラの取り付け部分です。
 全ての74式戦車に装着できる訳では無く、取付基部を装備した専用型に限られます。
 地雷が爆発すると上部に跳ね上がり、衝撃を緩和するようです。
 車体前部にはバンパーのようなものが取り付けられています。
 銘板です。
 何故なのか左右の製造番号が異なります。
 155mm榴弾砲です。
 混雑していなかったので、細部まで撮影できるチャンスでしたが、
この駐屯地の主役は74式戦車なので、次の機会にしました。
 防衛館です。
 館内の様子は省略します。
 防衛館の近くには、退役した装備が展示されていました。
 105mm榴弾砲です。  75式自走155mmりゅう弾砲です。
 M24軽戦車です。
 第二次世界大戦中にアメリカ軍が開発した軽戦車です。
 自衛隊にも多くが供与されましたが、61式戦車の配備が進むと共に退役しました。
 61式戦車です。
 戦後初の国産戦車で現在は退役しており、多くの駐屯地に展示されています。
 後方には、観測ヘリコプター OH-6Dが展示されていましたが、混雑していたので省略します。
M24軽戦車と61式戦車の大きさを比較してみました。
M24軽戦車の重量は18.4t、61式戦車は35tあります。
 大和町役場と大衡村役場に臨時駐車場が開設されましたが、臨時駐車場と駐屯地間の
シャトルバスとして、3 1/2tトラックが使用されていました。

第6師団のホームページでは、大和駐屯地祭の開催を記念して、期間限定で訓練風景の写真が公開されました。
今回は訓練展示の写真が撮影できなかったので、一部を転載することにしました。
転載した写真は、隊員の顔にマスクし、トリミングと縮小の加工をしています。
出展元の第6師団のホームページはこちらです。
    http://www.mod.go.jp/gsdf/neae/6d/
訓練中の74式戦車ですが、専門誌に掲載されている写真と同等の迫力があります。
カムフラージュの草木を取り除けば、今回の装備品展示に登場した状態と差異はありません。
悪天候の中での訓練のようです。
バスケットに乗車しているのは、訓練支援隊員かと思われます。
実弾か訓練弾を装填して走行中です。
12.7mm重機関銃には、対空射撃用の環型照準具が取り付けられています。
射撃訓練の様子です。
訓練展示の空包射撃では、同様の写真を撮影することは難しいです。
今回の駐屯地祭の観閲行進の写真です。
同じ戦車の写真を掲載していますが、撮影場所の制約や機材の性能、撮影技術が劣るので及びもしません。
以上で大和駐屯地祭のレポートを終了します。