陸上自衛隊 令和元年度富士総合火力演習(教育演習・夜間演習)見学記録

 第14ページでは、後段演習の続きを紹介します。 水陸機動団の戦闘に連携し、空挺団が重要地域の展開確保のため、降下作戦を実施します。  当日は空挺降下が実施しましたが、教育演習では、悪天候のため中止されました。 空挺降下は、自由降下傘ではなく、空挺傘で行われました。
 先遣部隊に引き続き、機動師団主力を統合輸送により島嶼部に展開させ、統合による火力及び戦車などによる機動を発揮して、侵攻する敵を迅速に撃破します。  始めに偵察小隊の行動の一場面が展示されました。 監視を行うオート班が登場しました。
 隊員のヘルメットに取り付けたカメラの映像です。  会場左側に2台が登場しました。 監視中、敵の兆候を確認しました。
 オート班は、会場右側にも配置しました。 今年はアヒルがいるジャンプ台はありませんでした。  87式偵察警戒車が2両登場しました。
 敵の兆候がある地域に対して、不意急襲射撃を行いました。  敵拠点、戦車を含む車両を多数確認しました。 87式偵察警戒車は離脱します。
 会場左側のオート班も離脱しました。 更に、敵指揮官車両及び前面に地雷原を発見しました。  観測ヘリコプター OH-6Dが空中観測を行います。 攻撃開始に先立ち、第一線部隊の攻撃前進を容易にするため、指揮通信機能などの敵重要目標に対する射撃を開始します。
 特科部隊が敵通信施設に対して射撃を行いました。 スクリーンには、19式装輪自走155mmりゅう弾砲の射撃映像が上映されました。  120mm迫撃砲、155mmりゅう弾砲が弾着する様子です。
 敵陣地に対して、96式多目的誘導弾を発射しました。  敵指揮官車両に対して、中距離多目的誘導弾を発射しました。
 敵装甲車に対して、16式機動戦闘車が射撃しました。 敵の重要目標を同時に攻撃することにより、敵を分断し、攻撃を容易にします。  施設部隊の障害処理を援護するため、特科部隊が障害処理支援射撃を開始しました。 発煙弾が広い地域を覆い隠します。
 90式戦車と89式装甲戦闘車が登場しました。 障害処理を援護します。  障害処理を妨害する敵装甲車を撃破しました。
 会場右側と左側に92式地雷原処理車が登場しました。 敵陣前の地雷原を処理し、戦車用通路を開設します。 観覧席から近い左側を撮影することにしました。  4枚連続の写真になります。 地雷原処理用ロケット弾の投射の様子を紹介します。
 地雷原処理用ロケット弾を投射しました。  92式地雷原処理用ロケット弾には、26個の爆薬ブロックが内蔵されています。 この爆薬ブロックの爆発で地雷を爆発処理して、戦車用通路を一挙に開設することができます。 今回は、実際の爆薬ブロックを4分の1に減らしたものが使用されました。
戦車用通路が開設されました。 次のページに続きます。