陸上自衛隊 霞目駐屯地創立60周年記念行事見学記録

 2017年4月16日(日曜日)


 陸上自衛隊霞目駐屯地創立60周年記念行事を見てきました。
 霞目駐屯地は宮城県仙台市にあり、東北方面航空隊、東北方面輸送隊などの部隊が配置されています。

 昨年の駐屯地祭は、開催予定日の3日前に発生した熊本地震の災害派遣のため、急遽中止となりました。
 熊本地震では、発生から約1ヶ月半に渡って、全国から延べ約81万4,200名(最大時約2万6,000名)の自衛官が災害派遣活動に従事しました。

 霞目駐屯地では、以前は大規模な東北方面隊の記念行事が開催されていましたが、近年は霞目駐屯地の部隊による、輸送任務を想定した訓練展示が実施されていました。
 今年は、大規模地震の発生に伴う災害派遣活動を想定した訓練展示が行われましたが、地方自治体が行う防災訓練以外で、災害派遣活動が展示されることは稀だと思います。
 東日本大震災や熊本地震による、自衛隊の災害派遣活動への関心の高まりと、活動内容を紹介することを目的にしたのかもしれません。

 今回は3ページに分割して、第1ページには装備品展示、第2ページには装備品展示と訓練展示、第3ページには訓練展示とヘリコプター地上滑走を中心に紹介します。

 画像や解説の一部は、陸上自衛隊霞目駐屯地のホームページから引用しました。
   http://www.mod.go.jp/gsdf/neae/neahq/neainfo/sta/kasumime/kasumiindex.html

    
 この日は神町駐屯地と宇都宮駐屯地の創立記念行事が重なりました。
 神町駐屯地は開催規模が大きく、中央即応連隊が駐屯する宇都宮駐屯地も捨て難いのですが、
以下の理由から霞目駐屯地を選択しました。
 昨年の霞目駐屯地のホームページです。
 昨年は、霞目駐屯地の開催予定日の3日前に熊本地震が発生したため、中止されました。
 熊本地震発生の2日後には、霞目駐屯地に駐屯する東北方面ヘリコプター隊のUH-1Jが、被災地に派遣されました。
 4年前に開催された創立56周年記念行事は、吹雪の中で行われました。
 十分に駐屯地祭を楽しむことができなかったので、再び見に行ける機会を待っていました。
 今年の霞目駐屯地のホームページです。
 今年は創立60周年を迎えますが、特別なイベントが企画されているようなので、霞目駐屯地を選択しました。

 駐屯地祭の様子を紹介します。
 開門40分前の飛行場門の様子です。
 早くから多くの人が開門を待っています。
 東門から入場すると、会場の様子が見渡せました。
 青空が広がっており、絶好の駐屯地祭日和です。
 多用途ヘリコプター UH-1Jが見えます。  大型ヘリコプター CH-47Jです。
 仙台市消防航空隊の防災ヘリコプターです。  宮城県防災航空隊の防災ヘリコプターです。
 国土交通省東北地方整備局の防災ヘリコプターです。
 自衛隊機以外のヘリコプターが多く駐機しています。
 東門近くに設置されていたシェルタです。
 航空気象装置 JMMQ-M3 移動気象レーダ装置と表示されていました。
 エプロン地区の様子です。  模擬売店の様子です。
 ヘリコプター地上滑走体験の抽選券配布所です。
 入場後は、最初に抽選券を頂くことにしました。
 八戸駐屯地の第2対戦車ヘリコプター隊の3 1/2tトラックです。
 トラックがいるということは、対戦車ヘリコプター AH-1Sが参加するようです。
 間もなく開門です。  会場で頂いたプログラムです。
 装備品展示会場の様子です。
 始めに、装備品展示を見ることにしました。
 観測ヘリコプター OH-1です。
創立60周年の記念塗装が施されています。
 航空自衛隊の記念塗装機を比較すると控えめです。  仙台藩主の伊達政宗が表示されています。
 霞目駐屯地が所在する宮城県の位置を表示しています。  機体右側の記念塗装の様子です。
 会場は瞬く間に混雑してきました。
 OH-1の愛称がニンジャなので、忍者を表示しているようです。
 記念塗装機の各機には、伊達政宗が塗装されているので、黒脛巾組をイメージしているのかもしれません。
 陽射しが強いので、コクピット内の撮影には適しません。
 観測ヘリコプター OH-6Dです。  OH-6Dの記念塗装です。
 機体右側の記念塗装の様子です。
 コクピットが開放されており、記念写真が撮影できました。
 久々に登場した管理人です。
 まだ空いていたので記念写真を撮影してみました。
多用途ヘリコプター UH-1Jです。
 伊達政宗が表示されています。  機体右側の記念塗装の様子です。
対戦車ヘリコプター AH-1Sです。
八戸駐屯地の第2対戦車ヘリコプター隊の機体なので、記念塗装は施されていません。
遠くには数機のヘリコプターが見えますが、オリーブドラブの機体色は森林を背景にすると見え難いです。
 晴天で気温が上昇しているので、陽炎が発生しており、撮影には適しません。  遠くには、各種車両が見えます。
 滑走路端には、破壊機救難消防車 A-MB-2が待機しています。  UH-1Jが離陸しました。
 装備品展示の続き紹介します。
 海上自衛隊のSH-60Kです。
 混雑しているので、詳細な写真は省略します。
 航空野外整備車です。
 東北方面航空野整備隊の車両です。
 クレーンを装備した3 1/2tトラックに、整備用機材を搭載したシェルタを積載しています。
 シェルタ内部が公開されていました。  見える範囲では、旋盤、グラインダー、万力などが装備されていました。
 航空電源車です。  先程離陸したUH-1Jが、滑走路上を通過しました。
 観閲部隊が入場します。
 装備品展示を見ることは中断して、式典会場に行ってみました。
 式典開始の約15分前の様子です。
 東北方面音楽隊に続き、観閲部隊が入場しています。
 会場に整列した霞目駐屯地の各部隊です。
 招待者観閲席は、満席になりました。
 混雑していたので、少し離れて見ることにしました。
 観閲飛行です。
 会場正面から向かってきます。
 観閲飛行部隊は、多用途ヘリコプター UH-1Jが9機で編成されていました。  一度に9機が上空を通過する様子は、迫力があります。
 雲の少ない晴れのミリタリーイベントに巡り合う機会は、意外と少ないです。
 4年前の霞目駐屯地祭では、吹雪の中で凍えながら見ていましたが、嘘のような晴天です。
 記念式典が開始されました。
 次のページでは、装備品展示の続きと訓練展示の様子を紹介します。