航空自衛隊 松島基地復興感謝イベント見学記録

 2016年8月28日(日曜日)


 松島基地復興感謝イベントを見てきました。
 航空自衛隊松島基地では、平成23年に発生した東日本大震災による大津波によって、甚大な被害を受けましたが、復旧作業や津波対策の工事が進められたことから、6年ぶりに航空祭が開催されることになりました。

 今回のイベントは、震災前に開催された航空祭よりも縮小されましたが、ブルーインパルスやF-2の飛行展示、ブルーインパルスJr.の走行展示、装備品展示などが行われ、遜色の無い内容でした。
 震災発生の約7ヵ月前の平成22年8月22日に開催された第56回松島基地航空祭では、約65,000人が来場者しましたが、今回は大規模地震の発生に備えて、10,000人の招待者に制限して開催されました。

 松島基地がある宮城県東松島市は、東日本大震災の震源地から近く、甚大な被害を受けましたが、東松島市のホームページによると、震災による被害状況は、平成28年1月13日現在
市内での遺体収容者   1,067人
  死者(東松島市民)   1,110人(震災関連死 66人を含む)
行方不明者     24人
家屋被害(全壊・大規模半壊・半壊)  11,074戸(全世帯の約74%)
家屋被害(一部損壊も含む)  14,580戸(全世帯の約97%)
と公表されています。
 このページの掲載にあたり、被災者の方々にお見舞いを申し上げるとともに、復興に尽力した自衛隊やボランティアなどの方々に御礼を申し上げます。

 今回は4ページに分割して、第1ページには航空機地上展示や装備品展示、第2ページにはオープニングフライトや基地防空展示、第3ページには航空学生ドリルやF-2機動飛行、救難展示、第4ページにはブルーインパルスの展示飛行を中心に紹介します。
 画像や文面の一部は、航空自衛隊松島基地のホームページ(http://www.mod.go.jp/asdf/matsushima/)から転載しました。

 松島基地では例年、ブルーインパルスの展示飛行が午前と午後の2回行われていましたが、今回は1回のみで、
開催規模が縮小されています。
 地上展示機や飛行展示は、主に松島基地の飛行隊や宮城県の関係機関などに絞り込まれていることが伺えます。
 松島基地のホームページでは、イベントの応募方法が公開されました。
 今回は入場者数が抽選で10,000人に制限されましたが、前回の航空祭の入場者数は約65,000人だったので、当選は難しいものと予想していました。
 今までの人気イベントの応募では、ことごとく落選していましたが、今回は当選することができました。
 富士総合火力演習も同日に開催されましたが、こちらは落選しました。
 当日の朝、福島市では小雨が降っていたので、展示飛行の中止が危ぶまれました。
 航空祭には、混雑を避けるために、日が昇らない暗いうちに出発するのですが、今回は混雑が少ないと見込んでいたので、明るくなってから出発しました。
 午前7時30分頃、松島基地に到着しましたが、長い入場待ちの列ができていました。
 雲は厚いのですが、幸い雨は降っていません。
 時折、F-2が上空を通過しました。  基地を北側から見た様子です。
 地上展示機が少ないように見えます。  午前8時頃、ゲートを通過しました。
 基地は広いので長い距離を歩くことになります。  左側は手荷物検査所です。
 手荷物検査所を通過後、会場に向かって歩きます。  開場時間は午前8時30分なので、会場手前で少し待ちました。
 混雑しているように見えますが、他の航空祭と比較すれば、遥かに少ないです。
 ブルーインパルスが見えました。
 発進準備を進めているようです。
 次々とF-2、U-125A、UH-60Jが離陸しました。
 まだ滑走路まで少し遠い位置です。  UH-60Jが離陸しました。
 続いて会場の様子を紹介します。
救難ヘリコプター「UH-60J」です。
開場後は、先に地上展示機を見ることにしました。
救難捜索機「U-125A」です。
 地上展示機は閑散としています。
 空いている場所には、後程U-125AとUH-60Jが展示されました。
 宮城県防災航空隊のヘリコプターです。
 機体は「ユーロコプター AS365N3+」です。
 宮城県警航空隊のヘリコプターです。
 機体は「アグスタウェストランド AW139」です。
 陸上自衛隊の多用途ヘリコプター「UH-1J」です。
空中給油・輸送機「KC-130H」です。
午前9時から機内が公開されました。
 ブルーインパルスが離陸します。  4機が連続して離陸します。
 滑走路右側は、KC-130Hが視界を遮っているので、離陸直後の様子は撮影できませんでした。
 続いて1機が離陸しました。  ブルーインパルスの前のエプロンは混雑しています。 
 航空機地上展示エリアの中央には、F-2とブルーインパルスが展示されていましたが、混雑しているので後から紹介します。  オープニングフライトまで時間があるので、A格納庫の装備品展示を見ることにしました。
 T-4が1機、F-2Bが2機展示されています。  T-4は脚作動展示を行いました。
 前方のF-2Bは兵装展示、後方のF-2Bはコクピット展示が行われていました。  兵装展示されたF-2Bです。
 左側は、空対空誘導弾 AIM-9L
 右側は、90式空対空誘導弾(AAM-3)
 左側はMJU-12フレアマガジン、右側はMJU-11チャフ/フレアマガジンと思われます。
 20mm機関砲弾です。  F-2に搭載されている20mm機関砲(M61A2機関砲)です。
 重量は約90kg、発射速度は最大で毎分6,000発です。  20mm機関砲弾の装填装置と思われます。
 用途は不明ですが、コンプレッサーか発電機のように思えます。  こちらのF-2Bでは、コクピットが展示されていますが、混雑しており、オープニングフライトを見ることができなくなるので、次に進みました。
 コクピット展示の様子です。  人命救助システムが展示されていました。
 松島基地では、東日本大震災はもとより、本年4月に発生した熊本地震にも災害派遣されています。
 左側から万能ストレッチャー、レスキューロケット、エンジンカッターです。  左側から携帯用削岩機、手動式油圧救助装置、破壊構造物探索装置、可燃ガス探知機です。
 他には作業用灯、油圧ジャッキ、手動ウインチ、夜間用特殊ロープ、折畳み式リアカー、夜間誘導棒、個人装具などで構成されています。  F-2に搭載されているエンジンF110-IHI-129Bです。
 T-4に搭載されているるエンジンF3-IHI-30Bです。  F3-IHI-30Bのカットモデルです。
 お昼頃には、北部航空音楽隊による音楽演奏も行われました。  飛行映像展示です。
 A格納庫は、休憩場所としても開放されていましたが、開場から間もないので閑散としています。
 次のページでは、オープニングフライトや基地防空展示を中心に紹介します。