陸上自衛隊 平成29年度富士総合火力演習(教育演習)見学記録

 第4ページでは、後段演習を紹介します。  後段演習は、統合運用による「島嶼部における攻撃への対応」として、重要な三段階である「部隊配置」、「機動展開」及び「奪回」の作戦様相を取り入れた総合的な演習が行われました。
 地上レーダ装置1号(改)JTPS-P23です。
 沿岸部に配置されたレーダーが、海上から侵攻して来る敵舟艇を捜索しています。
 中距離多目的誘導弾が、レーダーから転送された敵の情報に基づき、射撃を行い、敵舟艇などを撃破します。
 敵舟艇を撃破しました。  対艦攻撃及び沿岸部の戦闘における損害を免れた敵部隊の一部が上陸し、引き続き内陸部に侵攻してきました。
 火力誘導班が、敵部隊の捜索及び評定を行うと共に、火力誘導の準備を行います。
 火力誘導班が、敵指揮官車両を発見しました。
 空中待機していたF-2戦闘機が、火力誘導班のレーザー誘導により、レーザーJDAMを投下しました。
 この写真は、陸上自衛隊のホームページの平成29年度富士総合火力演習(映像)から転載しました。
 当日はF-2が飛行しましたが、この日は悪天候のため、飛行しませんでした。
 この写真は、陸上自衛隊のホームページから転載しました。
 レーザーJDAMが命中しました。
 安全上の理由から実際の爆撃は行わず、模擬爆破が行われました。
 大きな爆発です。
 実際の半分の爆破薬による模擬爆破を行ったということです。
 敵部隊は指揮系統の一部に損害を受けたものの、なおも前進を続け、上陸した敵部隊は要点を確保しました。
 敵部隊の状況を隠密に偵察するため、観測ヘリコプター OH-6Dが空中から偵察しました。
 航空偵察の結果を元に、地上偵察部隊が情報を収集を開始します。
 多用途ヘリコプター UH-1Jが登場しました。
 偵察用オートバイを2台積載しています。  偵察用オートバイを卸下する様子です。
 偵察部隊は、敵後方地域の偵察を実施します。  主力展開までの間、敵部隊の侵攻を阻止するために、先遣部隊がヘリコプターなどにより空中から機動展開し、要点を確保します。
 先遣部隊の機動展開を警戒援護するため、戦闘ヘリコプター AH-64Dが登場しました。
 先遣部隊が登場しました。
 多用途ヘリコプター UH-60JAが2機、輸送ヘリコプター CH-47Jが1機登場しました。
 AH-64Dが敵部隊に対して、30mm機関砲で制圧射撃しました。
3機のヘリコプターから降下します。
 CH-47Jから降下する様子です。  速度を重視したファストロープと呼ばれる技術で降下しました。
 UH-60JAからの降下は見逃してしまいました。  UH-60JAからの降下の様子です。
 この写真は、陸上自衛隊のホームページから転載しました。
 先遣小隊が要点を確保しました。
 中隊主力の島嶼部への降着を援護します。
 CH-47JAが2機登場しました。
 中隊主力が降着します。
 高機動車1台を積載しています。  高機動車を卸下する様子です。
 降着した部隊は戦闘加入し、主力部隊の上陸を援護します。  偵察部隊が登場しました。
 強行手段による偵察を実施します。
 オート班が監視体制を確立します。  87式偵察警戒車が登場しました。
 偵察部隊は不意急襲的な射撃を行い、敵部隊の反応により、その位置及び状態を暴露、または敵の偽装を剥奪することで、情報資料を収集します。
4両による25mm機関砲の射撃は迫力があります。
 偵察部隊が離脱しました。  攻撃準備射撃を開始しました。
 煙が立ち込めている場所に特科陣地があり、155mm榴弾砲が射撃しています。
 OH-6Dは空中観測しています。 
 特科陣地の様子です。
 この写真は、陸上自衛隊のホームページの平成29年度富士総合火力演習(映像)から転載しました。
 今にも雨が降りそうな悪天候のため、弾着は殆ど見えません。
 74式戦車が登場しました。
 攻撃を射撃支援するため、戦車部隊及び対戦車部隊が射撃陣地を占領します。
 敵戦車に対して、74式戦車が射撃しました。
 この頃には、雨が降りだしました。
 87式対戦車誘導弾が命中しました。
 射撃陣地は遠くにあるので見えません。
 障害処理支援射撃では、発煙弾が発射されましたが、悪天候のため見えませんでした。
 この写真は、陸上自衛隊のホームページの平成29年度富士総合火力演習(映像)から転載しました。
 92式地雷原処理車が地雷原処理用ロケット弾を投射しました。
 会場右側と左側から発射されましたが、右側の車両しか見つけることができませんでした。
 地雷原処理ロケットに収納された爆薬が展開する様子です。
 92式地雷原処理用ロケット弾には、26個の爆薬ブロックが収納されていますが、
実際の爆薬ブロックを4分の1に減らしたものが使用されました。
 特科部隊が前進支援射撃を開始しました。
 10戦車小隊が攻撃前進しました。
 急停車直後、射撃しました。
雨が本降りになってきました。
 FV小隊の前進を支援するため、74式戦車が射撃しました。  装甲戦闘車化小隊(FV小隊)が登場しました。
 4台の89式装甲戦闘車が展開しました。  89式装甲戦闘車が35mm機関砲を射撃しました。
10式戦車小隊がFV小隊の陣地変換を支援します。
雨が本降りになってきたので、後段演習の終了を待たずに帰る人が増えてきました。
 敵の戦闘ヘリコプターが接近してきました。
 87式自走高射機関砲が、敵の戦闘ヘリコプターに対して射撃しました。
 陣地変換した89式装甲戦闘車が、敵装甲車両に対して射撃しました。
 突撃支援射撃が開始されました。
 81mm迫撃砲、120mm迫撃砲、155mm榴弾砲が最大発射速度で射撃しましたが、悪天候のために弾着の様子は見えません。
 90式戦車が登場し、突撃が開始されました。
 90式戦車が行進射撃を行いました。
 突撃が成功しました。
 いよいよクライマックスです。
 段階的に島嶼部へ推進した、新たな戦力である戦車中隊の他、戦闘ヘリコプターの先導により、空地一体となり、島嶼部一帯に残存する敵を殲滅し、島嶼部を奪還するため、戦果拡張を行います。
発煙弾を発射しました。
発煙弾が炸裂しました。
ヘリコプターと戦車中隊が前進します。
 状況終了です。
 悪天候のため、良好な写真が撮影できなかったのですが、陸上自衛隊の公式ホームページでは、総火演当日の映像が配信されているので、視聴してみることを勧めます。
 戦車中隊の中には、87式自走高射機関砲や91式戦車橋もありました。
 90式戦車回収車です。
 午後1時からの装備品展示では、機動戦闘車や水陸両用車が展示されるとは思いましたが、天候の悪化や、翌日には松島基地航空祭に行かなければならないので、諦めることにしました。
 2日間で、851kmを走行しました。
 以上で平成29年度富士総合火力演習(教育演習)のリポートを終了します。