陸上自衛隊 平成27年度富士総合火力演習(教育演習・夜間演習)見学記録

 第2ページでは、前段演習を紹介します。
 前段演習は、陸上自衛隊の火力を主要装備ごとに遠距離火力、中距離火力、近距離火力、ヘリコプター火力、対空火力、戦車火力に分けて紹介しました。
 解説は、陸上自衛隊HPの平成27年度富士総合火力演習ライブ配信録画映像から引用しました。 
 当日とは異なり、防衛大臣の訓辞などは行われません。
 午前10時から前段演習が開始されました。
 遠方右側に白い煙が上がっている付近が二段山、黄色の煙が上がっている付近が三段山です。
 観覧席から距離は約3,000mで、特科火砲などの目標地域です。
 遠距離火力である特科火力の紹介です。
 先頭は指揮官車の96式装輪装甲車です。
 203mm自走榴弾砲です。
 陸上自衛隊が装備する最大口径の火砲で、1発で広範囲を制圧できます。
 最大射程距離は約30kmです。
 87式砲側弾薬車です。
 203mm自走榴弾砲の操作要員と弾薬を運搬します。
 155mm榴弾砲 FH-70です。
 陸上自衛隊に最も多く装備されている火砲で、ヘリコプターによる輸送が可能であり、島嶼部などに速やかに展開して射撃できます。
 最大射程距離は約30kmです。
 99式自走155mm榴弾砲です。
 自己位置の標定、照準、弾薬の装填などが自動化されており、速やかに射撃準備を行うことが可能です。
 最大射程距離は約40kmです。
リハーサルでは2両の99式自走155mm榴弾砲が射撃を行いましたが、1両しか登場しませんでした。
 射撃の様子です。
 様々な射撃を行いましたが、それぞれの火砲の射撃と着弾の様子を撮影することは難しく、写真では演習の様子を詳しく紹介しきれません。
 詳しくは、YouTubeやニコニコ動画の「陸上自衛隊広報チャンネル」から動画を見ることを勧めます。
 砲弾が空中で破裂する曳火射撃及び着発射撃による弾道現示射撃の様子です。
 13門の火砲が射撃した砲弾が、1秒ごとに斜め右下方向に向かって爆発し、着弾する様子を表現しています。
 会場から離れた場所には、多数の155mm榴弾砲が配置されていますが見えません。
 なお、99式自走155mm榴弾砲が1両少ないので、実際の門数は異なると思われます。
 TOTと呼ばれる同時弾着射撃です。
 22門の火砲による射撃が、横一直線で着弾しています。
 異なる種類、射距離の火砲を同時に弾着させることは、高い技術が必要とされます。
 富士山の形を描いた曳火射撃です。
 着弾地点との間にアンテナがあるので、アンテナにピントが取られてボケ易いです。
総火演当日の写真ですが、見る場所によっては、火砲、爆発した砲弾、富士山が重なって写ります。
この写真は、陸上自衛隊のfacebookに公開されている写真を縮小して転載しました。
 中距離火力である迫撃砲、対戦車誘導弾の登場です。
 81mm迫撃砲 L16を積載した1/2tトラックです。
 120mm迫撃砲 RTです。
 各3門づつ合計6門が登場しました。
 とても遠いので設置の様子は省略します。
 81mm迫撃砲を設置する様子は見えません。
 射撃位置までは遠いうえに、携行火器なので小さく見えます。
 81mm迫撃砲 L16の射撃の様子です。
 普通科中隊が装備する火砲で、分隊長が指揮を執り、砲手、副砲手、弾薬手の4名で砲の設置から射撃までを行います。
 最大射程距離約5.6km、最大発射速度毎分30発です。
 120mm迫撃砲 RTです。
 重迫撃砲中隊が装備する火砲で、6名で運用します。
 最大射程距離8km、最大発射速度毎分15~20発です。
 会場の周辺には起伏があるため、一部しか見えませんでした。
 着弾の様子です。  対戦車部隊による対戦車誘導弾の射撃が行われます。
 87式対戦車誘導弾を積載した1/2tトラックです。。
 目標にレーザーを照射することによりミサイルを誘導します。
 中距離多目的誘導弾発射装置です。
 赤外線画像及びレーザー照射の2種類の方法によるミサイル誘導が可能であり、捜索・標定機能により、効率的に目標を探知します。
 96式多目的誘導弾システムの地上誘導装置(GGU)です。
 この他にも運用するためには、射撃指揮装置(FCU)、情報処理装置(IPU)、前進観測用高機動車(OPU)、装てん機(LDU)を必要とします。
 96式多目的誘導弾システムの発射装置(LAU)です。
 テレビ画像によりミサイルを誘導し、敵上陸用舟艦や敵戦車などを遠距離からの撃破することを目的とします。
 誘導弾の射撃は、後方への爆風が発生するので、離れた場所に設置された火器が発射します。
 87式対戦車誘導弾の射撃位置です。
 弾薬箱が積み重ねられているので、射撃の様子は見えません。
 中距離多目的誘導弾を発射した様子です。
 これは96式多目的誘導弾が飛翔する様子です。
 発射器は茂みの中に配置されていたので見えません。
 着弾の様子です。
 近距離火力として、近接戦闘で使用される火器の紹介です。
 指向性散弾が爆発して、赤色と白色の風船が粉々に破裂しました。
 指向性散弾は、爆発すると複数の金属片を前方方面に飛散し、接近する敵歩兵部隊を一瞬にして制圧します。
 普通科部隊などが装備する各種火器の紹介です。
 01式軽対戦車誘導弾です。
 近距離域の対機甲戦闘において敵戦車などを撃破するために使用します。
 発射した様子です。  対人狙撃銃の射撃です。
 狙撃手、観測手の2名が一組となり、遠距離の人員などに対する精密な射撃が可能ですが、様々な気象の影響を受け易いため、狙撃には高い射撃技術が求められます。
 目標は車両内の人員を模った標的で、射撃位置から約500mの距離があります。
 通常の小銃射撃は、200~300mの距離で行われます。
 目標に命中して標的は破壊されました。
 射撃の様子はスクリーンで中継されました。  狙撃班が撤収します。
 96式装輪装甲車です。  96式装輪装甲車です。
 左側の2両は96式40mm自動てき弾銃、右側の2両は12.7mm重機関銃を装備しています。
 40mmてき弾が着弾する様子です。
 黄色の風船が粉々に破裂しました。
 12.7mm重機関銃の射撃です。
 12.7mm弾が着弾する様子です。
 曳光弾が跳弾しています。
 下車戦闘を開始しました。
 06式小銃てき弾を発射します。  89式5.56mm小銃の射撃です。
 小銃用照準補助具が取り付けられているようです。
 110mm個人携帯対戦車弾が着弾した様子です。
 110mm個人携帯対戦車弾と84mm無反動砲の射撃が行われましたが、射撃位置は見えません。
 84mm無反動砲の発煙弾が着弾した様子です。
 84mm無反動砲は、榴弾と対戦車榴弾も発射しました。
 89式装甲戦闘車が登場しました。  35mm機関砲を射撃しました。
 弾着地点の様子です。  ヘリコプター火力の紹介です。
 対戦車ヘリコプター「AH-1S」と観測ヘリコプター「OH-6D」が登場しました。
対戦車ヘリコプター「AH-1S」です。
 対戦車ミサイルTOWを発射しました。  戦闘ヘリコプター「AH-64D」と観測ヘリコプター「OH-6D」の登場です。
 87式自走高射機関砲が射撃位置に配置しています。
戦闘ヘリコプター「AH-64D」は、30mm機関砲を射撃しました。
 会場右側から見ているので、逆光での撮影が多くなってしまいます。  対空火力の紹介です。
 87式自走高射機関砲が登場しました。
 87式自走高射機関砲です。  遠方に配置した87式自走高射機関砲が、対地射撃を行いました。
 最後は戦車火力の紹介です。
 74式戦車が登場しました。
 74式戦車が射撃陣地を占領します。
 会場の両端側に各2両が配置したので、、近くから発射音の迫力を感じることができました。  90式戦車の登場です。


90式戦車の一斉射目です。
停車した直後に対戦車榴弾を射撃しました。
 二斉射目です。  90式戦車が離脱します。
 10式戦車が登場しました。
 最初に登場した10式戦車が得た情報を、ネットワークを通じて後続の戦車に電送するという設定です。
 後続の10式戦車が登場しました。
情報を入手した10式戦車がスラローム射撃を行いました。
写真では迫力ある状況を伝えられないので、動画で見ることを勧めます。
総火演当日は、前段演習に10式戦車は登場しませんでした。
次のページでは、後段演習の様子を紹介します。