航空自衛隊 岐阜基地航空祭2016見学記録

 第2ページでは、航空機武装展示や航空機地上展示、飛行展示の一部を中心に紹介します。
 先進技術実証機 X-2は、非常に混雑していたので、先に航空機武装展示を見ることにしました。
 F-15Jの右側の装備です。
 99式空対空誘導弾(AAM-4)、90式空対空誘導(AAM-3)、無人機(UAV)が装備されています。
 無人機(Unmanned Aerial Vehicle)は「無人機システムの研究」として開発され、空中で母機から発進し、
偵察の後に飛行場に着陸する再利用可能な往還機です。
 UAVの諸元は、全長 520cm、全幅 250cm、重量 約750kgです。
 UAVに表示されたマークですが、実験を実施した日付のように思えます。  機体中央下部に装備されたカメラです。
 パイロンに無人機を吊り下げた状態です。
 混雑していたので、正面の撮影は諦めました。
 左翼に装備された装備です。
 パイロンには、04式空対空誘導弾(AAM-5)、無人機(UAV)が装備されています。
 ACUのようなデジタル迷彩で塗装されています。  カメラは取り付けられていません。
 後方から見たF-15Jです。  エンジンが外されています。
 エンジンは機体の中で、大きな容積を占めていることが分かります。
 600galドロップタンク型カメラポッドです。
 初期に生産されたF-2用の600ガロン増槽を、検査機器に改修したようです。
 先端部分には、右後方に向けて高速度デジタルカメラが装備されています。
 主としてF-2 102号機に搭載し、投下投棄試験等において、搭載物の分離状況を撮影します。
 高速度カメラです。
 約10年前に製造された機材で、解像度は1,600×1,200、撮影速度は200フレーム/秒、シャッター速度は1/2,000です。
 600galドロップタンク型カメラポッドやAAM-3型カメラポッドに搭載されます。
 AAM-3型カメラポッドです。
 前方及び後方に2台の高速度カメラが装備されます。
 翼下外装品の投下・投棄試験時の射出状況を撮影します。
 防爆衣2型です。  不発弾処理器材です。
 C-4爆破薬と指向性容器です。
 航空自衛隊でも、不発弾処理や爆破訓練を行うようです。
 2 1/4号Comp・C-4爆破薬です。
 教育用の模型なのかもしれませんが、実物のように見えます。
 UH-60Jです。
 捜索救助が展示されていましたが、今回は諦めました。
 M61A1 20mm機関砲です。
 F-4に搭載されるタイプのようです。
 93式空対艦誘導弾(ASM-2)です。  新空対艦誘導弾(XASM-3)のダミー飛しょう体A型です。
 80式及び93式空対艦誘導弾の後継として開発した新艦対空誘導弾の機能・性能を確認するため、平成26年度から平成29年度にかけて試験を実施しています。
 射程延伸や対妨害能力の向上の他、超音速空対艦誘導弾用推進装置により、残存性が向上してます。
 ダミー飛翔体の諸元は、全長約6m、幅約1m、高さ約0.6m、質量約940kmであり、93式空対艦誘導弾よりも大型化しています。
 ASM-2B 空対艦誘導弾用CFTポッドです。
 T-2練習機用の220gal燃料タンクを利用して制作されており、ASM-B2のモニタリング試験に使用されました。
 F-15搭載型AAM-4/4B 空中試験用計測ポッドです。  写真上 : 04式空対空誘導弾(改)〔AAM-5B(改)〕
 写真下 : 99式空対空誘導弾(B)〔AAM-4B〕
 先進技術実証機 X-2です。
 混雑しているので、先を急ぎました。
 防衛省技術研究本部岐阜試験場の試験計測用航空機です。
 この6001号機の機種は、川崎式BK-117(A-4)と説明されていました。
 C-130Hによる航過機動が開始されました。  逆光なので、撮影環境は劣悪です。
 基地上空の旋回時には、順光で撮影できる機会もありました。  基地北側から飛行してきました。
 比較的近いので、撮影チャンスの到来です。
輸送機の機動飛行が見られる機会は、少ないと思います。
 大きく機体を傾けています。  C-2 輸送機です。
 C-130Hによる航過機動が行われていますが、合間を見てC-2を撮影しました。
平成28年6月に、航空自衛隊に納入されたばかりの量産初号機です。
 コクピットです。  ミサイル警報装置やピトー管、センサ類が装備されています。
 前脚です。  主脚です。
 基本離陸重量は約120tにもなるので、堅牢に設計されているように見えます。
 エンジンは第1ページでも紹介していますが、ジェネラルエレクトリック社製のターボファンエンジンで、最大出力は27,097kgもあります。  地上展示機を紹介します。
 逆光と混雑の環境下なので、画質には期待しないでください。
 偵察機 RF-4Eです。  対戦車ヘリコプター AH-1Sです。
 多用途ヘリコプター UH-1Jです。  輸送機・救難機等基本操縦練習機 T-400です。
 T-4が離陸しました。  続いてXC-2が離陸しました。
 XC-2の試作初号機です。
 上手く撮影できなかったので、離陸の様子を航空自衛隊岐阜基地のホームページから写真を転載しました。  T-4とXC-2が並走します。
 試験飛行が行われたようです。
 岐阜基地航空祭では、プログラムには記載されていない試験飛行が、サプライズとして行われているようです。
 XC-2は暫く基地には戻って来ません。
在日アメリカ空軍の戦闘機 F-16です。
午前最後の飛行展示では、機動飛行が行われました。
 XF-2の2号機です。  F-15Jです。
 小編隊飛行が実施された頃の北会場の様子ですが、来場者は6万人にも上り、非常に混雑しました。 
 この写真は、航空自衛隊岐阜基地のホームページから転載しました。
 初等練習機 T-7が離陸しました。
 エアロバティクスを彷彿させます。
 T-4が離陸しました。  F-2が離陸しました。
 機動飛行も行われました。
 F-4が離陸しました。  F-15Jが離陸しました。
 離陸の合間に機動飛行が行われました。  混雑しているので、滑走路は見えません。
 戦闘機による加速競争が行われました。  Round 1は、F-2とF-4の勝負です。
 逆光ですが、イベントの様子を紹介するために、敢えて掲載しました。
 T-4の急上昇を合図にスタートです。  轟音と共に加速して急上昇しました。
 F-2の勝利です。
 Round 2は、F-2とF-15Jの勝負です。  F-15Jの勝利です。
 水平飛行時の加速では競り合っていましたが、上昇時にF-15が引き離しました。
 他の航空祭では見られない、面白い企画です。
 機動飛行が合間に行われました。  異機種小編隊飛行です。
 T-4が2機、F-4が1機、F-2が2機、F-15が1機の合計6機の編成です。
 逆光気味なので、機体が暗くなってしまいましたが、午後に行われた大編隊飛行は、順光で撮影したので、少しは期待できます。
 散開して着陸しました。
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