岐阜かかみがはら航空宇宙博物館見学記録

 第2ページでは、飛燕の部品を中心に紹介します。 飛燕の最大特徴は、ドイツから技術供与を受けて生産した液冷(水冷)エンジンを搭載していることです。  三式戦闘機二型「飛燕」に搭載された川崎「ハ140」エンジンです。 ハ40の出力向上型です。
 形式 レシプロ・エンジン 液冷倒立V型12気筒、総排気量 33.9L,、乾燥重量 795kg、出力(公称) 940kW(1,260馬力)です。 右側には復元品の過給器も展示されています。
 エンジンの下には鏡が置いてあり、エンジン底部が見えます。  工具箱、燃料噴射ポンプ、吸気弁、点火プラグ、吸気弁用バネです。 工具箱には「ハ四〇 野外用 分解用 発動機工具」と書かれています。 工具箱の銘板は読み取れません。
 燃料噴射ポンプです。 これは「ハ40エンジン」のものです。  燃料噴射ポンプの銘板が、明瞭に読み取れます。
 過給器、連接桿ころ軸受、ピストンと連接桿です。 全て「ハ40」のものです。  連接桿ころ軸受です。 綺麗に見えるローラーベアリングですが、この部品に限らず、当時の日本の工作技術では、精度や耐久性が低く、飛燕の可動率が大きく低下しました。
シリンダ群体をカム軸です。 「ハ40」のものです。
 水・滑油冷却器の復元品です。  五式戦闘機の配電盤です。 稼働率の低い液冷エンジンから従来の空冷エンジンに変更したのが五式戦闘機です。 エンジン以外は飛燕の機体が流用されました。
 計器盤です。 最初期型の「一型甲」のものです。  主車輪と尾輪です。
 落下タンク二型(木製)です。 アルミニウムを節約するため、木材で造られています。 自重 15~17kg、容量 200Lです。  落下タンクの上部です。 銘板は読み取れません。
 落下タンクに表示された注意事項が読み取れます。  修復された「三式戦闘機『飛燕』」は、2023年(令和5年)3月25日、重要航空遺産に認定されました。
 三式戦闘機一型乙「飛燕」の計器盤です。  照準器です。
 計器盤の一部を掲載します。 計器に表示された文字が明瞭で、用途が分かり易いです。  こちらは、零式艦上戦闘機五二型甲の計器盤です。
 三菱 ハ42(ハ214)エンジンです。 アメリカ本土爆撃を目的とした川崎航空機の「キ91 遠距離爆撃機」への搭載が予定されていましたが、開発中止となり、試作のみで終了しました。  空冷星型18気筒エンジンです。 シリンダーが2列に重なり密集しています。 排気量54.1L、重量1,235kg、出力1.75kW(2,300馬力)の性能を誇りました。
 過給器は2機搭載されています。  一式陸上攻撃機22型のプロペラです。 直径は3..4mもあります。
 航空機設計技術者の土井武夫や堀越二郎について解説されていました。 詳細は省略します。  戦前・戦中の航空機産業発展の解説です。 九二式重爆撃機用プロペラが展示されていました。 全長は4.5mもあり、日本で開発された木製プロペラでは最大です。
 飛行服です。  ハンス・グラーデ単葉機の模型です。 1910年(明治43年)12月19日に動力飛行が行われました。 事実上の日本初飛行に成功した航空機です。
 海軍 十二試艦上戦闘機の実物大の模型です。 ゼロ戦の試作1号機を再現しています。  次のページに続きます。