陸上自衛隊 福島駐屯地創立60周年記念行事見学記録


 2013年10月6日(日曜日) 福島駐屯地創立60周年記念行事

 第2ページ以降は、記念式典の様子を紹介します。
 節目となる60年目の記念行事は、過去2回の駐屯地祭と比較すると、趣向が凝らされた内容でした。
 来場者数は約8,500人にも上り、過去最高を記録した6,800名から大幅に増加しました。
 荒天のために中止になってしまいましたが、今年は第1空挺団による空挺降下の展示が予定されていました。
 訓練展示は、昨年と比較して、空砲や火工品が多く使用されて、迫力がありました。
 市町村物産販売として、御当地グルメ「なみえ焼きそば」や「国見バーガー」の出店もありました。

 

駐屯地祭のプログラムです。

 記念式典の開始まで時間があったので、会場内を見て歩きました。
 第1空挺団が装備品展示を行っていました。
 天候さえ良ければ、空挺降下を展示するはずでした。
 展示されていた装備品の一部です。
 
 空挺傘が広げられた状態で展示されていました。
 696M1や12式空挺傘と呼ばれているパラシュートです。
 重量は約15kgあり、背負うと右側の写真のようになります。
 入場を前に待機する音楽隊と第44普通科連隊の様子です。  第44普通科連隊の隊員です。
 89式小銃にはバイポッドが標準装備されているので、銃本体を地面に触れないように置くことができます。
 バイポッドが装備された小銃は世界的に少数派ですが、自衛隊での運用上は適しているとされています。
 9mm拳銃とレッグホルスターの状態です。
 市販されているカイデックスホルスターと差異が無いように見えます。
 入場を開始しました。
 間もなく記念式典が開始されます。
 会場に整列した様子です。
 この日も天気は思わしくなく、後方の山が低い雲で隠れ、地面は泥濘の状態です。
 自衛隊旗や連隊旗などが入場しました。
 観閲官を務める駐屯地司令の入場です。  観閲官の巡閲です。
 式典では、観閲官訓辞や来賓祝辞などが行われましたが、詳細は省かせて頂きます。
 会場の様子です。
 今にも雨が降りそうな天候でしたが、多くの来場者で混雑していました。
 式典の前段が終了しました。
 会場から部隊が撤収し、続いて観閲行進が行われます。
 観閲行進の開始です。
 観閲部隊の先頭は、観閲部隊指揮官を務める第44普通科連隊副連隊長です。
 82式指揮通信車です。
 徒歩行進部隊の入場です。
 今年は第44普通科連隊第3中隊が行いました。
 第44普通科連隊本部管理中隊です。
 オートバイ(偵察用)です。  1・1/2tトラックです。
 小型ショベルドーザを積載した3・1/2tトラックです。  第44普通科連隊第1中隊です。
 高機動車です。
 5.56mm機関銃を搭載しています。
 左側の1/2tトラックは、81mm迫撃砲L16、右側は87式対戦車誘導弾を搭載しています。
 81mm迫撃砲と搭載した状態です。  87式対戦車誘導弾を搭載した状態です。
 昨年は2発しか積載していませんでしたが、今年は6発積載しています。
 第44普通科連隊第2中隊です。  第44普通科連隊第4中隊です。
 第4中隊には、軽装甲機動車が配備されています。
 第44普通科連隊重迫撃砲中隊です。  120mm迫撃砲RTを牽引しています。
 第6後方支援連隊第2整備大隊第3普通科直接支援中隊です。
 第44普通科連隊の整備支援を担任します。
 3・1/2tトラックです。
 3・1/2tトラック(シェルター車)です。  第2施設団第11施設群です。
 第11施設群本部管理中隊です。  3・1/2tダンプトラックです。
 第11施設群第356施設中隊です。  92式地雷原処理車です。
 75式ドーザです。  75式ドーザの後方です。
 走行時と作業時の車両方向は反対になるので、シートの向きを変えることができます。
 第11施設群第377施設中隊です。  3・1/2tトラックは、83式地雷敷設装置を牽引しています。
 83式地雷敷設装置です。
 92式対戦車地雷の敷設に使用されます。
 バケットローダです。
 過去2回の観閲行進には登場していません。
 真新しく見えるので最近配備された装備と思われます。
 駐屯地の後方には、様々な建設車両が置かれていますが、観閲行進に登場するのは一部にしか過ぎません。
 第11施設群第378施設中隊です。  東北方面後方支援隊第105施設直接支援大隊第2直接支援中隊です。
 第11施設群の整備支援を担任します。
 3・1/2tトラック(シェルター車)です。  重レッカです。
 郡山駐屯地からは、第6特科連隊が参加しました。
 155mmりゅう弾砲を牽引する中砲けん引車です。
 昨年は観閲行進には参加せず、訓練展示にのみ参加しました。
 郡山駐屯地からは、第6高射特科大隊も参加しました。
 81式短距離地対空誘導弾です。
 93式近距離地対空誘導弾です。  宮城県大和駐屯地からは、第6戦車大隊が参加しました。
 昨年は74式戦車1両でしたが、今年は96式装輪装甲車も参加しました。
96式装輪装甲車です。
74式戦車です。
 山形県神町駐屯地の第6飛行隊から観測ヘリコプター「OH-6D」と多用途ヘリコプター「UH-1J」、青森県八戸駐屯地の第2対戦車ヘリコプター隊から対戦車ヘリコプター「AH-1S」が参加しました。  観閲行進終了の報告です。
 音楽隊の演奏です。
 式典終了後には、第一空挺団による空挺降下が行われる予定でしたが、天候不良のため中止になりました。
 続いて、第44普通科連隊ファンシードリル隊の演技が行われました。
ファンシードリル演技終了時の様子です。
 演技終了時に展開されるファンシードリル隊の旗です。  何これ?
 咄嗟にカメラを向けて撮影しました。
 中型セミトレーラには、建物のセットのような物が積載されています。
 訓練展示の演出に使用されるのですが、記念すべき60周年の訓練展示だけに、期待が膨らみます。
 訓練展示の準備が進められている一方で、第44普通科連隊に配備されている装備品の紹介が行われました。
 昨年よりも2点多くの火器が紹介されました。
 89式小銃の紹介です。  5.56mm機関銃の紹介です。
 110mm個人携帯対戦車弾の紹介です。
 昨年の装備品紹介には登場しませんでした。
 01式軽対戦車誘導弾です。
 今年は、軽装甲機動車のハッチ上で射撃姿勢を行いました。
 対人狙撃銃の紹介です。
 左側が射手で、右側が観測手です。
 昨年の装備品紹介には、登場しませんでした。
 ギリースーツのカモフラージュ効果は高く、景色に溶け込んでいるのが分かります。