陸上自衛隊 東北方面隊創隊58周年記念行事見学記録

 第9ページでは、16式機動戦闘車の装備品展示の様子を紹介します。 装備品展示会場では、観閲行進終了後に16式機動が展示されるので見ることにしました。  16式機動戦闘車が会場に搬入された直後のようです。 装備品展示の準備が進められていました。
 7.62mm同軸機関銃の銃口部分を塞いでいます。 観閲行進では開口されていました。  正面から見た様子です。 来場者が写り込まないように近寄って広角で撮影したので、実際に見た感じとは異なります。
16式機動戦闘車は、74式戦車と並べて展示されました。
左側から見た様子です。
 右前方から見た砲塔の様子です。 前方には砲手用サイトがあり、その後方に車長用ハッチがあります。  砲手用サイトです。 サイトは閉じていますが、訓練展示では開放されていました。 16式機動戦闘車は、10式戦車と同等の射撃統制装置を備えており、高い命中精度を有しています。
 12.7mm重機関銃の銃架です。 砲塔上部中央に設置されているので、車長と装填手が射撃できる位置にあると思われます。  装甲上面は、滑り止め加工がされているようです。
 主砲左側には、7.62mm同軸機関銃が装備されます。  52口径105mm砲の先端です。 マズルブレーキはライフリングに沿っています。
 74式戦車と同等の火力を有しています。 富士総合火力演習では、横行行進射撃、蛇行行進射撃、離脱行進射撃を実施しました。  砲塔左前方の様子です。 表面には薄い鉄板がボルト締めされていますが、内部には着脱が容易なモジュール型装甲を実装しています。
 レーザ検知装置です。 砲塔の左右前方に2基が装備されていますが、後方には装備されていません。  砲塔左側面中央付近です。 76mm発煙弾発射機が装備されています。 上部には車長用視察装置があります。 10式戦車と同様の形状なので、性能も同等と推測します。 その後方には、左前方に向けたペリスコープが装備されています。
 アンテナ基部です。 16式機動戦闘車は、自己位置評定と僚車間等とのデータ共有機能を備えており、戦闘に必要な情報をリアルタイムに共有できます。  車体側面の増加装甲は、2枚の装甲板を重ねて溶接していることがわかります。 中空装甲とも、防弾複合材が封入されているとも推測されていますが、性能は公表されていないので不明です。
 車体右前側には、操縦席があります。  車体左前方にエンジンが搭載されています。
 車体前方の増加装甲には、厚みがあります。  16式機動戦闘車に新しく搭載されたエコな装備とは! 前照灯にLEDが採用されました。 LEDになったことにより、明るく長持ちするようになりましたと、らんまるさんが解説していました。
 前方から見た車体底部です。  車体左側ですが、中央部分の増加装甲は厚いように見えます。
 真後ろから見た様子です。  銘板です。 「製造No 040」と表示されているので、既に40両以上が生産されているようです。
 車体後方には扉が装備されています。 乗降車や砲弾の積み込みなどに使用されるようです。  サスペンションです。 後方から見ると、車底部は地雷の爆発による損害を低減させそうなV型になっています。 空間が広いので、目視による点検や整備性は良さそうに思えます。
 ショックアブソーバーには、「HORSTMAN DEFENCE SYSTEMS LIMITED」、「HYDROSTRUT」などと表示されていたので、海外メーカー製と確認できました。 動画を見ると、16式機動戦闘車の不整地走行は、車体の揺れが少ないように見えます。  左後方の灯火類です。
 戦車と比較して、路上機動性や空輸性に優れており、 最高速度は約100km/h、C-2輸送機での空輸も可能です。  砲塔後方のバスケットの容量は小さいように見えます。 10式戦車のように、砲塔後部に装弾用のハッチはありません。
 砲塔の形状は10式戦車に似ています。 偽装を施せば、戦車と誤認されそうです。  タイヤに表示された文字は、「BRIDGESTONE、L302、395/85R20、168G、COMBAT、RADIAL」と読み取れます。 次のページに続きます。